そう考えたことのある方多いのではないでしょうか。とはいえ、
良い方法が見つからない…
どうしたらいいか、わからない…
そんな方もいらっしゃると思います。
そこで、こちらの記事では、
勉強の効率を上げるための考え方と
効率を上げるのに役立つ方法について、
脳科学の研究結果と実践例をまじえて
お話していきます。
●勉強の効率を上げるのに必要な考え方は“シングルタスク”
●“シングルタスク”が勉強の効率アップに必要な理由
●勉強の効率を上げる“シングルタスク”に役立つ方法は“アイビー・リー・メソッド”
●勉強の効率を上げる“アイビー・リー・メソッド”を取り入れた結果
●勉強の効率を上げる“アイビー・リー・メソッド”、メリットとデメリット
●まとめ
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3点台→高校進学後4.9、4.8、4.4の塾生を輩出。●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学(在学中)。
●オリジナル直筆記事が、グーグル2ワード検索で1位(2022.5.2現在)
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から22ヶ月連続ランキング1位。
2020年3月開設15ヵ月目で月間3万PV超。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
の“のび校長”こと、のびのびです。
三日坊主の筆者が2年以上続けられていて、
誰でも簡単にその日からスタートできますので、
個別指導塾スクールNOBINOBIの生徒さんたちにもおススメしているメソッド。
勉強の効率を上げるために必要な考え方とは?
勉強の効率を上げるのに必要な考え方、“シングルタスク”
英語の宿題が全部終わったら、算数(数学)の問題に挑戦しよう!
こんな風に、一つ目の勉強を終わらせてから次の勉強(≒作業=タスク)に順番に取り掛かる考え方を“シングルタスク”と言います。
反対に、英語の宿題を途中でやめて、算数(数学)の問題に挑戦。算数(数学)も途中でやめて、今度は英語の単語練習を始める……
といったように、複数のタスクを同時進行させることを“マルチタスク”と呼んでいます。
“マルチタスク”は、一見勉強の効率が良いように思えますが、勉強の効率を上げている人の多くは“シングルタスク”の考え方で取り組んでいることがほとんどなのです。
なので、勉強は“シングルタスク”の考え方をもとに日ごろの取り組み方を見直すと、効率をアップさせることができるのです。
なぜ“シングルタスク”は勉強の効率アップにつながるの?
なぜ勉強の効率を上げるのに“シングルタスク”の考え方が効果的と言えるのでしょうか。
それは、近年の脳科学研究の進歩からわかってきたことなのです。
最近の研究では“マルチタスクで効率が悪化しない人”は、全体の2%ほどしかいないそうです。
という人も、実は とスタンフォード大学の神経科学者エヤル・オフィル博士は主張しています。 また、マサチューセッツ工科大学(MIT)の神経科学の権威アール・ミラー先生は
人間の脳はマルチタスク能力を上手く発揮するような構造になっていない「マルチタスク能力は自慢にならない?脳への悪影響と生産性の低下」(STAGE)より引用
といった趣旨の発言をされているとのこと。
タスク・スイッチングをすると、生産性は一般的に約4割も低下。
脳のオーバーロードを引き起こし、脳内の灰白質を収縮させてしまう。
なんていう、ちょっと怖くなるような説もあるのです。
勉強の効率を上げる考え方“シングルタスク”に役立つ方法
勉強の効率を上げる考え方“シングルタスク”に役立つ方法とは?
先ほどの先生方は皆さん、異口同音に
「マルチタスクをやめて、シングルタスクに!」
とおっしゃっています。
なるほどマルチタスクが非効率なことはわかったとして、
いざ、シングルタスクに切り替えようとしたとき何から手を付けていいのか、
と、迷ってしまうのではないでしょうか。
シングルタスクに変えるとき具体的にどんな方法を取り入れれば良いか?
その答えの一つに“アイビー・リー・メソッド”という手法があるのです。
勉強の効率を上げる“シングルタスク”に役立つ“アイビー・リー・メソッド”
今から100年ほど前のアメリカで、多くの大企業や団体の広報顧問として活躍し“PRの父”と呼ばれている
アイビー・レドベター・リー氏が考案した効率化の手法(メソッド)がこの
”アイビー・リー・メソッド”。
メンタリストDaiGoさんの本の中でも紹介されていたので調べてみたのですが
“シングルタスク”への切り替えにはもってこいの手法(メソッド)ということがわかりました。
そこで、筆者も早速取り入れてみることに……
勉強の効率を上げてくれる“アイビー・リー・メソッド”のやり方は?
筆者がチャレンジした方法は、
- ノート(ダイアリー、手帳でも可)と筆記用具を用意
- 書き込むページに、日付を記入
- 「やること」(やりたいこと、やるべきこと)を5~6個書き出す ※1日の終わりなら明日1日分、1日のスタートなら今日1日分
- 書き出した「やること」に、優先度の高い順に番号を付ける
- 翌日(または今日)、付けた順番通りに、課題に取り組む
- 全部できなくても自分を責めない、できなかったことを引きずらない、忘れる
- 夜(または朝)、また「やること」を書き出し、順番を付ける
- できるだけ、毎日続ける
アイビー・リー・メソッドの具体的なやり方はさまざまですが、その多くはアイビー・リーが当時働いていた巨大企業ベスレヘム・スチール社の経営者チャールズ・M・シュワブに向けた
というアドバイスがもとになっています。
下の写真は筆者の実際のノート。
殴り書きでお恥ずかしいですが、こんな感じで今も毎日続けられています。
チェック印は、終わったもの、○印は、終わらなかったもの
で、後で見分けがつくようにしています。
勉強の効率アップ手法“アイビー・リー・メソッド”を取り入れた結果
●“マルチタスク”をやめて“シングルタスク”に切り替える。
●“アイビー・リー・メソッド”を取り入れる。
取り組み始めて2年ほどたちましたが
●あちこち手をつけて中途半端が減って、タスクを完了できることが多くなる。
●やりたいこと、やるべきことを終わらせよう!という気持ちにさせてくれる。
勉強の効率を上げるだけでなく、仕事や家事の効率アップにも役立つメソッドだと実感しています。
なにより、50過ぎの三日坊主な筆者が2年も続いているのですから自分でも驚き!
無理なく続けられているところが大きいと思うのです。
考えてみれば、こういったメソッドの類は、雨後の筍のように出ては消え、消えてはまた次から次へと出てくるもの。
そんな数ある手法の中で、このアイビー・リー・メソッドは1世紀にわたって生き残ってきた……
勉強の効率アップ手法“アイビー・リー・メソッド”、メリットとデメリット
100年生き残ってきた効率を上げる手法も、完璧ということはあり得ません。
筆者が感じたアイビー・リー・メソッドのメリットを3つとデメリットを2つここでまとめておきます。
勉強の効率アップ手法“アイビー・リー・メソッド”、メリット3つ
メリット1)タスク5~6個は、毎日挙げられる
続けてみた実感として、1日5~6個の「やること」リストなら、毎日書き出せることに気づきました。
5~6個すべてやり遂げられることは稀ですが、
あっちもこっちも手を出してどれも中途半端になってしまう、といったことが少なくなりました。
最近は、すべて終わらせることができる日も増えてきています。
メリット2)全部終わらなくても、気にしなくて良い
多いのではないでしょうか?「責めない、気にしない、忘れる」と言われても
と、自分を責めてしまうタイプの方。
筆者も、中途半端にしてしまうくせに、終わらないとそれはそれで気になってしまう……
ですので、意識して
「3~4つ終わったじゃないか、上出来だよ。」 と、
自分に言い聞かせるようにしています。
できなかったものに○印を付けているのは×印をつけて自分で自分にダメ出ししてモチベーションを下げてしまうのを防ぐ
ため。
気休めかもしれませんが多少気が楽になり
と、少し気持ちを切り替えられているように感じられます。
できる日もあれば、できない日もある……
毎日高い状態でパフォーマンスを維持できる人は多くはないのですから、
続けることを最優先に考えるようにしています。
メリット3)シンプルなので、自由度が高い
3週間ほど続けた頃から“やること”を自分なりに分類するようになりました。
考える必要があることはbusiness、
単純な作業はwork、
というように脳への負担の軽重の違いで分類。
businessを頭の働く午前中、
作業のworkを午後に割り振ったり、businessとbusinessの合間に入れたり
と自分なりのアレンジを加えて効率アップにつながるよう工夫しています。
また、半分程度おわったものには△印を付けたり、優先順位が決められない日はあえて順番を付けなかったり、
シンプルなので自由度が高く、自分なりにカスタマイズできる
ところも、このメソッドの良い点と感じています。
勉強の効率アップ手法“アイビー・リー・メソッド”、デメリットは2つ
デメリット1)アイビー・リー・メソッドで対応しきれない時がある
筆者の仕事は学習支援業ですので、お客様の都合で急に「やること」が追加で入ることもあります。
初めから、きっちりやることを詰め込んでしまうと、対処しきれない時があるのです。
そこで「やること」を本来6個書き出すところ、5個にしています。
⑥は最初から空けておいて、急に入った課題をそこに入れる
ように。
複数入ったときは、追加で入った課題のうち一番優先順位の高いものを⑥にして、残りは次に回すようにしています。
この工夫のおかげで、2年経ったいまでもうまく対処できています。
もちろん、場合によってはそうも言っていられない事情も出てきてしまいます。
そんな時は、さらに⑤と⑥は最初から空けておくなど、もう一工夫加えることもできるのです。
デメリット2)優先順位が決められない時がある
3~4なんて終わらない……
そんなときもあると思います。
そうすると“優先順位をつけて5~6終わらせる”こと自体が負担に感じられたり、自分を責めてしまい、続かなくなってしまうかもしれません。
そんなときは
“続ける”ことを最優先に優先順位をつけずに最低2つは終わらせる
ようにしています。
また、優先順位をつけるときは
“やること”を下の図のように4つに分類
上段の赤に入ること、緑に入ることの順に1つずつ取り組むようにしています。
赤に入ることを2つ、
赤に入ることと黄色に入ることを1つずつ
になることもありますが、
あまり自分を追い詰めすぎないように工夫し、
青に入ることはできるだけ減らしていくよう心掛けています。
勉強の効率を上げる考え方と具体策 まとめ
こちらの記事では
●勉強の効率を上げるのに必要な考え方は“シングルタスク”
●“シングルタスク”が勉強の効率アップに必要な理由
●勉強の効率を上げる“シングルタスク”に役立つ方法は“アイビー・リー・メソッド”
●勉強の効率を上げる“アイビー・リー・メソッド”を取り入れた結果
●勉強の効率を上げる“アイビー・リー・メソッド”、メリットとデメリット
について、個別指導塾スクールNOBINOBIの実践例をまじえてお話ししてきました。
近年の脳科学の研究結果から、人間はマルチタスクに向かないことがわかってきています。
個別指導塾スクールNOBINOBIでは、
生徒さんたちだけでなく保護者の皆様の中で、
“やりたいこと”や“やるべきこと”が完結しない、
そんな勉強や仕事の効率が上がらなくて悩んでいる方に、
シングルタスクへの切り替えと、
アイビー・リー・メソッドをおススメしています。
小学校高学年以上のお子様から保護者の皆様、ご年配の方まで使う人を選ばない、
1世紀も生き残っている勉強や仕事の効率を上げてくれる考え方と具体策。
役立つという方が多いなら、
記事を読んでくださった皆さんに
想像以上の成果をもたらしてくれることを願っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
お役に立てましたら幸いです。
【関連記事】 勉強のストレス解消法“瞑想”につきましては、下記の記事をご参照ください。スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。