今回は、
懸命に頑張っている中学生の皆さんに向けて、
本当の「塾友」の見分け方
についてお話ししていきます。

友達と呼べる「塾友」を増やしてほしいんです。
「塾友」と思っている人が、
本物かニセモノか、
簡単に見分けられるポイント
もご紹介します。
幸いです。
目次【タップでジャンプ】
1対1の個別指導塾の普段の様子は?
ある業者さんが、
初めて塾生さんのサポート中に
手続きに来られた時のお話しです。
塾生さんがいない時間帯には、
来てもらったことがあったのですが。
定期テスト前、2時限連続の
ちょうど1時限目が
終わったところですが、
休み時間も
休まず勉強を続ける塾生さん。
2次方程式の解法1種類の
復習解説が終わったところだったので、
「今のやり方で、練習問題に挑戦してみてね!」
と声かけして業者さん対応へ。
玄関先で手続きをしていると、業者さんは
「とっても静かですね。」
と一言。
「今は生徒さん一人ですから。
でも、いつもこんなもんですよ。」
と答えると、
驚いたように目をまるくされていました。
中学生の皆さんが集団塾に通う目的は?
きっと、一般的な塾のイメージは、
生徒さん達の話し声で
なんとなくザワザワしている雰囲気、
という印象が強いのかもしれません。
「塾友」なんて言葉を
生徒募集チラシに載せている塾も
あったりしますので、
学校や近所の友達とはちがう友人関係ができる
のは同業者の目からみても
とても良い事だと思います。
ただ、中には塾に
「遊びに行っているような生徒さん達」
がいるという話もよく耳にしますし、
親御さんから

困ってるんです…
と相談され、
結局マンツーマン個別指導塾の筆者の教室に
転塾されたケースも過去にはありました。
中学生の皆さんが塾に通う本当の目的
塾に求めるものはなんでしょう?
生徒さん自身も、
親御さんも、
1番に考えるのは言うまでもなく
「成績アップ」
です。
その上で、
お互いに「本当の友達」と思える
「塾友」ができれば、理想的
です。
一方、
「塾友」=「うわべだけの友達」
になってしまう塾なら大問題!
人間は弱い生きものなので、
楽な方に流されてしまうことは
多々あります。
特に小中学生さんたちはなおさら。
塾友に、
「わからないところ教えて~」
「ノート取り忘れたから写させて~」
なんて言われたら
断り切れないこともあるでしょう。
そんな貴方は、きっと、
友達想いのとても優しい人だと思います。
ただ、
しょっちゅうお願いされるようなら、
そんな友達との関係は
2つの理由から
見直した方が良いかもしれません。
親切が裏目にでることもある
「わからないところ教えて」
「ノート取り忘れたから写させて」
なんてしょっちゅう言ってくる人は、
基本勉強してません。
していたとしても、

友達に教えてもらえばいいや!
と、飛ばして、わかるところだけ
中途半端にやっている人
だったりします。
そこで貴方が
「かわいそうだから」
と教えてしまうと、
困ったら助けてもらえる
ともっと勉強しなくなり、
最悪さらに成績がさがってしまう
ことだってありえます。
本人のためと思ってしたことが
全く本人のためにならないどころか、
貴方が甘やかしてしまったために、
もっとダメな人にしてしまう
ことだってあるのです。
自分のためにも、相手のためにも、考えてほしいこと
勉強は、ほとんど自分との闘い
です。
「自分でやれば、力がつくよ。」
と教えてあげること、
ノートは安易に貸さないこと
こそ、本当に友達想いな言動じゃないか、
と思うのです。
「教える」
ということは、
自分自身が良く分かっていないと
できないことですから、
お互いに教えあえることができるなら、
それは実力を高めあうことにつながる
とても良い勉強法
と言えます。
一方的に教える場合でも、
貴方自身の実力の再確認につながる、
効果のある学び方といえるでしょう。
ただ、
一方的に教える回数が多かったり、
増えて行ったり、
何人にも頼まれたりする…
となれば問題
です。
「教える」ことが
いくら良い勉強法といっても
限度があります。
貴方自身が、
自分の時間を犠牲にしてまで
することではない
からです。
自分の勉強時間が減ってしまったことを
友達のせいにしない、
自分に都合のいい理由をつくらない、
逃げない、
5教科それぞれ十分な勉強時間を確保する、
ためにも、
友達からの
しつこい援助要請を断る勇気
を持ってもらいたい
のです。
教えたり、貸したりすることを断ったら

なんて言いだして
貴方を困らせるようなヒトは、
貴方を利用したいだけの「ニセモノ」かも
しれません。
実力アップのために入塾したのに、
「エセ塾友」につきまとわれ、
結局希望校に見合う実力は手に入れられず、
イヤイヤ1ランクも2ランクも下げた
志望高校を選らばざるをえなくなる…
なんてことになったら、正に本末転倒です。
中学生諸君に贈る、本当の「塾友」の見分け方 まとめ
いきなり関係を断ち切ると
嫌がらせが始まるかもしれませんので、
最初は3回に1回断る、
次は2回に1回と、
少しずつ距離をおく
ようにしていくのも方法の一つ。
それでも、貴方をしつこく
利用しようとする
「エセ塾友」と距離をおけない場合は、
転塾も検討
した方がいいかもしれません。
「ほんとうの友達」なら、
貴方が困っているときこそ助けてくれる
はず。
「後悔先に立たず」
とはよくいったもので、
時間は待ってはくれません。
貴方の大切な時間を無駄にしないためにも、
できる限り良い友人と、
切磋琢磨できる環境を選ぶようにして欲しい、
と心から願っています。
貴方の「塾友」は、ほんものですか?
それともニセモノですか?
「巧言令色鮮矣仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」
(「論語」 第1編 「学而(がくじ)」第3節)
「巧言令色鮮(すくな)し仁」
「口先だけで上手い事をいい、良い顔を作って人に取り入ろうとする人には、仁の心がまったくないものだ」
心の中で舌を出しながら
友達面して近寄ってきて、
貴方に危害を加えてもなんとも思わない
フレネミーや、
「サイコパス」的なヒトもいます
ので、
「塾友」もしっかり見極めるよう、
普段から十分気をつけてほしい
と願っています。
ありがとうございました。
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