鶏口牛後をイメージした画像

最近は、小学校お受験、

中学受験に挑戦すお子様も

増えてきていますので、

筆者が子どもの頃のように

みんな横並びで、

ということは減っているように

感じられます。

高校全入時代

と言われるようになって

久しいですので、

危機感や緊張感も減ってきている

ように感じます。

それでも、

多くの中学生の皆さんにとって

「高校入試」は、

人生最初の試練

ともいえるのではないでしょうか。

少し背伸びをしてでも、

良い高校を選んだ方が良いのか?

それとも、

余裕をもって、

3年間トップクラスや

上位で過ごせるレベルの学校

を選んだ方が良いのか?

迷ったり悩んだりされている生徒さん、

ご家庭もあるのではないでしょうか。

今回は、そんな方に向けて、

実体験を交えながら

志望校を絞り込む際の

アドバイスで感じたこと

をお話ししていきたいと思います。

 
のびさん
お悩み解消のヒントになれば幸いです。

人生の分岐点、自身に言い聞かせてきた名言

低い峰でも頂上を目指せという言葉をイメージした画像

父親が中国史好きだったので、

中国の故事を

言い聞かされた思い出が

けっこうあったんです。

ただ、悲しいかな

年を重ねるごとに

どんどん忘れていくものです。

それでも、

未だに記憶に残る言葉もありまして、

その中の一つが

「鶏頭牛後」

です。

しーママ
大丈夫ですか?
しっかりしてくださいよ!

そんな声が聞こえてきそう…

聴き間違いなのか、

思い込みからか、

長い間これが正しいと思っていたのですが、

ある時調べものをしていた際、

偶然間違いに気付いたのです。

どちらかというと

自分に言い聞かせてきた言葉でしたので、

誰かに向かって講釈したことは

なかったのが不幸中の幸い。

正しくは

鶏口牛後」(けいこうぎゅうご)。

漢文は、
「寧為鶏口無為牛後」

書き下し文は、
「寧(むし)ろ鶏口(けいこう、=鶏の頭)と為るも牛後(ぎゅうご、=牛の尻尾[or 肛門])と為る無かれ」

意味は、
「大きいもの[=秦]の後につき従う[属国となる]よりも、小さくても頭[かしら、=独立独行できる国]になれ」。

様々な業種や仕事を経験してきた筆者が、

生徒さんひとりひとりと向き合う

マンツーマンの個別指導塾を

新潟市で運営するようになって、

大きな会社の末端で終わっていたら

絶対に経験できなかったであろうことを、

日々本当にたくさん

経験させてもらっています。

何十年も前に

父親に何度か口説かれたこの言葉が、

いまの自分の支えになっている

としみじみ感じています。

名言の反対(対)の言葉は?

 
しーママ
この言葉の反対の言葉って
ないのかしら?

調べてみるといくつかでてきますが、

代表的な格言、

「寄らば大樹の陰」

という言葉もその一つ。

意味は、
「身を寄せるならば、大木の下が安全である。

 同じ頼るならば、力のある人のほうがよい。」

といったところでしょうか。

一つの事象も、捉え方で大きく変わる。

以前、なにかのコラムで

反対の言葉や表現がないことわざは、

 真実をあらわしてはいない。

という意見を読んだ記憶があります。

「鶏口牛後」も

「寄らば大樹の陰」も

どちらも真実の一端をあらわしている言葉

だな…と感じます。

自分の記憶違いを

正当化するつもりではなくて、

一つの物事を取り上げる際も

いろいろな見方、解釈がある

ということ、

調べてみないとわからないことは多いし、

人間いくつになっても

知らないことはたくさんあるということ、

を感じた次第です。

 

筆者は、どちらの経験もあります。

「鶏口牛後」としては、

まさに今の状況が当てはまりますし、

「寄らば大樹の陰」としては、

学生時代の経験がこれに近いと思います。

 

中学受験で、

第1志望に合格できず第二志望も

ギリギリ補欠合格だった筆者。

高3の段階で、

同学年660人中だいたいいつも80位前後、

上位12%前後をキープできていました。

お陰様で、

大学も推薦入試(内申と面接)で

合格することができました。

志望高絞り込みアドバイス時に感じたこと まとめ

ただ、筆者の生き方としては、

人生の岐路に立った時、

選ぶのはこれからもきっと

鶏口牛後

なのだろうな…と思います。

高校受験の

志望校決断を迫られる生徒さん達、

ご家庭。

「鶏口牛後」も

「寄らば大樹の陰」も

どちらも真実の一端をあらわしている言葉

ならば、

実力以上の高校を選ぶにしろ、

トップクラスで3年間

駆け抜けられる高校を選ぶにしろ、

生徒さん、ご家庭の決断を素直に受け入れて、

それぞれに適した最大限のアドバイスをする

ことこそ、

「鶏口」としての生き方を選んだ

筆者にできることと肝に銘じております。

 

ひとりひとりの志望校合格のために、

これからも全力で取り組み続けてまいります。

 
のびさん
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

【関連記事】
新潟県公立高校受験校絞り込みのポイントにつきましては、下記の記事をご参照ください。

※「鶏口牛後」 もう少し解説

司馬遷(しばせん)『史記』(しき)蘇秦(そしん)列伝に登場する蘇秦の有名な故事による。

古代中国の春秋戦国時代、戦国七雄のうち強大になりつつあった秦と周辺六ヶ国(韓、魏、趙、燕、楚、斉)。

六国は、相互に協力して秦の圧力を防ごうとした(合従策)。

この策を実現するにあたって、縦横家の政治家蘇秦が秦の侵略に怯える韓の宣恵王を説得する時に、例えとして語った言葉がこの言葉だったと伝えられています。

6世紀末の中国の南北朝時代末期に活躍した学者顔之推(がんしすい)が自身の経験を元に著した『顔氏家訓』(「家訓」というと今の中国でもこの「顔氏家訓」を指すそうです)によると、

実は司馬遷による『戦国策』(正確には戦国策の元となった書籍)の写し間違いである(省略して引用した)と書かれているとのことです。

ちなみに、英語では、

Better be the head of a dog than the tail of a lion.
(ライオンの尻尾になるより、犬の頭になるほうがよい。)

国によって、たとえる動物も違ってきますね。

 

スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

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