「時事問題」と聞くと、
こちらの記事を書かせて頂いたのは、
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校卒塾生、大学進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月7月ランキング1位獲得。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
- 記事の内容は、
●時事問題の勉強法|ポイントは「普段から意識して情報収集」「キーワードと自分の意見を書きだす」
●時事問題の勉強法|アドバイスと注意点、まとめると5つ
●時事問題の勉強、「やって損はない」と言い切れるのは「観点別評価が変わる」から
●まとめ
目次【タップでジャンプ】
時事問題って?勉強する意味ある?
時事問題の勉強法|中学生向けに基本を確認
① 普段から意識して情報収集
② 何度もでてくるキーワードに注目!
③ キーワードや意味、出来事、解説をメモ
時事問題の勉強法① 普段から意識して情報収集
時事問題の勉強法② 何度もでてくるキーワードに注目!
いろいろなメディア(=媒体)で
そんな言葉があったら、時事問題の「キーワード」であることが多いです。
キーワードかな?と思ったら
①重要度を見きわめる。
②重要なキーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。
の2点に着目するようにします。
①重要度を見きわめるポイントは「範囲」と「時間軸」
範囲
キーワードの重要度を見きわめるポイント「範囲」は、「広さ」や「面積」と言い換えられます。
そのキーワードが影響をあたえる範囲は「県」?「地方」?「国」?「地域」?それとも「全世界」でしょうか?
普通は「県」<「地方」<「国」<「地域」<「全世界」で、重要度が高くなっていきます。
時間軸
もう一つのキーワードの重要度を見きわめるポイント「時間軸」は、「過去」?「現在」?それとも「未来」にかかわることなのか?という意味。
通常「過去」にかかわる時事問題は少なく、「現在」にかかわる問題、これから先の「未来」にかかわる問題の重要度が高くなります。
例えば「歴史的分野」、遺跡の発掘で新しい発見があった!という時事問題なら
と思うかもしれません、「発見」が最近のことなら「時事問題」として出題されることもありえます。
教科書にでている「発見」は、過去の発見になりますから、時事問題ではなく通常のテスト範囲になるのです。
②重要なキーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。
重要なキーワードが見きわめられたら、そのキーワードをしっかり覚えて、意味を確認します。
キーワードを覚える
キーワードのタイプは、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの略語と様々です。漢字は漢字で書けるように、アルファベットの略語は、略さない正式名称と日本語表記を両方覚えておくようにします。
たとえば
最近よく耳にする「WHO」の読み方は「ダブリュー・エイチ・オー」(英語の「だれ?」じゃない方です、念のため…)。
WHO-flag
正式名称は「World Health Organization(英語)」、日本語表記は「世界保健機関」です。
「世界保険機関」や「世界保健機構」にならないよう正しく覚えるクセを、普段から心がけてもらいたいのです。
キーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。
WHOとは何でしょうか?
世界保健憲章(1948年4月7日発効)に基づいて発足した国際連合の専門機関の1つ。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的に掲げている。
引用元:コトバンク-知恵蔵-世界保健機構
なぜ、WHOは何度も出てくるのでしょうか?
一例として
新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の対応をめぐり、流行が始まった2019年12月の時点でヒトからヒトへの感染が起きた可能性があるという報告を台湾から受けていたにも関わらず、台湾によるWHO総会への参加が認められていないことや情報を国際社会に示さなかったことへの批判がある。
引用元:Wikipedia-世界保健機関
キーワードの意味や出来事がわかるように、意味や出来事、解説からキーワードが思い出せるように、双方向で覚える。
さらに、キーワードに関する様々な意見、出来事、背景にも目を通しておけば、時事問題の正答率は飛躍的にアップします。
③ キーワードや意味、出来事、解説をメモ
勉強法①、②が終われば、ほとんど時事問題の勉強は終わりです。
ただ、情報をしぼりこんでキーワードや意味、出来事、背景を調べたので、せっかくですからメモしておくことをおススメします。
自学で書いても良いようなら、評価の対象にもなりますし、テスト対策にもなって一挙両得。
自学に使えないなら、社会のノートの端でかまいません、書き方も箇条書きで十分です。
あとで見返したときに自分がわかればいいので、メモしておきましょう。
ついでに、自分の意見もプラスして書けば、強力なテスト対策になります。
時事問題の勉強法、アドバイスと注意点
公立高校社会科教員のときは、筆者も
なので、テストする側からのアドバイスと注意点を5点にまとめました。
②授業中の話題や板書、プリントで取り上げた時事問題から出題
③テスト範囲にかかわりのある出来事から出題
④先輩教員や同じ科目を担当する教員と相談して出題
⑤時事問題を出題しないときもある
ちなみに、予測が難しいからといって、時事問題を聞き出そうとしても
「無駄無駄無駄ーーーっ!!」(失礼しました…)
かえって心象を悪くするだけですので、やめましょう。
時事問題を出題されるされないは、重要ポイント。テスト前に必ず教科担当に確認するのを忘れずに!
「時事問題1割」を多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、本来のテスト範囲の勉強を後回しにしては、まさに「本末転倒」。
勉強はあくまで授業で学ぶ単元を最優先、時事問題はポイントを絞って効率の良い勉強を意識したいものです。
時事問題の勉強、やって損はない理由は?
初めに「時事問題は、勉強する価値がある」とお話ししました。
それは学校の成績(5段階評定)の評価の仕方が変わるから。
2021年度から、成績を出すための評価の基準「観点」が、これまでの『「知識・理解」、「技能」、「思考・判断・表現」、「関心・意欲・態度」』の4観点から、
に変わるからなのです。
授業で取りあげられた時事問題が「ノートにメモしてある、意味や出来事、自分の意見も書いてある」となれば、評価の基準「思考・判断・表現」している、「主体的に学習に取り組む態度」がみられる、となり評価のプラスになります。
時事問題の定期テストでの配点は、10点程度、約1割です。
テストをする側から見ると、授業で取りあげた時事問題は出題しやすく、意味や意見を問う記述問題であれば「思考・判断・表現」の力を確認しやすい設問と言えます。
●今後高校や大学でも問われる、基礎力を確認しやすい設問
となれば、重要度はあがりこそすれ下がることはない、と言えるのです。
時事問題の勉強法 まとめ
こちらの記事では、
●時事問題の勉強法|ポイントは「普段から意識して情報収集」「キーワードと自分の意見を書きだす」
●時事問題の勉強法|アドバイスと注意点、まとめると5つ
●時事問題の勉強、「やって損はない」と言い切れるのは「観点別評価が変わる」から
社会だけでなく、国語の説明的文章の問題や、理科、体育など、教科を越えて出題されることもある「時事問題」。
時事問題ばかりでは本来の教科学習がおろそかになりますが、勉強しておいて損はないカテゴリーと言えます。
重要度の高い時事問題を絞り込む、意味や意見、背景を確認して深ぼりする、自分の意見を書きだすことで、読解力を鍛えることにもつながります。
高校・大学につながる基礎的な学力を底上げしてくれて、さらに評価アップにもつなげてくれるポテンシャルを秘めた「時事問題」。
「無駄!」と切り捨ててしまわずに取りくめば、貴方の強い味方になってくれること間違いなし!
ぜひ、少しずつ意識して取り組んでみてください。
当スクールの取り組みにつきましては、下記の記事をご参照ください。