
マンツーマンの個別指導塾を新潟市で運営中のスクールNOBINOBI無料教育相談では、こんなご相談を受けることがあります。
こちらの記事では、塾に通っても成績上がらない中学生が、学校の定期テストで結果を出す近道について解説。
記事の内容は
●塾に行っても成績が上がらないと感じたらすること。
●上がらない原因を3つにほぐして確認
●問題点を掘りさげる(分析)
●“成績上がらない問題”を解決する具体策
●まとめ

●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から13ヶ月連続ランキング1位。
2020年3月開設15ヵ月目で月間4万PV超達成。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
の“のび校長”ことのびのび。
中学校の定期テストで平均点プラス20点に届かない生徒さんとそのご家庭に向けてご説明します。
塾に行っても成績は上がらないは本当?
本来、ほとんどのお子さんは塾に行けば成績が上がります。
塾に通うことで、何かしらの学びがあるからです。
小さな成果に気付かない、満足できない保護者が、塾に行っても成績があがらないと思い込んでいるのです。
悪徳業者の広告戦略に踊らされ「行けば成績が上がる」と過度に期待して、結果が出ないとすぐ退塾。
過去には、中学1年生の最初の定期テスト結果で退塾された生徒さんも……
親子で転塾ループに陥ってしまうケースもあるのです。
塾へ通って目に見えるレベルで成績が上がるには短くて3か月、1年ほどかかることもあります。
塾に行っても成績上がらないと感じたら、落ち着いて現状を確認することから取りかかってみてください。
根本的な解決を考えるなら、問題点をあぶり出し、一番大きな問題の解消に取りかかると良いのですが、小さな問題でも直ぐ改善できそうな問題の解消から始め、問題の外堀を次々と埋めていけば良いのです。
上がらない原因を3つにほぐして確認
多くのまともな塾では、学校の指導と同様に“遅刻・欠席しない”“授業をしっかり受ける”“宿題をやる”“できなかった問題を復習する”“課題は早めに終わらせ、テスト対策に時間を割く”などの基本的なアドバイスをしています。
アドバイス通りにできれば、定期テスト範囲を塾と学校で二重に勉強するはずです。
それでも成績が上がらないなら、どこかに問題があるといえます。
“塾に行っても成績上がらない”原因は、実はさまざまな問題がからんで起きていることが多いのです。
●生徒さん本人の問題なのか……(5点)
●ご家庭や保護者の問題なのか……(4点)
当校の無料相談では、まずはじめにからみあった問題を3つにほぐして確認することをおススメしています。
こちらでは、寄せられたご相談から、全てではありませんが多く見られる原因をピックアップしました。
一度全て目を通して頂くと、問題点の本質を見抜いていただけると思うのです。
塾の現状確認
●学校や、生徒さんの状況に合っていない
塾の指導が学校の内容と合っていない。“単元”は同じでも、学校と違う塾独自の“教材”を使う。
塾では学校の提出課題やワークを教材として使わない。
学校で配られたプリントの解説はしない。
学校の授業ノートはチェックしない。
●塾と生徒さんのミスマッチが起きている
生徒さんの学力と合わないレベルのクラスで勉強している。
講師との相性がよくない。
●成績が上がらないときのフォローがない
再テスト、補習、追加課題などはなく、分からないままでもカリキュラムを優先。
塾・講師が、生徒・保護者と個別に面談をしない、回数が少ない。
受講クラスのレベル、講師との相性、授業態度や学習状況を確認したり見直したりはしない。
生徒さん本人の現状確認
●本当は塾に通いたくない
勉強が嫌い。
勉強する意味がわからない。
親が行けというから仕方なく行っている。
●勉強した気になっているだけ
聞いたからわかった、見たからできそう。
●塾友や講師が目的で通塾
友達がいるから、お気に入りの講師がいるから行っている。
●勉強法が間違っている
自分の勉強法にこだわる。
塾や講師のアドバイスに耳をかさない。
●環境や、身近な人とうまくいっていない
親がうるさい、先生の説明がわかりにくい、塾の環境が良くない、とよく口にする。
保護者ご自身の現状確認
●目的が合っていない、はっきりしない
子どもの目的より親の目的を優先。
補習が必要なのに、進学塾。
できるだけ偏差値の高い高校へ、今より少しでもできるように……などのあいまいな目標。
●塾にまかせきり
子どものめんどうを塾に丸投げ。
●お子さんへの対応が極端
通塾を強制する、過干渉、過保護。
入れたらほったらかし(放任)。
●外部に問題があると考えがち
子どもが悪い、学校が悪い、塾が悪い……
確認できた問題点を分析
塾に行っても成績上がらない原因がはっきりして問題点をあぶりだしたら、もう少し掘り下げて考える“分析”していきます。
塾の問題点の分析
●塾と生徒さんのミスマッチが起きている。
●成績が上がらないときのフォローがない。
まともな塾であれば、塾生さんや保護者からの要望に対応してくれます。
塾の用意する面談でなくても、生徒さんやご家庭から要望があれば相談に乗ってくれるはずです。
塾との意志の疎通がうまくいけば、多くの問題を解消できるのです。
生徒さん自身の問題点の分析
●勉強した気になっているだけ。
●友だちや講師目的で通塾。
●勉強方法が間違っている。
●環境や、身近な人との関係がうまくいかない。
責任転嫁と思われると悲しいのですが、実際に生徒さん自身に問題があるケースは想像以上に多いもの。
勉強したくない、塾に行きたくないなら、まずは勉強へのモチベーションを少しでも引き出すことが先決です。
モチベーションを引き出すのはスポーツや企業活動でよく耳にする“コーチング”、塾とはまた別の仕事になります。
「親がうるさい」「学校の先生は分かりにくい」「塾は意味ない」など周りが悪いと思っている生徒さんは、他人に頭の中を占拠されて振り回されている状態。
これでは、他人の人生を生きているのと同じ。
そんな生徒さんは、まず自分自身の問題点を見つめなおすところから取りかかってもらいたいのです。
保護者ご自身の問題点の分析
●塾にまかせっきり。
●お子さんへの対応が極端。
●周囲に問題があると考えがち。
決して軽くない塾代。それを負担して通わせているのです。
周りが通わせているから、大手だから
ではなく、ご本人、ご家庭の目的をできるだけ具体的に明確にされる必要があります。
ぼんやりとした目標だと、ぼんやりとした結果にしかならないだけでなく、ひどい場合は全く逆効果になってしまうことも……
通塾経験のある先輩保護者様の中には

と後悔されている方もいらっしゃいます。
保護者様の言葉をそのままお借りすると

保護者は、着かず離れず適度な距離感を保ちながら、お子さんのサポートに徹する。
子どもが勉強できないのは「学校が悪い」「子どもが悪い」「塾が悪い」と考える保護者のお子さんは、親と同じように周りが悪いと考えがち。
変えられない他人のことばかり考えるのをやめて、限られた「人生」という時間を、自分自身を輝かせるために是非使って頂きたいのです。
“成績上がらない問題”を解決する具体策
問題点を分析しおわったら、解決の具体策をそれぞれ考えていきます。
塾の問題解決の具体策
●学校、生徒さんの状況に合っていない
塾との面談機会や、成績が上がらないタイミングで、塾に相談しましょう。
通っている中学校の授業や、生徒さんの学習状況にできるだけ合わせてもらうようにするのです。
●塾と生徒さんのミスマッチが起きている
塾クラスの授業内容についていけない、担当講師との相性が悪いなら、変更してもらうようにしましょう。
●成績が上がらないときのフォローがない
再テストや補習、追加課題を出してくれるかなど、フォローの状況を確認。対応してもらえるよう働きかけを。
塾側ができるかぎり対応してくれているのに、成績が上がらないのなら他の2点に根本的な問題があると言えます。反対に、塾がほとんど対応してくれない、対応が不十分と感じたら、まず休塾を検討します。
休塾可能期間は、塾によってまちまちで場合によっては休塾に対応していない塾もあります。
慌てず塾に確認を。
判断は、塾に行かなくてもいまの成績が保てそう、悪化しなさそうなら休塾可能。
休塾してみて、前後で成績に大きな変化が無いようなら、生徒さんと話し合った上で退塾も良いと思います。
生徒さん自身の問題解決の具体策
●本当は塾に行きたくない
勉強が嫌い、勉強する意味がわからない生徒さんは、まず勉強に対するモチベーションを引き出すところから。
塾は勉強法や勉強のアドバイス・サポートをするところですので、勉強意欲ゼロのお子さんに必要なのは、やる気を引き出す“コーチング”。
勉強が嫌い、勉強する必要がわからない生徒さんは、コーチングのプロか、コーチングスキルを持つマンツーマン個別指導塾、またはプロ家庭教師などの一対一の指導から始めてみると良いでしょう。
通塾中なら一旦休塾。休塾中に無料体験を活用してマンツーマン指導を受けてみるのもおススメです。
●勉強した気になっているだけ ●勉強法が間違っている
生徒さん達を見ていると、行動に移していない生徒さんが一定数いることに気づきます。
例えば「英単語力が足りない!」と思って、計画と対策を考える。
・対策(行動):作った単語カードで繰り返し勉強する!
とても良いと思います。英単語カード、わたしも作りました。
ところが作っただけで頑張った自分に満足してしまい、やった気になってしまったのです。
当然ですが、行動していないのでテスト結果はボロボロ。
美しすぎる授業ノートも、似たようなものです。
こんな生徒さんへの具体策は「戦略」と「行動」のセットが効果的。
●戦略:成績アップ計画をたてる
・塾のテスト対策授業には参加する。
・分からない問題は塾で解決する。
・遊びの動画視聴やゲームの時間を減らす。
・SNSでのムダなやりとりを減らす。
●行動:アウトプットを意識してやりきる
近年の研究では、頭の中に詰め込む(インプット)より、短い時間でも良いので翌日に復習すると記憶の効率が飛躍的にアップすることがわかっています。
・問題を解く。
・授業の復習をする。
・間違い直しをする。
・テストをしてみる。
・人に説明する。
・テスト範囲のワークをコピー、複数回挑戦する。
・できなかった問題は、できるようになるまで繰り返す。
アウトプットを意識して強い意志で行動し続ければ、必ず結果はついてくるものです。
●友だちや講師が目的で通塾
第3、第4の居場所や人間関係を広げる意味なら、成績が上がらなくても交流の場として続けることもありです。
ただ、成績を上げたいなら、休塾、退塾、転塾を検討してみてください。
塾は、友達の輪を広げるサークルや手の届くアイドルと出逢う場ではないからです。
●環境や、身近な人との関係が合っていない
「悪いあの人」「かわいそうなわたし」では、他人の人生を生きる無限ループから抜け出すことはできません。
また、周りからヤレ!ヤレ!と言われてやりたくなる人は少ないですので、自分から

の視点で、今の状態を一度チェックしてみてほしいのです。
●チェックポイント10
・学校と塾の授業はしっかり受けられていますか?
・学校と塾の宿題はできていますか?
・塾と講師をこき使えていますか?
・成績アップに役立つアドバイスを実行していますか?
・復習はできていますか?
・覚えたものを使えるかどうか試していますか?
・定期テスト前に、テスト範囲をしっかり確認できていますか?
・テスト範囲の学校課題、ワーク、プリントを複数回やってみましたか?
・わからなかった問題は、くりかえし挑戦して“できる”ようになりましたか?
今より改善できるポイントが見つかったら、実際にやって(行動して)みてほしいのです。
実際にやって(行動して)みれば、必ず結果が出ます。
思うような結果が出なかったら、また違う方法を試せばいいのです。
繰り返すうちに、周囲の人や状況は気にならなくなり、自分に意識を集中できるようになっていきます。
保護者ご自身の問題解決の具体策
●目的が合っていない、はっきりしない
悲しいことですが、塾の存在意義は、保護者とお子さんを食い物にする一部の狡猾な業者にゆがめられ、
●子どもを上位高に進学させて保護者の世間体や見栄を満たすための道具
●コソコソしないで利用できて、チヤホヤしてくれるホストクラブやキャバクラのかわり
●子どもの為に尽くす自己犠牲(自己陶酔)や承認欲求を満たす手段
と思い込まされてしまうケースが後を絶ちません。
お子さんのための通塾ならば、いいかげんな情報に惑わされることなく、お子さんと本音で話し合い、目的を明確にしてぴったり合う本来の意味で、塾をフル活用して頂きたいのです。
複数個別指導や一斉指導形態の塾の場合、専業塾講師の業務は、商品設計、募集活動、事務運営、生徒指導、教材研究など多岐にわたります。
生徒指導は全体の一部ですから、生徒ひとりひとりと直接関わり合う時間は想像以上に少なく、生徒個人の詳しい状況を把握することは難しいのが実情です。
また、思春期は、お子さんのメンタル面も不安定になりがち。
通塾中は、塾での様子などをしっかり確認し、成績が上がらないなら問い合わせや面談を活用して塾にまかせきりにしないことも大切。
漢字の“親”は「木のうえに立って、見る」とも読めます。
お子さんが極端な行動にでることが多くなると、木の上から見るように高い視点から状況を冷静に把握することが、ついつい難しくなってしまうもの。
同じ土俵に立たず「木のうえに立って、見る」。
お子さんは、親御さんを良い意味でも悪い意味でも本当によく見ています。
普段から周囲に問題があると考えがちだと、お子さんも同じような思考回路に陥りやすくなります。
起こってしまったこと、過去は変えられません。
一方これから先と、ご自身の行動は変えることができるのです。
進学情報の収集など親の出番もなくはないのですが、子どもの代わりに親が成績を上げてあげることはできません。
勉強する、しない、は保護者の課題ではなく、お子さん自身の課題。
保護者にできることは、あくまでお子さんのサポートに徹すること。
勉強とは、お子さんが自分の力で取り組んで、自らの手で解決する課題なのです。
まとめ
こちらの記事では、塾に通っても成績上がらない中学生が、学校の定期テストで結果を出す近道について、中学校の定期テストで平均点プラス20点に届かない生徒さんとそのご家庭に向けてご説明しました。
自主的に計画・行動できない生徒さんでも、課題管理を徹底する塾に通わせれば知識の暗記はできるようになります。ただ、そうやって塾の管理でできるようになっても、自分の頭で考える力は伸びません。
社会に出ても、人に使われるだけの、単純労働しかできない人になってしまうかもしれません。
もしかしたら将来、ロボットに使われ働かされるようになってしまうかもしれません。
一方、地頭力(知的能力)が低いといわれる生徒さんでも「セルフコントロール(自律)ができて、計画的に学習し、最後まで粘り強くやりぬく力」があれば、成績は必ず上がります。
結果を出すためには、自分の頭で考えて行動することがとても大切なのです。
このサイトもアラフィフのおっさん筆者自ら運営していますが、新たに知識や技術を大人になってから身につけるのは、本当に大変。新しくネットの知識や技術を使えるようになるまで本当に時間がかかりますし、毎日四苦八苦しています。
頭の柔らかい子どものうちにしっかり考え、時間をかけて問題を解き、何度も間違える。繰り返し解くうちに、自分でできるようになる。
一つ一つの成功体験は小さくても、それぞれがキラキラと輝く宝物のようにお子さん自身の大きな財産となり、一見遠回りに見えても目標達成への最短ルート“近道”となるのです。
最終目標はお子さん自身が自立した大人になることですが、そのためにはまず自律(セルフコントロール)できるようになる必要があります。
塾に通って優秀な講師から週2回指導を受けたとしても、保護者が親身にサポートに徹したとしても、お子さん自身が自宅で自律して日々の学習に取りくめなければ、成績アップは難しくなってしまいます。
“わかる”と“できる”、“できる”と“のびる”は違います。
勉強に才能やセンスは必要なく、とにかく自分から行動し続けることが大切。
マンツーマン個別指導塾を新潟市で運営するスクールNOBINOBIでは、モチベーションと習慣化にこだわり、生徒さん本人に行動してもらうために『未来の自分、将来の希望や願い』をまず考えてもらうようにしています。
そこがクリアになれば、次に“そうなるためには、これからどうしたらいいか”考えてもらえるからです。
強制するでも叱るでもなく、本人と相談し、次の計画や具体的な行動を一緒に考えて決めていくのです。
家で集中できない生徒さんには、自習スペースを用意。
自習中は時々様子も確認していますので、勉強法も含めたアドバイスができます。
NOBINOBIは、建物は昭和の民家だし、校長も常に自分の頭で考えることを生徒さん一人一人に要求します。
それなのに、いえ、だからこそ中3の終わりまで続く生徒さんは、学力的にも精神的にも成長し、進学後は自分の頭で考えて行動できる高校生になってくれているのだと思うのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。