
勉強になると集中力が続かなくて…
個別指導塾の1コマ時間って、
長いような気がするんですけど…
より学習効果の高い勉強時間がわかればいいですね。
勉強でも、仕事でも、スポーツでも、
集中力が続けば良い結果につながりやすくなる
と思いますが、
集中力を持続させるには、
時として大人でも苦労することがあります。
小中学生なら、なおさらです。
そこで、今回は
新潟市内にある個別指導塾の1コマ(時限)を比較、
当スクールの無料相談を受けられた保護者の方の様子もご紹介しながら、
効果の高い学習時間について考えます。
ご家庭でも判断材料の一つにして頂けると思います。
幸いです。
目次【タップでジャンプ】
新潟市内にある個別指導塾の1コマ(時限)の学習時間を比較
個別指導塾ごとに違う、1コマの学習時間
新潟市内にある
個別指導塾の中学1年生の1コマ(時限)の学習時間を調べてみて、
ホームページ等に
時間がはっきり記載されていない塾が
かなりあることに気づきました。
明記されていた個別指導塾を比較して、
時間が短い順に並べると下記の通りになります。
- I個別① :50分/1コマ(時限)
- 個別S :75分/1コマ(時限)
- I個別② :80分/1コマ(時限)
- スクールI :90分/1コマ(時限)
- M塾 :90分/1コマ(時限)
- 個別T :120分/1コマ(時限)
(1対1のマンツーマン)
この他にも、
新潟市内の教室は確認できませんでしたが、
40分/1コマや80分/1コマの塾もあります。
1コマの指導時間は、
それぞれの個別指導塾の指導方針やカリキュラム、
指導方法に合った時間として設定されています。
長いから良い、
短いから悪いではなく、
それぞれの個別指導塾の指導にとって
最適な時間が設定されているわけです。
ところが、
中にはコストパフォーマンスを、
時間単価のみで考えてしまう保護者の方
もいらっしゃいます。
個別指導塾の1コマ時間をめぐる、あるご家庭とのやりとり
個別指導塾の1コマ時間をめぐる、
とあるご家庭とのやりとりをご紹介したいと思います。
電話でのお問合せを受けて、
無料相談にいらっしゃったご家庭。
息子さんはどちらかというと、
引っ込み思案な、印象の薄い生徒さん。
一方、お母様は、よくしゃべる勝気な印象。
初対面にもかかわらず、
こちかが促す前からガンガン質問を繰り出すお母様。
一方、だまったままの息子さん。
ひとしきり、
ご家庭や生徒さんの状況を伺った後、
スクールの料金体系についてご質問を受けました。
「当スクールは、マンツーマンの学習支援となっています。
1コマ50分1教科でお願いしており、週1コースですと、
4週の月のお月謝は10,000円(中1~中2)となっております。」
とご説明。
※当校の料金体系は以下のページでご確認ください。
すると、目つきが急に厳しくなって、
「50分?よその塾は60分ですよ!短いんじゃないですか?」
と語気強くおっしゃるんです。
この言葉を聞いて、とても残念な気持ちになってしまい、
「そうでしょうか?うちはこの時間でやってます。」
とお答えしたんですが、
「短いですよ。」
と畳みかけられ、
仕方なく話題を変えて
サポート内容の紹介に切り替えました。
断られると思いつつ、
「無料体験もありますが、どうされます?」
とお伝えすると、お母様が
「受けます。」
とお答えになる。
無料体験は、生徒さんのみの参加。
やってきた生徒さんに聞くと、
「マンツーマンは苦手です。」
「集団塾で、後ろの席で受けたいです。」
とのことでした。
もちろん、
この生徒さんは無料体験のみで、
通塾はされませんでした。
ですので、
ご本人の希望か、
保護者様の要望かは結局わからずじまいでしたが、
一斉指導で1コマの時間が長く、
時間単価が安い塾
が第一候補だったのではないか?
と受け止めています。
ただ、ご家庭内で良く話し合われないまま、
保護者の方の考えだけで進めても、
このように初めからミスマッチですと
ご自分たちの時間も労力も無駄になってしまいます。
このお母様の様子を見ていて、
塾とは本来「生徒さんたちのためのもの」
という観点から、
どうしても気になる点
があるのです。
それは、この記事で取り上げている
時間。
保護者の方が言うような
60分の個別指導塾は探せませんでしたが、
当校は当初から50分。
これを、ただ
時間単価を上げるために、
10分減らしているのではないか?
と追及されたのが、残念
でなりません。
塾業界では、超後発組の私たちですので、
考えなしに起業していたら
1年もたたずに廃業となってしまいます。
ですから、
1コマ何分が理想的なのか、
自分たちなりに起業前に真剣に考えて設定し、
50分にさせて頂いている
のです。
新潟市のとあるマンツーマン個別指導塾の1コマが50分なわけ
脳科学のスペシャリストで、
このブログにもちょくちょくご登場頂いている
東京大学教授池谷裕二先生の研究によると、
勉強時間の違いによる
テストでの対比実験や脳波測定などから、
「人の集中力は15分を境に低下する。」
と考えられるそうです。
また、自律神経の名医として知られる
順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、
90分間の集中は至難のワザ。小学生の授業時間も45分間。
45分集中し15分間の休憩。60分というひとかたまりで15分を調整弁として使うと良い。(抜粋)
と最新刊
『不摂生でも病気にならない人の習慣』
の中で解説されているとのこと。
そのほかにも
「一般的に言われている集中力の平均持続時間は50分」
といった考え方もあるようです。
(解明しきれていない「脳」の研究ですので、諸説あります。)
筆者の教室では、
池谷先生の脳科学の研究結果と
順天堂大学医学部の小林弘幸教授のお話しを元に
総合的に考えて、
導入とまとめで5分、内容で45分、合計50分
と決めています。
だいたい15分ごとに
集中力がアップダウンするので、
資料をプリントして配布したり、
毎回必ずだしているお茶をすすめたり、
トイレに行ってもらったり…
気分転換や集中を切っても良い時間を、
15分ごとにほんの少し設けるよう気配りしていますし、
講師の先生にもお願いしています。
全ては、塾の時間を
「生徒さんに、できるだけ集中してもらって、
実りある時間にして欲しい」
という願いを元に考えた結果なのです。
考え方は人それぞれですし、
他塾でも、ご家庭でも、
信じる考え方は多様で当然
だと思っています。
ただ当スクールでは、少なくとも
「学校の真似をしておけばいいでしょ。」
的な短絡思考だったり、
ましてや、コスパのことだけ考えて
時間を設定しているわけではない
ことだけは、
声を大にしてお伝えしたいのです。
効果の高い「学習時間」は? まとめ
筆者としては、
1円でも安ければいいだけなコスパ思考は、
逆にコスパ悪化の材料といえるのではないか、
大切なのは真の意味での
「費用対効果」
なのではないか、
教育の分野は、10分長くやったからとか、
1日2日で良い結果が出るとかいった
世界ではないのではないか、
すぐ手に入るものは、
すぐ消えてなくなるものなのではないか、
と思っておりますし、何事も
長い目で見た「費用対効果」で考える
よう心がけております。
新潟市内の中学生の生徒の皆さん、ご家庭とも、
自分にとって最も取り組みやすく、
集中力が持続して
大きな効果が期待できる時間はどのくらいか、
を意識して個別指導塾のカリキュラムを比較
して頂ければ、
自分にぴったり合う学習時間の塾を
みつけやすくなる
のではないでしょうか。

ありがとうございました。
【関連記事】
新潟市内にある塾の授業料以外の費用を合わせた年間の費用につきましては、下記の記事をご参照ください。