お子さんの「発達段階」なんて言うと、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、
ということがわかれば、お子さんへの対処がしやすくなります。
イライラすることも減って、
どんなサポートをしてあげれば成長につながるか、
考えられる心の余裕にもつながります。
今回は、小学校5、6年生のお子さんをお持ちのご家庭向けにこの年代のお子さんの特徴と、お子さんの発達段階の課題を確認するおすすめのクイズにポイントを絞ってご紹介します。
目次【タップでジャンプ】
発達段階の課題を確認する小学校5~6年生向けのクイズ
早速、クイズにいってみましょう!
問題
たくみさん、れいなさん、そうまさんの3人は
年れい(4才、6才、8才)も
生まれた季節(春、夏、秋)も
それぞれちがいます。
みんなは、こんなふうに言っています。
たくみさん:「ぼくは、夏に生まれたひとより年上だよ。」
れいなさん:「わたしは、秋に生まれた人より年下。」
そうまさん:「ぼくは、夏に生まれた人より2才年下。」
だれが何才で、いつ生まれたのでしょう。
それぞれこたえてくださいね。
※参考にさせて頂いた問題集につきましては、以下をご参照ください。
解答は、最後に掲載しております。
発達段階の課題を確認するクイズでわかることは?
ピアジェが考えた「発達段階」
生まれた時から死ぬまで、人の心と体はどのように成長していくのか?
心理学者たちは、この問題を
「発達段階」
という考え方で説明しようとしました。
いくつかの「発達段階」の理論が考えられましたが、現在代表的な理論(考え方)と言われているのが、
フロイト、ピアジェ、エリクソンの3人の学者の考え方です。
先ほどの問題は、スイスの児童心理学者、発達心理学者
ピアジェが考えた発達段階を確認するのに役立つクイズです。
彼の考えた理論は「認知発達理論」と呼ばれています。
先ほどの問題で
子どもの発達の何がわかる
のでしょうか?
小学校5・6年生の年代に着目してお話します。
小5・小6のお子さんは、どんな力を身につけていくの?
ピアジェは、
子どもの11才ころは、自分で実際に体験したものごとでなくても説明や映像で具体的なイメージができるようになる時期と考えました(形式的操作期)。
先ほどの問題を
頭の中でイメージしながら文字や言葉を使って解く
ことができていれば、この発達段階で手にいれる力をすでに身につけていると言えます。
言い換えると、
抽象的な思考ができる
ようになっているとも言えます。
「図や線を描いて解く」「指折り数えてみながら解く」のであれば、
前の段階7才~11才のころ(具体的操作期)に身に着けた力を使って解いていると言えます。
子どもの発達段階の課題確認と小学校5~6年生向けクイズ まとめ
繰り返しになりますが、こちらの記事でとりあげた問題と解説は、あくまでピアジェさんが考えた理論。
他にも色々な考え方があります。
この考え方が絶対ではありませんし、発達、成長も一人一人違うものです。
ただ、筆者の教室の塾生さんたちを見ていると、
小学校5・6年生くらいから、頭の中でイメージしながら問題に取り組める生徒さんが増えていくのを実感
しています。
お子さんの発達の段階が、今どのあたりなのかを理解することで、お子さんをどのようにサポートしてあげたらいいか、
のポイントが見えてきます。
ポイントがはっきりすれば、
どうサポートすればお子さんの力を伸ばせるか
も見えてきますし、
「いまはこの力を身につけようと本人なりに頑張っている段階なんだな…」
と思えれば、イライラせずに「待つ」接し方ができるようになります。
お子さんのチャレンジする気持ちを、辛抱強く見守ることができれば、1回ではうまくいかなくても再挑戦してみよう!
という気持ちに導いてあげることもできるのです。
繰り返しチャレンジしていくことで、できなかったことも身につけられるようになっていき、
親子で成長を実感できる
ようになっていけるのではないでしょうか。
クイズのこたえ
れいなさん:6才 夏
そうまさん:4才 春
でした。
お子さんが自力で解ければ立派!大いに認めてあげて頂ければと思います。
一生懸命考えたけど間違ってしまった…
だとしても、責めずに努力を認めてあげてください。
お母さま、お父さま、保護者様がお子さんを認めてあげれば、
もっとチャレンジしてみたい!
というお子さんの意欲に火をつけることができると思うのです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
教室の取り組みにつきましては、下記の記事をご参照ください。