充実した中学生活、高校生活を
過ごしてもらいたい!
希望の学校へ進学するために、
できるだけ良い環境で学んでもらい、
入試にのぞむ体制を整えていきたい。
中学受験なら、小学校低学年のうちから。
また高校入試を見据えるなら
中学1年生や中学2年生のうちに
信頼できる塾をみつける
ことは、大切なポイントの一つ。
とはいえ、
対塾、対講師、生徒間、保護者間の問題や
大きなトラブルに見舞われたときは、
休塾・退塾・転塾を検討せざるをえません。
たとえ継続にメリットがあったとしても、
許容範囲を越える問題と感じたなら、
状況を悪化させる前に速やかに
退塾を決断する必要があります。
一方、そこまでではなくても
上がらない……
ついていけない……
指導方針が合わない。
などの理由で塾を変える
“転塾(てんじゅく)”
を検討されるご家庭もある
のではないでしょうか。
そこでこちらの記事では、
転塾のポイントと注意点、
具体的な手続きまで丁寧に解説。
転塾に関する不安の解消と
良い結果につなげるアプローチを
解説していきます。
記事の内容は
●転塾!その前にしておくこと|ポイントは“課題の分離”
●転塾のメリット、デメリットの確認
●転塾判断とタイミング
●次の塾の選び方
●転塾の注意点
●まとめ
●豆知識:退塾の具体的な手順
記事を書いたのは、
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3点台→高校進学後4.9、4.8、4.4の塾生を輩出。
●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学(在学中)。
●オリジナル直筆記事が、グーグル2ワード検索で1位(2022.5.2現在)
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から22ヶ月ランキング1位。
2020年3月開設15ヵ月目で月間4万PV超。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
こと“のびのび”。
目次【タップでジャンプ】
急な転塾はおすすめしない!その理由
転塾でテストの得点や実力が上向くことがあります。
一方、必ずしも良い結果につながるとは限りません。
成績が上がらない要因が
すべて塾にあるとは限らないからです。
塾を次々と変える生徒さんに
すべて塾のせい。
と考えるお子さんもいらっしゃいます。
中には転塾癖がついてしまって、
入試直前まで転塾を繰り返し、
状況を悪化させてしまう
生徒さんもいるのです。
●担当講師も、生徒さんの性格や得意不得意をつかんで、適切なアドバイスや授業計画ができるようになるには、ある程度の期間(1~2ヵ月)が必要。
これは
一斉指導の塾、
NOBINOBIのような
マンツーマンの個別指導塾、
家庭教師、
オンライン指導でも
変わりありません。
こういった
ある程度の期間“準備期間”中にも、
学期の成績や
内申点に影響する定期テスト、
実力テストは
容赦なくやってきます。
準備期間が終わって
いよいよ本格的に学びを深める段階で、
転塾してしまえば
またゼロからのスタート。
実力アップにつながらないのは
明らかです。
他塾の評判を耳にすると
つい“隣の芝は青”く見えてしまいがち
ですが、転塾はリスクをともなうもの。
どうしよう……
心配から、やめると決めてから
塾に退塾連絡する方も
いらっしゃいますが、
急な転塾はおすすめできません。
なぜなら一般的には
と言われているからです。
たとえ相性の良い塾だったとしても、
すぐに結果を出すのは難しいのです。
目に見える成果が出ていない場合でも、
お子様の様子を
良く観察する時間は必要になります。
はじめは
塾の指導方針に共感できない
ところもあったけれど、
お子様には合っていたり、
テストの得点が伸びることも
十分ありえます。
塾への強い不満や
大きな問題がない限り、
最低半年は注意して経過を観察
して頂きたいのです。
転塾!その前に、やるべきこと
転塾が頭をよぎった時は、一度
冷静にこれまでを振り返ってみる
ことをおすすめします。
入塾の理由と現状の再確認
①入塾の理由を再確認
塾に通わせよう、
と考えた理由は
何だったでしょうか。
●学校や模試の得点を上げたい
●苦手教科を克服したい
●得意教科を伸ばしたい
●勉強と部活、習い事を両立させたい
●学校の授業についていきたい
●希望校に進学したい
●友達をふやしたい
同時に、優先順位も確認
してみてください。
②今の塾を選んだ理由を再確認
今の塾を選んだ理由は
どこにあったのでしょうか。
●教室長や講師の印象が良かった
●教育方針や指導方法が合うと思った
●実績を安心材料にしたかった
●周りからすすめられた
ここも、
優先順位を確認
してみてください。
③現状の再確認
今おかれている
現状を整理して分析
していきます。
お子様は満足しているか、
親の立場から見て不満はないか、
見定める必要があります。
授業についていけない
これらの課題は
通塾を続ける中で解決できる課題なのか、
それとも
塾を変えなければ解決できない課題なのか、
一度しっかりと
のです。
●塾は問題の解き方を理解するところ
●家は理解したことを練習するところ
のはず。
ことでスッキリ整理する
ことができます。
それから、改善できる点はないか、
考えてみるのです。
通塾を続ける中で解決できる課題
お子様が
塾の宿題をやっていなかったり、
やる気がなくて授業を聞いていない、
そんな場合は
塾を変えても
得点力がアップする可能性は低い
です。
転塾を検討する前に、まず
いまの塾でできること、例えば、
塾や担当講師に
●意識や習慣を変える指導をしてもらう。
●講師が合わないようなら、変えてもらう。
●環境が合わないようなら、校舎や教室を変えてもらう。
●レベルが合わないようなら、クラスを変えてもらう。
などの取組みをお願いすることで、
課題解決につながる場合もある
のです。
同時にご家庭の課題として、例えば
●中学生なら、
なぜ塾に通うのか?もう一度確認。
勉強の目標を意識してもらう働きかけ。
できる範囲でのサポート。(高校の資料集めや学校説明会などの情報収集)
などの働きかけで、
早い段階で課題を乗り越えられるように
なります。
塾を変えなければ解決できない課題
一方
ご家庭では対処の難しい課題も
あります。
代表的なものは5つ。
それぞれ見ていきます。
①塾の指導形態、スタイルがお子様に合っていない。
一斉指導の塾に通われると、勉強に集中できないだけでなく、ストレスになってしまいます。
●学習習慣が身についていないお子様
一斉指導の塾は、一人一人に合わせて授業の速さを変えることはありません。
このような場合は、
個別指導塾や家庭教師、
オンラインなどの指導形態を
検討する必要があります。
②塾とお子様の学力、希望校のレベルが合っていない。
塾のレベルとお子様の学力、
希望する学校が合っていない場合は
対策が必要です。
大手の塾ですとクラス替えで対応
してくれる場合もありますが、
そうでない場合は
転塾を検討する必要があります。
③塾に求める重要ポイントが合っていない。
入塾の理由で確認して頂いたポイントが
変わったのであれば、
良い結果出すのは難しくなります。
ようでしたら、
今の塾のメリットは
感じられなくなるものです。
④ご家庭の状況が変わった。
引っ越し、転職だけでなく、
ご家庭の状況は日々変化していきます。
授業の後も講師や教室スタッフが自習に対応してくれる塾
●新たに始めた習い事と塾を両立させたい……
曜日や時間、振替に柔軟に対応してくれる塾
変化の程度にもよりますが、
家庭教師や
オンライン、各種学習ツールによる
自宅学習に
切り替える必要もあります。
⑤塾の教育方針にどうしても納得がいかない。
教育方針に納得がいかず、
それが一定期間を経過しても
なお続いている場合には、
保護者様やお子様ご本人が、より
共感できる教育を目指している塾に変える
必要もでてきます。
転塾の主なメリット、デメリット
転塾には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは代表的なメリットデメリットをおさえていきます。
メリットは、
新しい環境で成績が伸びたり、勉強が好きになる可能性があります。
●テストの得点が伸びる。
お子様に合った塾や講師に出会えれば、成績が急激に伸びる可能性があります。
環境や講師になれるまで半年以上かかることもあります。変化についていけず通塾が重荷になってしまうことも……
●勉強自体がイヤになる。
塾や講師との相性が悪く成績が落ちてしまった場合、最悪自信を無くし勉強に手がつかなくなってしまうことも……
転塾の判断とタイミング
通塾を続けて対処したものの解決できなかった課題がある。
先ほど挙げた5つの塾を変えなければ解決できない課題がある。
半年過ぎてもテストの点数に変化がみられない場合、
●他にメリットがあればしばらく継続、様子見。
●デメリットの方が多いのなら転塾を検討。
●入塾前より得点が下がっているのなら、転塾を真剣に検討。
する段階。
判断基準は、
ご家庭によりまちまちとは思いますが、
たとえば、
“通塾を続けて対処したが解決できなかった課題”として、
●塾・講師と協力し、受けたアドバイスも家庭で実践したのに、思うような結果につながらなかった。
“塾を変えなければ解決できない課題”として、
競い合うことが苦手、集団だと集中できない。
補習塾ではなく、進学塾の方があっている。
塾の授業、講師の解説がわかる、問題ができるになっていない。
進度が早く、ついていけていない。
③塾に求める重要ポイントが合っていない
当初は家から近い方が良いと思ったが、今は塾や講師との相性を重視するようになった。
④ご家庭の状況が変わった
習い事の日が増えてカリキュラム通りの通塾が難しくなった。
引っ越し、転勤などで今まで通りの通塾が難しくなった。
⑤塾の教育方針にどうしても納得がいかない
予習を重視した指導より、復習を重視した指導に力を入れてほしい。
など、判断基準をもとに、
転塾を検討していきます。
検討時の重要なポイントとして
条件2)新しい塾は、課題解決の可能性が高い。
の、2つの条件が両方満たされている。
必要があります。
塾や家庭教師を利用するなら、
お子様にとって
どんな学びが最適なのかを考えて、
に入ります。
塾を変えたとたん、
勉強に手がつかなくなり
では、本末転倒と
なってしまいます。
次の塾の選び方
近年では
塾の指導形式やサポート体制は、
塾ごとに違うといえるほど多様に
なってきています。
お子様の学力や性格、
希望校のレベルをしっかり検討して、
お子さんにできるだけ
ものです。
転塾を良い結果に導くために、
おさえて頂きたい
ポイントは次の3つです。
今の塾で解決できない課題は何か
転塾の理由を明確にしておけば、次の塾選びの判断材料になります。
転塾で解決したい課題は何か
具体的にこの教科を上げたいなど、解決したい課題の優先順位を決めておきます。
評判・口コミに惑わされず、中身をしっかり確認
お子様のお友だちが通っている塾の良い評判を聞き、成績も上がっていると聞くと、そこに転塾させたほうが良いのでは?…と考えてしまいがち。
ですが、
塾とお子様には“相性”があります。
お友だちが通う塾がお子様ご本人にも合うかは未知数。
評判や口コミにたよった転塾は
おすすめできません。
スクールNOBINOBIをはじめ、
多くの塾で無料体験が用意
されています。
「百聞は一見に如かず」
相性を見極める手段として、
積極的に活用
されることをおすすめしています。
転塾の注意点、まとめ
●転塾した塾との相性が良いとは限らない。
の他にも
●受験学年での転塾は、リスクやデメリットが大きくなることも。
受験学年に入ると、
入試までの時間が限られてきます。
どうしても転塾が必要な場合は、
ご家庭が塾に求める
ポイントの優先順位を明確に伝える
ことでミスマッチを防ぐことができます。
●テストの点数が上がっても、ぬか喜びは禁物。
定期テストだけを考えると、
詰め込みや一夜漬けの暗記で
良い点数が取れることもあります。
普段のテストは乗り切れても、
入試問題に対応できる実力アップに
つながっていないことが
多くなってきています。
●新しい環境での学習が負担になることも。
新しい環境で人間関係を一から構築すること、
新しいテキストで学習を進めることが
負担になって、
成果につながらないこともありえます。
●「通知表」の5段階評定(内申点)は、塾を変えても上がらない可能性大。
通知表の評定(5~1の成績)での、
定期テストのウエイトは
学校や先生によって大きく異なります。
定期テストの重要度が
低い学校や教科も
多く見受けられます。
●合わなければまた別の塾に変えれば良い、は危険。
勉強は基礎固めが重要。
数週間塾に通って成果が出ないからやめる
というのは経済的にはありでも、
お子様の学力アップやメンタル面を考えれば
避けたほうが賢明です。
●転塾に向く時期がある。
学年が変わる、学期が変わる、
長期休暇などのタイミングで
転塾すれば、
お子様の負担も少なく
比較的スムーズに
次の塾になじむことができます。
転塾が頭をよぎったら…おさえておきたいポイント|まとめ
こちらの記事では、転塾について
●転塾!その前にしておくこと|ポイントは“課題の分離”
●転塾のメリット、デメリットの確認
●転塾判断とタイミング
●次の塾の選び方
●転塾の注意点
●豆知識:退塾の具体的な手順
の順で、お話しさせて頂きました。
近年の入試問題は、
暗記だけでは高得点が難しく
なってきています。
新しい学習指導要領の完全実施で、
この傾向はさらに強くなっています。
暗記(知識)に加え、
読解力や多角的なアプローチが必要な問題も増え、
詰め込みや一夜漬けなどの
表面的な知識だけで対処することが
難しくなってきているのです。
マンツーマン個別指導塾
スクールNOBINOBIでは、
基本的な知識を活用して
入試問題にまで対応できるよう
お子様をサポート。
解き方が“わかる”ことで、
“できる”得点力、“のびる”実力へ
導きます。
また自分で学習計画をたててもらうことで、
テストの得点を上げるために
何が必要か見きわめられるようになり、
主体的に学習に取りくめるよう
サポートに力を注いでいます。
スモールステップで
成功体験を積み重ね、
できなかった問題が解けるように
なれば自信につながります。
自信は、
スポーツや生活面など勉強以外にも
良い影響を与えます。
できることが増えれば、
人生の選択肢が広がります。
と信じています。
転塾されるのでしたら、
お子様のポテンシャルを引き出し、
大きく伸ばすきっかけになってほしい……
心からそう願っております。
最後に、
退塾手順のポイントを
豆知識としてまとめました。
ご活用頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
お役に立てましたら幸いです。
豆知識:退塾の具体的な手順
次の塾で新たなスタートを切る前に、
今の塾は退塾することになります。
そこで、
退塾の具体的な手順に関するポイントを
確認しておきます。
退塾の連絡の前に必ず確認しておきたいこと
中途解約費用の確認
長期のご契約の場合、
契約期間の途中での退塾には
中途解約費が発生します。
退塾の連絡の前に、
契約書の確認をおすすめします。
塾の場合、
法律で定められた解約費用の上限は
2万円です。
翌月授業料の確認
翌月の授業料につきましては、
契約内容が優先します。
といった内容の記載があるご契約ですと、
翌月まで1週間を切ってから
退塾を申し出ると、契約どおり
が生じてしまいます。
退塾の連絡
塾の様式があれば、
所定の書面で提出します。
電話、メールでの退塾連絡が
可能かどうかは、
塾規約で確認を
お願いします。
退塾の理由
“家庭の事情”の一言で
大丈夫です。
色々聞かれることが
あるかもしれませんが、
気にせず、
塾への挨拶
電話やメールで退塾連絡可の場合は、
一言そえるだけで十分です。
書面の場合も、
挨拶文を用意したり、
様式に追記したりする必要はありません。