中学の教科の学期成績出し方 | 個別指導塾NOBINOBI

中学のある教科の学期成績が出るまで | 新潟県内中学校の資料から

 

中学校教科の学期成績の出し方に疑問を感じているママさんのイラスト

 

 

「わかりにくい…」をできるだけ「わかりやすく」
ご紹介したい気持ちだけは負けないこのコーナー。

 

中学校の教科の
学期ごとの成績が出るまでの流れを
理解したくて、
新潟市教育委員会が
公開している資料を
ネットで探しましたが、
探し方が悪いのか、
なかなか見つけることが
できず、悩んでいました。

 

そんなとき、
知り合いの方から
平成29年度の資料を
お借し頂けることに。

 

お借りした資料と
東京都教育委員会、
国立教育政策研究所
の公開資料をもとに
ミニコラム「中学の教科の年間成績が出るまで」
ご紹介した図中の一つ「学期」の
1教科の成績が出るまでの流れを
まとめてみました。

 

かなり長くなりますが
お付き合い頂ければ幸いです。

 

今回お借りした
新潟県内の中学校が
生徒さん向けに配布した
平成29年度用資料のうち、
全教科中一番わかりやすかった
「理科」の学期の成績の出し方をベースに
東京都教育委員会、
国立教育政策研究所の公開資料の記載を加えて
まず、
「観点別評価の方法」について表にまとめました。

 

表1)「観点別評価の方法」

中学校「理科」の学期観点別評価の方法に関する表

※転載をお控え頂き、ありがとうございます。

 

観点を評価するときの材料となるのが
「評価対象」で、
「観点@事象への関心・意欲・態度」の場合、
「ノート」、「ワーク」、「授業(態度)」の3つの対象(材料)で
評価されるわけです。

 

「評価対象」それぞれに「評価のめやす」があって、
この「めやす」を
「評価対象」ごとの持ち点である
「素点」の範囲内で
点数化していきます。

 

「評価対象」ごとの「素点」から、
A°(Aまる)からDまでの「評価」を導き出します。

 

ちなみに、
各観点の評価対象の素点合計は40点ずつ。
観点は4つありますので、素点の総合計は

 

40×4=160点

 

になるわけです。

 

この学校の理科の評価のもととなる「素点」は
比較的わかりやすい考え方だったので、
「評価対象」を「素点」をもとに色分けしてみました。

 

評価対象の「定期テスト」    → レッド
評価対象の「授業」       → パープル
評価対象の「レポート」     → グリーン
評価対象の「ノート」、「ワーク」→ ブラック
評価対象の「単元テスト」    → グレー

 

次に、
「観点別評価から評定を導き出す方法」について表にまとめました。
こちらの表も、表1と同様に
評価対象を色分けしてあります。

 

表2)「観点別評価から評定を導き出す方法」

中学校「理科」の学期観点別評価から学期の評定を出す方法に関する表

※転載をお控え頂き、ありがとうございます。

 

表1)では「評価対象」ごとの「素点」が
導き出されましたので、
今度は学期の成績を出すため
「素点」の得点を
観点ごとに合計し、
A°(Aまる)からCまでの
「観点別評価」を導き出します。

 

こうして導き出された
A°(Aまる)からCまでの
「観点別評価」を
5点〜1点に換算(点数化)します。

 

たまたまこの中学校の理科の
観点の重み=割合(表2の中のピンク文字の欄)は
4つとも同じでしたので、単純に
換算した点数を合計し、

 

5×4=20点

 

を最高点として、最終的に

 

この学期の成績=この学期の5段階の評定

 

を導き出していくのです。

 

さて、
これらの表を見るうえでご注意頂きたい点がいくつかあります。

 

注意点1
ミニコラム「中学の教科の年間成績が出るまで」
ご紹介した「単元ごとの観点別評価を積み重ねる」という考え方が、ここでは省略されています。

 

注意点2
公開資料でも明記されている通り、評価評定は
学校で定めた○○科における学期末の「観点ごとの評価の総括方法」に基づいた吟味・検討」がなされるので、
これらの表でご説明してきたのは
あくまでこの中学校の理科の評価評定に限った成績のつけ方
だということです。
表中に付けた※印部分は、
国立教育政策研究所、東京都教育委員会の資料では、
観点Aが「科学的な思考・表現」、
観点Bが「観察・実験の技能」となっていますので、
この箇所はこの中学校(理科)独自の観点となっていると思われます。

 

注意点3
観点には「重み=割合」があるということです。
観点@〜Cの重みの合計を100%としたとき、
この中学校の理科は、たまたま、どの観点も同じ重み
(25%ずつ)でしたが、
同じ学校の国語は
観点@:10%
観点A:10%
観点B:20%
観点C:40%
観点D:20%

 

数学は
観点@:20%
観点A:25%
観点B:30%
観点C:25%

 

と、教科によって観点ごとに違う重みになっています。

 

前述の注意点をふまえた上で
もう一度、この表を見返してみると、
簡略化されてはいるものの、

 

この学校の理科は、
日ごろの学習活動のうち
何を重視して評価評定を
導きだしているか

 

もある程度見えてきます。

 

表で色分けした「評価対象」を
観点の枠を取り払って
「素点」合計の高い順にならべてみると…

 

パープル「授業」       :54点/160点(33.75%)
レッド「定期テスト」     :52点/160点(32.5%)
グリーン「レポート」     :30点/160点(18.75%)
ブラック「ノート」、「ワーク」:20点/160点(12.5%)
グレー「単元テスト」     : 4点/160点(2.5%)

 

となり、
「授業」と「定期テスト」が
評価評定のもととして
全体の2/3を占めていることがわかります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回、お借りした資料を読んでみて感じたのは

 

「生徒さん用資料のわりに、わかりにくい」

 

ということです。

 

最も丁寧で解りやすかったこの「理科」でも、
生徒さん達が資料だけで理解するのは
かなりハードルが高いと感じました。
そこで、
公開資料から推測して、
こちらで追記をさせて頂いた次第です。

 

注意して追記したつもりですが、
細かい部分は誤りがあるかもしれませんので、
あくまで参考資料とお考えください。

 

当コラムを書く際の参考にさせて頂いたのは
以下の資料です。
「適正で信頼される評価の推進に向けて U実践編 平成24年3月 東京都教育庁指導部義務教育特別支援教育指導課」
※こちらからダウンロードもできます。
 データ形式:PDF
 PDFデータを開くことができる環境が必要です。

 

今回は
新潟県内中学校の
生徒さん向け平成29年度用資料に
東京都教育委員会、
国立教育政策研究所の公開資料の記載を加えて
この中学校「理科」の学期の成績の出し方を
2つの表を用いて
わかりやすく説明しようと心がけました。

 

資料を快くお貸し頂いた方に
この場をお借りして
心から感謝するとともに、
お読み頂いた皆さんの
日ごろの疑問点の解消に
少しでもお役にたてるところがありましたら
幸いです。

 

長文を最後までお読み頂き、
ありがとうございました。(^^)

 

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