
でも勉強しなきゃ…は~
そんなとき試してみてもらいたいことがあるんです。
誰でも一度は
こんなときありますよね。
ひょっとしたら、
少し見方を変えるだけで、
スムーズに勉強に取り掛かれる
ようになるかも。
今回は、「まなぶ」の語源から、
スムーズに勉強に取り掛かれるようになる方法
について、考えていきます。
煮詰まっている皆さんは
このコラムを読んでいる
どころじゃないかもしれませんが、
長文でもありませんし、
特に難しい方法でもありませんので、
息抜きがてら、お付き合い頂ければ幸いです。
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勉強する気が起きない…そんなとき、試してみて欲しいこと
今回のテーマは「まなぶ」。
歴史上の偉人たちが
繰り返し解説してくださっていますが、
初耳だなという皆さんもいらっしゃるのでは…
そこで、
私見も交えてお伝えしていきたいと思います。
学習以外になにか別の考え方あるんですか?
学ぶは学ぶでしょ?
一見、他の考え方なんてなさそうに見えますよね。
「まなぶ」の語源は?
「まなぶ」を辞書で調べてみると、
一緒にでてくるのが
「まねぶ」。
ネット上の様々な辞典や「語源由来辞典」によると…
- 「学ぶ」は、
「まねぶ(学ぶ)」と同じ語源で
「まねる(真似る)」とも同じ語源。 - 「まなぶ」と「まねぶ」は、
古代日本の同じ時代からでてくる言葉
で、どちらが古いかははっきりしていない。 - 『「真に似せる」から
「まね」や「まねぶ」が生まれて
「まなぶ」になった』
という考え方と
『「誠に習う」から
「まなぶ」が生まれて
名詞形の「まね」と
その動詞形「まねぶ」が生まれた』
という2つの説がある。 - 「まなぶ」は、
教えを受ける、学問をする
意味で用いられ、
「まねぶ」は、
模倣する、真似る意味で用いられる
ことが多かったそう。
「まねぶ」は、
おもに話し言葉(口頭語)
として使われていた
そうですが、
「真似る(まねる)」
が使われるようになっていったので
「まなぶ」の雅語
(雅言、みやびな言葉、俗語の反対)
としてあつかわれるようになった
とのこと。
「まねぶ」は聞きなれない人も、
清少納言さんの『枕草子
は聞いたことがあると思います。
その『枕草子』の38段(41段?)には、
こんな文章があります。
『鳥は、
異所(ことところ)のものなれど、
鸚鵡(おうむ)、いとあはれなり。
人の言ふらむことをまねぶらむよ。
郭公(ほととぎす)。
水鶏(くひな)。
しぎ。
都鳥。
ひは。
ひたき。 』
筆者なりに調べて組みたててみた
現代語訳はこんな感じです。
『鳥は異国のものであるが、
オウムがたいそう趣深い。
人が言うようなことを、
まねするということだ。
ほととぎす。
くいな。
しぎ。
みやこどり
(ユリカモメ?)。
ひわ。
ひたき(も趣深い)。』
今から1000年ほど前の文章には
「まねぶ」という表現が
すでに出てきている
のです。
「語源から見えてくる勉強法とは?
つまり、
「まなぶ」も「まねぶ」も、
もとは同じことばだった、
ということ。
これ、実は
「学び」の本質を突いているんじゃないか
と思うのです。
まずは、
先人や師匠、先輩のやることを真似る。
勉強でも、仕事でも、
真似ることが、
そのまま学びにつながっている
ことは、けっこう多いと思うのです。
どうにも勉強が手につかない…
重い腰があがらない…
そんなときは、
先輩方の勉強法を「まね」してみる
と、思わぬ発見があったり、
今までの自分の勉強法を見直すきっかけになったり
すること、意外と多いんじゃないでしょうか。

たくさんありすぎて、
なにから試したらいいかわからないよ…

と思った勉強法から、どんどん
実際に試してみては
いかがでしょうか。
自分には合わないと思ったら
すぐに見切りをつけて
また別の方法を試していけば、
短期間で自分に合う方法を
見つけることができると思います。
勉強する気が起きないとき、試して欲しいこと まとめ
とにかく
何でもやってみないことには、
自分に合っているか合わないかわからない、
なにも始まらないと思う
のです。
めんどくさいし、
おっくうかもしれません。
リスクが心配で踏み出せない、
と思うかもしれません。
「千里の道も一歩から」
という言葉もあります。
まずは、お試しで一歩踏み出して
みませんか。
ダメなら、また別の方法を試してみればいい。
そうやって
試行錯誤していくうちに、
自分に合う学び方を見つける
ことができれば、
やる気が出ないときの対処法も、
徐々に身についてくると思うのです。
貴方の人生は、誰のものでもないはず。
あなた自身の人生のために。
自分自身の未来のために。
一歩でも半歩でも、踏み出す勇気を。
『枕草子』おさらい
中宮定子に仕えていた女房、清少納言 [康保3年頃~万寿2年頃(966年頃~1025年頃)]が平安時代中期に書いたとされる日本最古の女流随筆文学(エッセイ文学) 。
清少納言の自然や生活、人間関係、文化様式に対する繊細で鋭い観察眼・発想力が反映された傑作。
紫式部が『源氏物語』で書いた情緒的な深みのある『もののあはれ』の世界観に対し、
清少納言は『枕草子』の中で明るい知性を活かして、『をかし』の美しい世界観を表現したと言われている。
(「『枕草子』の現代語訳」 より)
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