【なるほど】モチベーションが上がらない、勉強が手につかない生徒さんへ。タイプ別の対策

B!

“モチベーション”とは、“やる気”“動機づけ”とも言われる心の状態のこと。

 

個別指導塾を新潟市で運営するスクールNOBINOBIでは、

 

モチベーション、上がらない。勉強が手につかない……

 

という小学生、中学生の皆さんからの相談にもカウンセラーとして対応。

マンツーマンの個別指導の中で、ひとりひとり異なる悩みと丁寧に向き合ってきました。

 

そこで、こちらの記事では、

モチベーションが上がらない、勉強が手につかない時
●自分に合う方法での対策が、良い結果への近道。
●最終的に行動につながるように意識する。
●計画立ては、上手くいく、上手くいかない、両方とも考えて。
●まとめ

 

について、

●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
 で、2020年6月から13ヶ月連続ランキング1位。
 2020年3月開設15ヵ月目で月間4万PV超達成。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー

の“のび校長”ことのびのびが解説。

これまでの経験と実績に、近年の研究や専門家の実践例をあわせて、筆者の考えを簡潔にまとめています。

モチベーションが上がらない、勉強が手につかない時は…

モチベーションが上がらない、勉強が手につかない時は、自分に合う方法で対策することが良い結果につなげる近道です。

とはいえ、モチベーションにこだわるタイプの生徒さんとモチベーションに関係なく勉強が手に着くようになりたい生徒さんでは、対策も変わってきます。

そこで、タイプごとに対処方法を分けて考えていきます。

モチベーションにこだわるなら

モチベーションにこだわる生徒さんは、さらに2つのタイプに分けられます。

自分のタイプをしっかり理解してから、対策してもらいたいのです。

目標設定ができる

目標設定ができる、できている人は、全体の2割ほどと言われています。

「将来はプログラマーになりたい!」

「こういう人生を送りたい!」

未来をイメージできる人は、そこから逆算して“いま何をやらなくてはならないか”考える

ことがモチベーションを引き上げるのに効果的です。

目標設定が苦手

残りの8割は「一年後なんて想像できない……」というタイプの人です。

これまでの体験を掘り下げて出てきた、

「人の役に立つ」

などの自分自身が大切に思う価値観。

この価値観が満たされる未来をイメージすることがモチベーションを引き上げるのに効果的です。

モチベーションにこだわらないなら

モチベーションが上がらなくても、勉強できるようになりたい、

モチベーションに左右されずに、結果を出したい、

そう考える人は、短期的な対策と中長期的対策に分けて考えると良いのです。

短期的な対策

「今すぐ、とにかくなんとかしたい……」

と言う時は“作業興奮”の状態を利用すると良いと思います。

例えば単純作業に手をつけると、だんだん集中してきて作業量(パフォーマンス)がアップする感覚”を経験したことのある人は、かなりいるのではないでしょうか。

これを勉強にも試してみればよいのです。

中長期的な対策

中長期的な対策は、作業興奮で一時的にパフォーマンスを上げたとしても継続は難しくなります。

そこで、

「次の定期テストで10点アップ」

「漢字検定合格」

などの実現可能な願望、目標を設定することから取り掛かります。

目標が決まったら、実現するための行動計画を立てるのです。

自分に合う方法で対策する理由

自分に合う方法で対策するのは、

モチベーションにこだわる人に、こだわらない人向けの対策をしても効果が限られるからです。

モチベーション重視の人には、コーチングをもとににしたアプローチで、

モチベーションに頼らない人には、メンタル・コントラスティング(心の対比)をもとにしたアプローチ対策。

どちらでも自分に合う方法で、最終的に行動につながるように意識すればよいのです。

よかったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

プロや専門家の考えは?

 

のびさんの体験でしょ?他の子に通用する?

マンツーマン学習指導の中で、エピソード的な筆者の実体験にもとづいてお話しましたが、

専門家の研究や実践をベースに日々ひとりひとり個別に対応しています。

 

モチベーションにこだわるプロは?

コーチングの第一人者とも言われる平本相武先生は、アドラー心理学をベースに金メダリスト、メジャーリーガー、起業家・経営者などを指導する中で、

何かを習慣化したい時は、うまくいったとき、うまく行かなかったときの状況を思い出し“どうしてそうなったか”それぞれの要素を見つけると良い

とアドバイスしてくれています。

モチベーションにこだわらない専門家は?

ニューヨーク大学、ハンブルク大学の心理学教授ガブリエル・エッティンゲン先生は、20年におよぶ研究から「メンタル・コントラスティング(心の対比)」という考え方を提唱。

目標を設定し、実現するための計画立てが大切と考えました。

具体的には、

①自分の願いを書く。②最善の結果を書く。 ③障害をひとつ書く。 ④「もし~なら~しよう」という形で計画を立てる。と良い

とアドバイスしてくれています。

筆者が考える、プロと専門家の共通点

「エセポジティブはだめ!」とおっしゃる平本先生。

「ポジティブな空想をくりかえしていた人ほど、成功しない」とおっしゃるガブリエル・エッティンゲン先生。

 

無理してポジティブ思考(前向き)にこだわっても、良い結果にはつながらないよ、

過去を振り返るにしろ、未来を見つめるにしろ、

良い結果に導きたいと思うなら

「うまくいく」

「うまくいかない」

両方に注目しないと、目標の実現は難しくなるよ、

と、お二人とも指摘している。

全体としては相反する考え方も、共通する部分は見いだせるのではないかと思うのです。

まとめ

こちらの記事では、

モチベーションが上がらない、勉強が手につかない時
●自分に合う方法での対策が、良い結果への近道。
●最終的に行動につながるように意識する。
●計画立ては、上手くいく、上手くいかない、両方とも考えて。

について、見てきました。

注意点として

“心理学の研究結果は「常識」と思われているものも含めて鵜呑みにしない”

という視点を忘れないで頂きたいのです。

こちらの記事で取りあげたように

心理学の実験や検証の再現性(別の機会に、同じ条件で同じ実験をしても同じ結果が得られること)は、“当たるも八卦当たらぬも八卦”の占いなみに低いのです。

例えば言葉一つ取り上げてみても、筆者も使ってしまった“作業興奮”という用語、100年以上前にドイツの精神科医エミール・クレペリンが提唱したと思われてきましたが、実は、

ドイツの精神科医(心理学者ではない)であるエミール・クレペリン自身は,作業興奮という単語を定義した可能性は低い

日本の心理学者内田勇三郎先生(内田クレペリン検査の開発者)が定義して、東大薬学部の池谷裕二教授の2005年の著書で一般に知られるようになった言葉とのこと(断定はできませんが……)。

 

タブレットで

「モチベーション 上げる 方法」

と検索すれば、いくらでもヒットしますし、いろんな人がいろんなことを言っています。

どれも、本当のように見えますから試してみたくなる気持ちもよくわかります。

 

良い結果につながりそう!

 

と思って、試すのはとてもよいこと。

ですが、結果がすぐ出ないからといって、あれもこれも試していては

モチベーションのためにかける時間ばかり増えてしまい、

肝心の“勉強する時間”はどんどん減っていきます。

 

モチベーションが上がらない、勉強が手につかないと困っている小中学生の皆さんは、

●自分に合いそうな対策をしぼりこむ
●無駄な時間を増やさないよう意識
●実際に行動することに集中

してみてください、

●自分に言い訳しない。
●他人やまわりのせいにしない。
●自分の心の中にひそむ障害(サボりたい……など)から目をそらさない。
●自分の考え方やタイプを見極めて、良い方向に行動を変えていく。

そうすれば、無理しなくても良い結果を出せる!

そう考えているのです。

 

少しでもお役にたてましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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