入試、資格試験、試合、大会…
自分の力を試されるときは、人生に何度も訪れます。
これまでの道のりを振り返ってみると、
時には、全くやる気にならない時もあったでしょう。
アップダウンを繰り返し、なげやりになった時期もあったのでは?
それでも、諦めず頑張ってきた皆さん。
本当に良く頑張ってこられたと思います。
そんな皆さんが、本番まであと一週間に迫ったとき、残りの日々をどう過ごせば、入試本番で実力を出し切ることができるのでしょうか?
今回は、高校入試本番直前の一週間の過ごし方について、小学校お受験、中学受験、大学入試、採用試験を受けてきた筆者の経験と、新潟市の個別指導塾スクールNOBINOBIで志望高校合格を勝ち取った受験生の皆さんの事例から、お話しします。
高校入試で実力を出し切るには?
高校入試本番で、実力を出しきって、自分の力の120%を出すことができたなら、
受験者のうち何十人も落とされる高校だったとしても、
倍率2倍前後、2人に1人が落とされる高校だったとしても、
良い結果に結びつけることができるはずです。
高校入試で志望校合格を勝ち取れる人は、入試本番で自分の持てる力以上の力を出せた人と言い換えることもできます。
入試だけではありません。
資格試験、試合、大会…
自分の力を試されるときは、人生に何度も訪れます。
どうしても進学したかった自分の実力以上の高校に合格する人、
高い倍率の高校でも、合格できた人、
もちろん、いるわけです。
そんな人たちは、残り一週間をどう過ごしたのでしょうか?
一言でまとめると、
ピークコントロールに集中
していた、と言えると思います。
要は一週間後の入試本番で最高の状態にもっていくためにできることを全てやりきることが、望む結果を引き寄せることに繋がるのです。
では、どうしたら最高の状態で入試を迎えることができるのでしょうか?ポイントを分けて具体的にお話ししていきたいと思います。
メンタル面のコントロール
入試で失敗したらどうしよう…
合格できなかったらどうしよう…
不安で夜も眠れないこともあるかもしれません。
筆者も、緊張のあまり実力を出し切れなかった試験は何回もありました。
ストレスを感じるな!というのはそもそも無理な話。
どんなに落ち着いて見える人も、大なり小なりストレスを抱えているものです。
これまでの模試結果が全て「安全圏」な余裕で合格できる生徒さんだったとしても、当日ストレスとプレッシャーで押しつぶされれば、不合格になることもあるのです。
どんなものであれ、本番とはそういうもの。
自分で自分自身を追い込めば追い込むほど、本来の実力は発揮できなくなります。
不安や緊張は、みんな持っているんだ、だから、不安や緊張は普通のことなんだ、とまず認識してもらうことで、ほんの少しだけプレッシャーを和らげることができると思うのです。
プレッシャーに感じることを減らす、考えないで済むようにするにはどうしたらいいか?を考えて行動に移すことで、不安やストレスを減らすことができます。
好きなアーティストの音楽を聴く、
短い時間でも、好きなことに集中してみる、
シャワーを浴びる、
リフレッシュ法は、いくらでもあります。
その中で、ストレスやプレッシャーを減らしてくれる自分に合った方法を実践することで、本番当日をできるだけ良い精神状態で迎えるよう心がければ、実力以上の力を発揮することもできるのです。
「これまで、波はあったけどできるだけのことはやりきった。」
と、自分を自分で褒めてあげること。
「内申点だけじゃない、入試当日の頑張りが大切なんだ!」
「頑張ってきた自分が合格できないわけがない!」
「不合格だったとしても、自分の力を評価できない見る目のない学校だったってだけ。」
といった、自己肯定感。
メンタル面を整えて当日を迎えられるようにするだけで、合格に一歩近づくことができるのです。
貴方のストレスを増やすだけの友達やSNSなどをできるだけ遮断する工夫も必要かもしれません。
自分の力が及ばないことは、自分の力ではどうにもできないのです。
だったら悩むだけ時間の無駄です。
心を整えることに役立つなら、家族や身近な人にも積極的に協力してもらいましょう。
体調面のコントロール
心と体は不可分一体。
風邪をひいてしまっている、腹痛が続いている、転んでケガをしてしまった…
病気やケガに気をとられていては、実力を出し切ることは難しいのではないでしょうか。
メンタル面だけでなく、体調管理もしっかり行うことで、合格にまた一歩近づくことができるのです。
風邪をひかないように気をつける、
ケガをしないよう注意する、
もともとあまり強くないところ(お腹をこわしやすいなど)があるなら、負担をかけないようにする、
メンタル面でもお話しした通り、いくら実力があっても入試本番で上手くいかなければ合格はできません。
たとえ実力が少し足りなかったとしても、本番で最高のパフォーマンスを引き出せた結果、志望校に合格できた人もいるのです。
脳も含め身体の隅々まで栄養が行きわたる食事、
十分な睡眠、
体を清潔に保つ、
軽い運動、
試験時間に頭がフル回転してくれるよう、朝6時には起きる練習
など、どうしたら、当日最高のパフォーマンスを引き出せるか?を意識して体調管理にも気を配って頂きたいのです。
学習面のコントロール
入試を間近に控えたこの時期に必要なのは、
「できることを確実に」の考え方
です。
定期テストなどでもそうですが、
「わかっている、できる問題で不正解」になる「ケアレスミス」が本当に多く見受けられます。
ケアレスミスを繰り返せば、実力以下の結果に甘んじなければならなくなってしまいます。
どの教科でもそうですが、今から苦手単元の克服を目指しても全く時間が足りません。

と本気で考えているなら、
国語:漢字の読み書き
数学:公式、定理
社会:地名、人物名、用語、略語
理科:用語、記号、法則
英語:単語、熟語
など、どの教科も暗記で知識をふやせるものがあるわけですから、そこに時間をかけた方が賢明というもの。
問題に挑戦するなら、基本、標準、応用、どれに挑戦すればいいでしょうか?
今から応用に挑戦して1時間かけて解くくらいなら、基本と標準をどんどん解いて「できる感」を高めていく方が得策です。
今できること、一つでも得点力をアップさせられることに取り組むことで、また一歩合格に近づくことができるのです。
その他のコントロール
筆者も実際に経験があるのですが、入れたはずの受験票が見つからず、大いに焦った苦い思い出があります。
結局、カバンの底の方にあったのですが、時間的にも精神的にも強いストレスを感じる状況に陥ってしまいました。

と、余裕な人ほど、気をつけて頂きたいのです。
持ち物に忘れ物や余計なもの(持って行ってはいけないもの)はないか、
受付開始時間や教科の順番、昼食の時間や休み時間は確認済みか、
受験要綱は、内容を理解できているか、
細かい点まで何度も確認しておくことで、万全の態勢で試験会場に入ることができるのです。
細かい事柄までしっかり準備することでプレッシャーを減らし、試験自体に集中できる状態を作り出すことができれば、より一層合格を引き寄せることができるというものです。
高校入試本番で実力を出し切るには まとめ
メンタル、体調、学習、その他の準備、
どれかを怠ったために、安全圏な志望高校でさえ合格を逃してしまう生徒さん達もいるのです。
メンタル、体調、学習、その他の準備、全てで入試本番がピークになるようコントロールできた人は、半分は合格したようなもの。
ただ、これだけやりきっても、
「勝負は時の運」
であること、これもまた一つの真実です。
高校入試が望む結果にならなかったとしても、長い人生から見ればほんの一瞬の出来事でしかありません。
これまで頑張ってきた自分、
全力を出し切れた自分、
結果よりも、過程を大切にすることは、
自分自身を大切に考えられるようになることへと繋がっていくのです。
自分で自分をあきらめなければ、
人生に「負け」はない。
- 斎藤茂太 -(日本の精神科医、随筆家 / 1916~2006)
残る日々が、悔いの残らない時間となること、
そして、自分を見失わず、どんな結果でも晴れやかに受け止められる貴方であること
を心から願ってやみません。
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