「生徒さん達の将来に役立つアプローチ」とは?

個別指導塾講師の塾生さんへのアプローチ方法を表現する画像

 

 
のびさん
突然ですが、皆さんは「ボロボロになるまで読み返した本」ってありますか?

「「ワ○ピース」○○巻!○○○のシーン!」

「鬼○の刃!」

マンガのタイトルも、たくさん聞こえてきそうです。

深く記憶に残る作品は、ひとそれぞれだと思うんですが、40年近くたっても、筆者の心に深く刻み込まれているものの1つに、開高健(かいこうたけし、かいこうけん)先生の「オーパ!」という作品があります。

個別指導塾の講師の筆者にとって、
『小中学生の生徒さん達の「自ら学ぶ力」を引き出すには、どのようにアプローチすれば良いのか』
その本質を気づかせてくれた、大切な作品の一つです。

1978年に初版(大型本)、1981年に文庫が出版されて、手元にあった文庫は、小口が真っ黒になるほど何度も読み返し、しまいにはページがとれてバラバラに(製本が甘いハズレ品だったのか?)、まさに読み潰したといえる状態。
そうなってしまってからも、かなり長く、大切に手元に置いていた本でした。

開高先生の軽妙で洒脱、奥深く、かつ中学生の自分には、意味の分からない部分の多い文章(勉強不足の塊でしたから)…
ブラジル、アマゾン、見たこともない景色と魚たちの、高橋昇先生の美しい写真の数々。

読み返しても読み返しても、毎回、ドキドキ、ワクワクしていた、遠い日の思い出。

買い直し、読み直したい衝動にかられます(ア○ゾン、ぽちっっっっっ!)。

最近は忙しさにかまけてすっかりインドア・フィッシャーマンな日々ですが、趣味となった「釣り」に誘ってくれたのも、この作品でした。

この本で開高先生が紹介している中国の格言(諺?名言?迷言?開高バージョンだそうです)にこんなものがあるんです。

一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

中国の格言となっていますが、原典はよくわからないようで、ヨーロッパにも似たようなものがあるそうです。

当時は、一時間のも、三日間のも、八日間のも、全部まだよくわからないか体験できないものでしたけど、一番響いたのが「永遠に」の部分。

純粋なのかバカなのか、完全に真に受けて

「そうか、釣りをすれば幸せになれるんだ!開高先生、ほんとうに楽しそうだもんな…」

と考えた中学生の筆者。

本の中に出てくるような、見たこともない魚たちを釣ることを夢見ながら、近所の釣具店のショーケースに長時間かじりついては、開高先生が魚たちと格闘するときに使っていたABU社製リールを穴が開くほど見つめ続け、店のご主人に追い払われる…
そんな日々を送ってました。

あれから40年、日々、個別指導塾の塾生さんたちと向き合う中で、あらためてこの格言を読み返してみたとき、当時とはまた違う意味で受け止めるようになっていました。

「釣り」って、しない人、やったことの無い人からみると、
たゆとう水面に釣り糸をたれ、日がな一日のんびり過ごす…
太公望(太公望は、あるときから釣り糸の先に釣り針をつけなくなったと聞いた記憶が…)的なイメージがどちらかというと強いような印象。

ですが、長年「釣り」にのめりこんできた者としては、これほど知力、体力、気力をフルに使う奥深い趣味もないな、と考えているんです。

よく、経営者の趣味にゴルフがあげられますが、釣りも双璧の一つ。

よく読んでみると、「釣りをすると、幸せになる」じゃなくて、

「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

「魚を釣りなさい」でも「釣りをしなさい」でもなく、

「釣りを覚えなさい」

なんですね。

開高先生は、ここに想いをこめたんじゃないかな?
実は、次の格言もセットだったんじゃないかな?
と勝手に解釈しています。

授人以魚不如授人以漁

人に授けるに魚を以ってするは、人に授けるに漁を以ってするに如かず。

中国の諺のようですが、どうも英語の諺の中国語バージョンらしいという説もありますので、英語の諺も併記しておきます。

Give me a fish and I will eat today; teach me to fish and I will eat all my life.

魚を与えれば、一日の糧となる。魚を得ることを教えれば、一生食べていくことができる。

中国語の方は、伯楽の逸話(紀元前600年代、中国春秋時代の秦の穆公に仕えた馬の専門家。愛弟子に駄馬の見分け方を教え、一生生活に困らない馬の選別に関する知識を授けた)にも通じる印象。
一方、英語の方はより直接的な表現になっています。

「魚を釣ってプレゼントしても、1日でなくなってしまう。でも、魚の釣り方(獲り方)を教えれば、一生魚に困らない。」

英語の専門家の皆さんには叱られそうですが、筆者的な意訳はこんな感じで受け止めています。

「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」も、
「人に授けるに魚を以ってするは、人に授けるに漁を以ってするに如かず。」も、
「魚を釣ってプレゼントしても、1日でなくなってしまう。でも、魚の釣り方(獲り方)を教えれば、一生魚に困らない。」も、
そして、馬の専門家伯楽の指導法も、
語った人、書いた人たちが伝えたかったことのポイントは、

自ら努力して研究を重ね、失敗を繰り返してもあきらめず、身につける(覚える)ことができた力。

その力で、結果を出せた時の喜びは、何物にも代えがたい喜びになる。

「釣り」はあくまで一つの喩えでしかなく、
勉学にも仕事にも人生にも通ずる本質的な考え方、心の持ちようを伝えたかったのではないかな、
私見ですが、そんな気がしてならないんです。

マンツーマンの個別指導教室、その一講師として、生徒さん達をこれからも支えていく上で

「魚を与える」のではなく、

「魚の釣り方を伝えられる」

そんな講師でありたい、と考えています。

 

皆さんは、ボロボロになるまで読み込んだ本はありますか?

その本から得たものは、どんなものだったでしょうか?

今回も、貴重なお時間を割いて最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

 
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