中学の教科の学期成績出し方 | 個別指導塾NOBINOBI

中学校の評価と評定の関係 | 県内中学校の平成29年度生徒用資料から

 

中学校教科の学期成績の出し方に疑問を感じているパパさんのイラスト

 

「わかりにくい…」をできるだけ「わかりやすく」
ご紹介したい気持ちだけは負けないこのコーナー。

 

今回は、
各教科の学期や学年の成績を出す時、
 A、B、C3段階の「評価」を
 どうやって
 5、4、3、2、1の5段階の「評定」に
 しているのか」について、
知り合いの方からお借りした
平成29年度の
新潟県内中学校の生徒さん用資料と
東京都教育委員会、
国立教育政策研究所、
愛知県総合教育センター
の公開資料をもとに、
自作の表を使って
ご説明していきます。

 

愛知県総合教育センターの資料によると、

 

生徒さんの中学校の成績を出す際には、
「学習指導要領に示す目標の実現の状況を客観的に判断するためのよりどころを意味するものとして
「評価規準」という概念を導入し、単元の観点別評価規準に照らし合わせて、目標の実現状況を「評価」していく。」
とあります(抜粋)。

 

つまり、
学習指導要領の「目標」や「内容」について、
個人の学習がどの程度達成されているかを評価していく
ということになるわけです。

 

学習指導要領に記載されている教科の大きな「目標」は
@「関心・意欲・態度」
A「思考・表現」
B「技能」
C「知識・理解」の
「四つの内容」=「四つの目標」でなりたっていて、
この「四つの目標」が「評価の観点(ポイント)」となります。

 

四つの「観点」(目標、ポイント)と、
観点を「評価」するときの材料(評価対象)を
平成29年度の
新潟県内中学校の生徒さん用資料を
もとにまとめたものが以下の表です。

 

平成29年度新潟県内中学校生徒用資料の教科の各観点と評価対象の表

 

コラム「中学各教科の5段階評定の出し方」と一部重複する
説明になりますが、
この中学校の場合、上の表の「評価の材料(対象)」ひとつひとつを
単元(学習のまとまり)ごとに評価して、結果をまとめ、
「各観点の目標をどれだけ実現したか」の状況(≒達成度)によって
Aランク、Bランク、Cランクの3つの評価基準(カッティング・ポイント)のうちの
どれかにするわけです。

 

ところが、期ごとの通知表の成績(評定)は、
中学校の場合5〜1の5段階。

 

ここで、どうやって3段階の評価
5段階の成績(評定にしているの?

 

という疑問が生じてきます。

 

平成10〜11年の学習指導要領の全面改訂が
本格実施された平成14(2002)年度以降、
これまで多くの保護者の方や
生徒さん達が
先生や学校に問い合わせてきたのでしょう。

 

この疑問に対して
東京都教育委員会では、
公開資料の中で以下のように
説明しています。

 

「中学校では、3段階の観点別学習状況の評価から5段階の評定に総括します。
 (中略)文部科学省の平成22 年5 月11 日の通知に示されているとおり、
 例えば、評価「A」は「十分満足できる状況と判断されるもの」であり、
 評定「4」についても「十分満足できる状況と判断されるもの」と同じ表現になっていて、
 評定「5」は「十分満足できるもののうち、特に程度が高い状況と判断されるもの」と示されています。
 したがって、観点別学習状況の評価と評定の関係を明確にするために、(中略)
 各観点における生徒一人一人の学習の実現状況を数値化して示している学校もあります。」

 

3段階の評価を5段階の評定にする方法が
わかりにくいので、基準を数値化している
学校がありますよ、と追加説明しているのです。

 

今回もとにしている県内中学校の資料でも
前述の通り、数値化されていましたので、
資料での記述をもとに、
3段階の評価
5段階の成績(評定)にする
基本的なやり方を図式化してみたのがこちらです。

 

平成29年度新潟県内中学校生徒用資料の教科の3段階評価から5段階評定にする方法の図式化

 

評価基準と評定基準を数値化
することで、
保護者の皆さんや生徒さんの疑問にこたえよう
というわけです。

 

「評価」、「評定」ともに
表現の同じ説明文は同じ文字色であらわし、
「評価基準」の枠の高さと「評定基準」の枠の高さが
達成度を数値化(パーセント表記)したものとなっています。

 

これらの表と図は、
あくまで評価評定の骨組みとなる考え方ですので、
この中学校では、
注意点を以下のように記載しています。

 

(評価評定は)他者との比較(相対評価)ではなく、
個人の達成度で評価評定を行う「絶対評価」になります。

 

評価するための観点の数や重み(=比重)は、
教科や学習単元によって違いがあります。
また、期ごとの評価も異なってきます。

 

観点A「思考・表現」を重視する単元が多い期があったり、
観点C「知識・理解」を重視する単元が多い期があったりします。
ですから、重み(=比重)も期ごとに変わってくる場合があります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、
各教科の学期や学年の成績を出す時、
 A、B、C3段階の「評価」を
 どうやって
 5、4、3、2、1の5段階の「評定」に
 しているのか」について、
知り合いの方からお借りした
平成29年度の
新潟県内中学校の生徒さん用資料と
東京都教育委員会、
国立教育政策研究所
愛知県総合教育センター
の公開資料をもとに、
自作の表を使って
ご紹介してきました。

 

注意点をよく読んでみると
図式化した評価評定の出し方は、
あくまで
考え方の骨組みだけを説明したに
すぎないことが、
おわかりいただけたのではないかと思います。

 

それでも、
お読み頂いた皆さんの
日ごろの疑問点の解消に
少しでもお役にたてるところがありましたら
幸いです。

 

資料を快くお貸し頂いた方に
この場をお借りして
心から感謝申し上げます。

 

最後までお読み頂き、
ありがとうございました。(^^)

 

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