高校選びに悩む生徒のイメージ画像

2020年度、私立高校の授業料実質無償化がスタート。

選択肢が広がるのは、生徒さんにとっても保護者の皆様のとっても良いことではないでしょうか。

高校は近年の多様化で、種類もタイプも増えています。

溜息のび君
のびくん
高校選び、迷ってる…絞り込み方がわからない…

そんなご相談をうけることも増えてきました。

そこでこちらの記事では、「孫子」の名言にそって

●「高校を知る」(彼を知る=敵を知る)
高校はどんなところか、全体像と基本を再確認する
通学可能圏の高校は、範囲を広げて調べる
高校の情報を集める
●「自分を知る」(己を知る)
自分の長所と短所は、全て書き出す
自分なりの選択基準に優先順位をつける
自分の成績と実力は、内申点と模試で確認する
●高校の選び方と希望校絞り込みの注意点
高校を絞り込むときは「自分に合いそうな高校」を複数選ぶ
希望高校を絞り込むときの注意点は3つ
●まとめ
●豆知識:新潟市内の私立高校のオープンスクール情報

自分に合う高校の選び方、希望校の絞り込み方についてお話させて頂きます。

古代中国の兵法書「孫子」の「謀攻篇」に「知彼知己、百戰不殆」(「彼を知り己を知れば、百戦殆ふからず」かれをしりおのれをしれば、ひゃくせんあやうからず)という言葉があります。

「敵の実情と味方の実情を、両方熟知していれば、百回戦っても負けることはない。」という意味です。

高校受験にも当てはまるのではないかと思うのです。

 

  • 記事の信頼性
    こちらの記事を書かせて頂いたのは、
のび校長イラスト左口
のびのび
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校卒塾生、定時制高校→大学進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月7月ランキング1位を獲得。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
の「のびのび」こと「のびさん」です。
のび校長イラスト左口
のびさん
中学生の皆さんにもわかりやすく、順序だてた丁寧な解説を心掛けています。

ポイント1)高校を知る(彼を知る=敵を知る)

高校を知ろうとしている生徒のイメージイラスト

例えば、自分が取り組んでいるスポーツや習い事、取り組んでいることが本当に好きだったら良い結果を出したい!と思いますよね。

対戦相手や優秀な結果を出している人を、まえもって研究すると思うのです。

自分自身の進路も同じ。

どんな高校があるのか、わかれば選びやすくなります。

まずは、相手(高校)を知ることから始めてみましょう。

高校はどんなところか、全体像と基本を知る

高校にもいろんなタイプがあります。

全日制、定時制、通信制、

普通科、専門学科、総合学科、

学年制、単位制…

こんな基本的なことを知るだけで、選ぶときの助けになるのです。

【参考資料】現在の高校の中身や仕組み、種類につきましては、こちらの記事をご参照ください。

中学生必見!高校の種類は?どんなタイプがある?教育課程、学科、単位の基本も確認!

通学可能圏の高校を知る

高校の基本的な仕組みが理解できたら、公立、私立問わず通学できる高校を探してみます。

3年間通えそうな高校を、全て調べてみましょう。

● トータル1時間以内なら大丈夫
● できるだけ近い方が良い

など、貴方の基準で探してください。

はじめは範囲を広げて、調べてみてくださいね。

地方でも都市部なら、地図上の距離は遠くても

● 電車1本乗り継ぎ無し
● 登下校の電車本数が多い
● 意外と時間がかからない
● 最寄り駅のすぐ近く

そんな高校もあると思います。

高校の情報を集める

次に、こうして見つけた高校一校一校の情報を調べます。

● どんな部活動がある?
● 通学の方法、時間は?
● 高校卒業後の進路は、大学・短大が多い?専門学校が多い?就職が多い?

できるだけ多くの情報を集めましょう。

以下の2つのサイトも情報収集のツールとして使えます。

こういったサイトで高校の情報を確認するときは、口コミの全てに目を通すようにしましょう。

口コミには、良い評価もあまり良くない評価もあります。

全ての生徒さんに合う高校はあり得ないですよね。

良い面も良くないと感じる面も理解してから各高校のホームページを見てみましょう。

ある程度絞ってから見に行くと良いと思います。

高校オフィシャルサイトでは、カリキュラムや時間割など、高校ごとの詳しい情報を確認します。

サイト→各高校ホームページの順で確認するのは、理由があります。

自分の学校の弱点を、オフィシャルサイトにわざわざ書く高校はないからです。

どちらにしても、サイトなどの情報だけで決めてしまうのはとても危険!

ある程度絞り込めたら、実際に詳しい資料を取り寄せてみることをおススメします。

ポイント2)自分を知る(己を知る)

自分を知ろうとする生徒のイメージイラスト

相手=高校を知る(彼を知る=敵を知る)ことができたら、今度は「自分を知る」ことに取り組んでみましょう。

自分自身の長所、短所を再確認

● 長所は?短所は?
● 得意なことは?苦手なことは?
● 好きなことは?嫌いなことは?
● 将来の夢は?希望は?
● 小学校の低学年から

学校で何度となく繰り返されてきた質問。

めんどくさいし、先生からいろいろ言われたくないから、適当に書いてきた人もいると思います。

ただ、今回は違います!

高校の相性「マッチング」は、貴方の未来を大きく左右するからです。

自分自身の将来が不安だ…、失敗したくない…

そう考えるなら、どうしても、自分自身と真剣に向き合うことを避けては通れないのです。

長所短所、得意なこと不得意なこと、好きなこと嫌いなこと、楽しい嬉しいこと悲しい辛いこと…一度、ぜんぶ書き出してみる。

貴方のことを真剣に考えてくれるお母さん、お父さん、身内の人、友達や先輩、後輩、学校の先生、部活の顧問、塾や習い事の指導者の評価や言われたことも、書き出してみる。

単語でも箇条書きでも大丈夫!実際に視覚化することで、

気づきのび君
のびくん
自分って、こんなだったんだ…

と、客観的に、冷静に、見ることができます。こうすることで、本当にしたいことが見えてきます。

溜息のび君
のびくん
自分がどんなタイプか、よくわからない…

という人は、臨床心理士の方が監修している下のサイトで、自己分析をしてみるのも良い方法です。

エゴグラム無料診断(エゴグラムで性格診断
※エゴグラムの診断結果は、時々の精神状態で大きく変わることがあります。「こんな面もあるんだな」と、参考程度として受け止めましょう。

 

もちろん、高校進学後に学校が大きく変わる、自分自身が変わることは十分あり得ます。

ただ、自分の力でどうにもならないことを想い悩んでいては、一歩も前に進めなくなってしまいます。

● 終わってしまったことは、くよくよしない
● 自分ではどうにもならない未来を心配しない
● いまこの時点でできるベストを尽くす

一番注意しなければならないのは、「ミスマッチ」。少しでも自分に合う高校を選ぶことに集中しましょう。

自分なりの選択基準をもつ

もうおわかりでしょうが、貴方に完璧に合う高校はほとんどないと言っていいでしょう。

一方、誰にでも譲れないポイントはあるはずです。

書き出した長所短所などに優先順位をつけてみましょう。

例えば「バスケが好き」。同じバスケ部に入りたい!でも

● インターハイにレギュラーで出場したいのか?
● バスケットを純粋に楽しみたいのか?
● 裏方として選手を支えたいのか?

では、全く変わってきます。

これに、「片道1時間までの通学は、平気!」「通学時間は短くないと!」など、他の条件を組み合わせていきます。

優先順位を具体的にあげればあげるほど、高校選び、絞り込みがしやすくなるのです。

自分の成績と実力を知る

ここまでくれば、かなり絞り込めてきているのではないでしょうか。「自分を知る」の最終段階は、成績と学力の確認です。

成績(内申点=持ち点)の確認

内申点(内申書、学習の記録)は、入試前に貴方が持っている持ち点です。

貴方はどのくらいもっているでしょうか?

高校入試での内申点の計算方法とウエイト(重さ)は、公立は各都道府県、私立は学校ごとに変わります。しっかり確認しておきましょう。

【関連記事】内申点につきましては、こちらの記事をご参照ください。

【見方激変!】40%!?中学の内申点、公立高校一般入試の合否に占めるウエイトは?

学力(実力)の確認

学力、実力というと、学校のテストの得点と勘違いしてしまう人もいます。

学校の実力テストなどのなかには、学校内の実力をはかるだけのものもあります。

中学校には、学校間の学力差もあります。

ですから、全国や各都道府県で実施されている高校入試対策の模試の受験をおすすめします。

県内の生徒の多くが受験する模試を選んで受験しましょう。

【参考資料】新潟県の模試情報は、こちらのサイトをご参照ください。

できれば公開会場での受験をお勧めします。実際の高校入試は、違う中学校の生徒に交じって受験するからです。

自宅受験の模試では、入試当日の緊張状態にはなりません。

プレッシャーの中で出た結果が、より実際の入試結果に近い得点と言えます。

こうすることで、自分が今どのくらいの位置にいるのか、より正しく掴むことができるのです。

ポイント3)高校の選び方、希望校絞り込みの注意点

高校選びに慎重な保護者のイメージ画像

高校を絞り込むときの基準は?

● 相手である高校のことは知ることができた!
● 自分がどうしたいのかもある程度はっきりしてきた!
● 自分の実力も確認できた!

いよいよ、希望高校を絞り込んでいきます。

その高校は

● 自分自身の人生の目的、将来の目標に合っていますか?
● 自分自身の良いところ、強みを伸ばしてくれそうですか?
● 自分自身の短所や弱点を減らしてくれそうですか?
● 自分の可能性、将来性を引き出してくれそうですか?
● 本当にやりたいことができそうですか?

 

自分にぴったりな高校に絞るというよりも、自分に合いそうな高校を、3校から5校ピックアップするそんな意識で希望校を選ぶようにします。

もちろん、希望校は「行きたい高校」でいいんです!「実際に受験する高校」志望校に絞るのは、9月以降で大丈夫。

受験までの半年間で、驚異的な学力アップを見せてくれる生徒さんは、毎年必ずいます。全員ではありませんが…

ただし、ここまでお話してきたように、希望校を選ぶ段階で、真剣に選んでおくことが大切。

受験に限らず、目的意識が低い状態で努力し続けるのは難しいからです。

希望高校を絞り込むときの注意点

注意してもらいたい点は、

① 周りの意見に流されない
② できるだけ多くの高校を実際に見に行く
③ 高校進学後の学校生活、卒業後をイメージする

の3つ。

① 周りの意見に流されない

貴方のことを大切に想ってくれているお母さん、お父さん、身内の人、友達や先輩、後輩、学校の先生、部活の顧問、塾や習い事の指導者の意見は、高校選びの大切な目安になります。

ただ、それだけを基準に決めてしまうと、上手くいかなかったときに周囲の人のせいにしたくなるもの。

ですから、周囲の人の意見は参考程度に考えて、最終的には自分自身で決断して欲しいのです。

「あなた」が行く高校があなたに合うか合わないかは、貴方にしかわかりません。

これからの長い人生は、分かれ道の連続。分かれ道の度に決断をせまられるのは貴方自身です。

高校選びは、人生初の、自分の決断に自分で責任をもつチャンスともいえるのです。

② できるだけ多くの高校を見に行く

高校選びで、特に大切なのは、実際に見に行ってみることです。

最近は、公立高校、私立高校問わず、オープンスクール、オープンキャンパス、学校見学会、学校説明会、個別相談会、部活動見学会(体験会)などと銘打った「実際に高校を見学できる機会」がいくつも用意されています。

できるだけ多くの高校に、直接足を運んでみましょう。

なぜならあなたの「直観」は、とても信頼できるのです!でも、実際に見ないことには感じられないんです。

● すごくきれいで活気に満ちているけど、なんとなく違和感を感じる…
● 実際に見学してみたら、すごく自分に合っているように感じた…

これは、高校を実際に見て、体験した本人にしかわからないのです。

脳科学の研究結果から、直観の重要性を指摘している研究者もいます。

参加には、各高校のホームページ参加申し込みフォームから、事前登録を求められることが多くなってきています。

9月以降のオープンスクールでも、7月にはすでに満席だったり、空席待ちになっている高校もあります。

学校や塾からの情報を待っていては、見学したいと思っていた高校のオープンスクールに参加できないことも十分ありえます。

早めに問い合わせておきましょう。

自分が将来通うかもしれない高校です、自分から積極的に情報を集める意識を持っていきたいものです。

③ 高校進学後の学校生活、卒業後をイメージする

高校入試は、長い人生の一通過点。その先には、高校生活、卒業後の進路がまっています。

● 高校進学後の自分をイメージできるでしょうか?
● 卒業後はどんな進路を選んでいるでしょうか?

明確なイメージでなくても大丈夫です。

なんとなくでも高校生活や進路が、イメージできるか、できないか、で貴方の高校生活は大きく変わります。

エピソードになってしまいますが、

● トップクラスで合格したのに、卒業時は最下位だった
● 最下位で入学したのに、トップクラスで卒業した
● 第二志望に入学し、学年評定平均4.9をたたき出した

そんな事例は、掃いて捨てるほどあるのです。

まとめ

自分に合う高校を絞り込むイメージ画像

 

こちらの記事では、「孫子」の名言にそって

●「高校を知る」(彼を知る=敵を知る)
高校はどんなところか、全体像と基本を再確認する
通学可能圏の高校は、範囲を広げて調べる
高校の情報を集める
●「自分を知る」(己を知る)
自分の長所と短所は、全て書き出す
自分なりの選択基準に優先順位をつける
自分の成績と実力は、内申点と模試で確認する
●高校の選び方と希望校絞り込みの注意点
高校を絞り込むときは「自分に合いそうな高校」を複数選ぶ
希望高校を絞り込むときの注意点は3つ

自分に合う高校の選び方、希望高校の絞り込み方について、お話しをさせて頂きました。

大手塾、地方の中堅塾の中には、第一志望合格実績を派手に宣伝している塾も見られます。

中学校や塾側の実績のために、行きたくもない高校に第一志望を変更させられることだけは避けたいものです。

自分の意志で、できるだけ具体的にイメージして、本当に通いたい希望高校を絞り込んで頂きたい!、そう強く願っております。

のび校長イラスト大左向き
のびさん
高校進学後「こんなはずじゃ…」と、悲しい想いをする生徒さんが一人でも少なくなるよう、願っています。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

豆知識:新潟市内の私立高校、オープンスクール情報

2022年度、新潟市内の

私立高校のオープンスクールについて

表にまとめました。

参考にして頂ければ幸いです。

高校名内容日程、状況申し込み方法関連リンク他
新潟明訓オープンスクール未定高校HPから
個人で申し込み
WEB高校オープンスクール2021年版
北越オープンスクール未定高校HPから
個人で申し込み
イベント申込(初めての方へ)
新潟青陵オープンスクール未定高校HPから
申し込み
イベント一覧
新潟清心女子清心祭学園説明会
高等学校説明会
未定高校HPから
申し込み
学園説明会
敬和学園春のオープンスクール6月11日(土)
※詳細未定
高校HPから
申し込み
電話申し込み
025-259-2391
オープンスクール
新潟第一学校説明会(オープンスクール)2021年度実施なし高校HPオープンスクール
東京学館新潟オープンスクール未定高校HPから
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東京学館新潟高等学校のイベント一覧

日本文理オープンスクール未定高校HPから
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オープンスクール

日本文理高等学校のイベント一覧

 開志学園
(通信制、単位制)
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スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
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