子どもの学力を伸ばす方法 | 結果を出した塾生さん達の共通点

子どもの学力を伸ばす方法 | 結果を出した塾生さん達の共通点から

 

成績が伸びる生徒さんを表現した3Dイラスト

 

今回の教育コラム、ポイントは、次の4点です。

 

成績を大きく伸ばした生徒さんたちの共通点は、「話す力」。

 

「話す力」を支える柱の一つは、「読む力」。

 

アメリカフロリダ州マリオン郡で新たに導入された宿題は、「朗読」。

 

子ども達の「読む力」を伸ばす方法の一つは、「環境を整える」こと。

 

※このコラムは約5分で読めます。

 

 

成績を大きく伸ばした生徒さんたちの共通点とは?

 

日々小中学校の生徒さん達と接する中で、成績を大きく伸ばした生徒さんたちには、ほかの生徒さん達と違う点があることに気づきました。
スクールNOBINOBIでは、入塾前に教育相談と体験教室を実施しています。この2つのどちらかを利用して頂いた時の様子から、成績を大きく伸ばす生徒さんたちの共通点が、ある程度わかるのです。

 

成績を伸ばせる生徒さんたちは、保護者の方の話にあいづちを打つだけでなく、必ず自分の言葉で今の状況を説明してくれます。自分の言葉で話してくれる生徒さんは、教育相談、あるいは体験教室の場で「話す力」をすでに身につけていることを、わたしたちに伝えてくれるのです。

 

話す力の基となる「力」は?

 

では、どんな力が「話す力」の基となるのでしょう?

 

その一つは、「読む力(読解力)」といえるのではないでしょうか。

 

「自分で話せるだけで、成績が上がったりするものなの?」とお思いの方もいらっしゃると思います。ですが、文章を読み、内容を理解できなければ、書くこと、話す(説明する)ことはできない、と考えられるからです。

 

成績を大きく伸ばした生徒さんたちの共通点「話す力」から見えてくる、中学、高校に進んでも困らない「学力の基礎」とは、言い換えれば、小学校時代にしっかりした「読む力=国語の読解力」を身につけることなのではないか、とこれまでの生徒さんたちへのサポートから強く感じています。

 

小学校の「宿題」がなくなった!? 米フロリダ州マリオン郡の挑戦

 

そして、今年の夏、わたしたちの実感を裏付けてくれそうな、新しい教育政策に関するニュースがアメリカから届きました。

 

2017年7月17日の米ニュースサイト『The Washington Post』のヴァレリー・シュトラウス氏は、自身の記事で、「アメリカフロリダ州マリオン郡の小学校31校で、計算ドリルや問題集、作文等の従来型の「宿題」がなくなった。」とのニュースを取り上げています。

 

本当に、まったく「宿題がなくなった!」のか、というと、残念ながら?そうではありません。

 

マリオン郡31校の小学生たちは、従来型の宿題のかわりに「毎晩少なくとも20分間、親と一緒に本を朗読すること」が課せられることになったのです。

 

この新しい「宿題」では、子どもたちは自分の読書資料を選ぶことができる上、教師や学校図書館から読書に関する手助けを受けられるとのこと。また、大人がいない子どもたちは、読書ボランティア、オーディオブック、その他の教育資源を活用することができるようになっているそうです。

 

前述の新しい教育政策について、フロリダ州マリオン郡公立学校地区42,000人の学生の新しい指導者ハイディ・マイヤー氏は、インタビューで、
「学生の学業成績を向上させる上で最も効果的なものについての確かな研究に基づいて決定した。」と答えているそうです。※1、※2

 

この決定への保護者と教師の意見は、ほとんどが賛成意見だったそうですが、懐疑的な意見もあったとのこと。

 

日本では、わたしたち講師が小学生だったころから40年来、なんの疑問も抱かずあたりまえのように続けられ、増えているようにさえ感じられる従来型「宿題」を、アメリカでは、研究結果を元に、根底から見直そうとする郡教育行政指導者(教育者)が現れたことを伝えてくれたこの記事に、強く共感するとともに、アメリカのチャレンジ精神、フロンティア精神、これからの教育の一つの方向性を見出せた、そんな気がしています。

 

※1 セントラルフロリダ大学で教師教育先導教授を務めた後マリオン郡での職務に就任した、読書の専門家でもあるマイヤー氏は、読書の教育効果を幅広く研究している「読書教育の専門家」として名高いリチャード・アリントン氏の「小学校での宿題の多くは、学力向上に寄与しない。」という研究結果を引用しています。

 

※2 リチャード・アリントン氏の研究は、アメリカの公立小学校の国語教師で、読書を通して、多くの子ども達の学力を伸ばしているドナリン・ミラー氏の著書「子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業」でも取り上げられています。

 

どうやって引き出す?子ども達の「読む力」

 

それでは、子ども達の学力を支える大切な柱の一つ「国語力」、中でも「読む力」を上手く引き出すには、どうすればいいのでしょうか?

 

前述の記事の他に、小学校就学前の学びにも、そのヒントはありました。

 

新潟県の公立小学校で最近まで勤められていた元先生のお話によりますと、保育園、幼稚園、子ども園の先生方の読み聞かせを楽しむだけでなく、絵本を自分で読むことに慣れ親しんでいるお子さんの多くは、小学校就学後も、いわゆる「小一の壁」を強く感じることなく、国語の教科書を受け入れることができ、学校の学習についていくことができていたとのこと。

 

一方、就学前に絵本の読書に慣れ親しんでいないお子さんたちは、まだ、絵本に近い状態の国語の教科で書すら、とっつきにくいものと感じてしまうそうです。

 

前述の記事と元先生のご経験から、ご家庭の内外を問わず、お子さんが本と触れ合う機会を増やし、進んで本を手にとってくれるような環境作りが、小学校のみならず、中学、高校までお子さんを支える「学力」の礎の一つとなる、といえると思います。

 

子どもの学力を引き出す環境を整える保護者をイメージした3Dイラスト

 

また、現在すでに、小学生、中学生であっても、本を良く読む環境を整えることは、国語の成績だけでなく、他の教科の成績アップにもつながる大切な取り組みの一つだといえるのではないでしょうか。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。(^^)

 

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