保護者の皆様としては、

しーママ
子どもを少しでも良い塾に通わせたい…

と思うのは当然だと思います。

「中の人」の目線で、

「塾」を見てみたとき、

運営にとって「良い塾」

利用者にとって「良い塾」

に、大きな違いを感じます。

そこで今回は、

運営サイドにとっての「良い塾」と

利用者にとっての「良い塾」の違いから、

お子さん達と保護者の皆様にとって

「良い塾」

とはどんな塾なのか、

塾業界のデータも使いながら

解説します。

「中の人」としての目線で説明

させて頂きますので、

きっと皆さんのお役にたてると思います。

 
のびさん
最後までご覧いただければ幸いです。
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民間教育サービス「塾」の姿とは?

塾の授業のイメージ画像

アメリカやヨーロッパなどの欧米諸国には、

日本のような「塾」はないのだそうです。

では、

私的な教育サービスがないのか?というと、

教育サービスの中心は

「家庭教師(=自宅指導)」

なのだそうです。

一方、

日本には江戸時代の「寺子屋」を起源とする

「学習塾」が、

現在まで民間教育サービスの中心

となっています。

2018年の経済産業省

「特定サービス産業実態調査報告書」

によると、

全国の学習塾の数は46,734軒

一方、全国のコンビニの店舗数は、

(一社)日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の

コンビニエンスストア統計調査月報によると、

2019年11月度の店舗数は

 55,677店

です。

全国には、

コンビニの数の約84%にあたる学習塾がある

計算になります。

このように、学習塾は数も多いですが、

そのスタイルも様々です。

学習塾の分け方

47,000軒近くある学習塾ですから、

分類方法も様々ですが、

(1)スタイル(指導方法)、

(2)内容(特徴・得意分野)、

(3)規模

の3つの側面で分けることができます。

(1)スタイル(指導方法・形態)で分けた場合

  1. 集団(一斉)指導
  2. 個別指導
  3. 自立学習
  4. 映像指導・eラーニング

※自宅指導(家庭教師)もありますが、塾とは言えないので含めておりません。

の4種類。

(2)内容(特徴・得意分野)で分けた場合

  1. 総合塾
  2. 進学塾
  3. 補習塾
  4. 専門塾

の4種類。

(3)規模で分けた場合

  1. 大手
  2. 中堅
  3. 小規模
  4. 個人

の4種類。

 

もちろん、

ご家庭が塾に何を求めるかで、

選ぶ学習塾は変わってきます。

ご家庭の考え方で変わる、塾の選び方

例えば、

(1)のスタイルに注目した場合

前述の「特定サービス産業実態調査報告書」では、

集団指導:1人の講師が4人以上の生徒を指導

個別指導:1人の講師が3人以下の生徒に対し個別に指導

する形として分類し、

データを作成する基準にしています。

ちなみに、

2018年のデータで

学習塾のスタイル別の内訳は、

集団指導:29,565軒

個別指導:19,209軒

となっており、

集団指導の方が個別指導の約1.5倍の数

となっています。

 

一方、(2)の内容に注目した場合は、

「中学入試、高校入試、大学入試で、希望の学校に進学する」

ことを目的に通うのであれば、

入試対策を柱にしている「進学塾」

学校の授業より難しい内容で、

予習を学習支援の中心にしている塾

が多くなっています。

「学校の勉強を補ったり、成績を上げる」

ために通うのであれば、

学校授業の学習支援を柱にしている「補習塾」

学校の授業の復習を中心にしている塾

が多くなっています。

ただ、

進学塾でも、

成績がふるわない生徒さんのクラスでは

学校授業の復習に力を入れていたり、

補習塾でも、成績上位の生徒さんには、

予習中心の学習支援に力を入れいている

ところもあるなど、

学習塾ごとに提供してるサービスはまちまちですし、

それが、

それぞれの塾の特徴になっている

ともいえます。

筆者がマンツーマン指導に力を入れる理由

筆者が当塾をスタートさせるとき、

大いに悩んだのがスタイルです。

想いは一つ、

自ら学ぶ力を身につけてほしい!

テクニックや近道を注入しても

「何のために学ぶのか」

根本的な問いはおきざりにされ、

最終的には、まわりの言いなりな

「指示待ち」人間へ一直線となりかねない。

これでは、

貴方らしく貴方の人生を生きぬく力

を身につけてもらえそうにない、

と考えたからです。

もっと、根本的な「学力」、

「考える力」だったり

「自ら学ぶ力」だったり

「折れない心」だったり

子どもたちが、

自分を支える柱になる力を身につける

「お手伝い」

ができる塾でありたい

との強い願いがありました。

 

次に、

想いや塾開校の目的、

教員経験からすると、

教壇を降りて、

民間で過ごしてきた時間の方が

長くなった人間として、

そもそも学校教育の延長の形でしかない

「一斉指導」では、

学校の勉強が物足りなかったり、

不十分と考えて門をたたいた子どもたちは、

塾でも

物足りなさや不十分を解消できなくなる

恐れがあります。

学校の延長でしかない塾では

意味がありません。

勉強ができる子にしろ、

できない子にしろ、

何かしら理由があって塾に通う

わけですし、

「自分の勉強をみてもらいたい」

から塾に通ってもいい…

と思っているわけです。

支える塾側としては、

支えてあげたいと思っていても、

指の間から

ぽろぽろこぼれおちてしまう生徒さんが

何人もいては、意味がないわけです。

 

こういった考えに基づけば、

必然的に個別指導以下の指導人数の塾

となるわけです。

 

一方、

保護者の皆さんの目線で考えると、

開校まえの事前調査では、

一部の方の意見として

「うちの子だけを見てほしい!」

「うちの子のためだけに時間を使ってほしい…」

という声を

見たり聞いたりすることがありました。

保護者の方からすれば、

しーママ
3人同時に面倒見るなら、
単純計算でうちの子の時間は
3分の1じゃない!
 
のびさん
ごもっともです。

そうお答えするしかありません。

子どもたち、

保護者の皆さん、

自らの想いを

全て満たすスタイルは、

個人指導=マンツーマンの学習塾

しかない、なったわけです。

 

ただ、別の保護者の方の考え方として、

「兄弟姉妹は一緒にみてもらえないの?」

「自宅に来てくれないの?」

という

 
しーママ
小規模の私塾なんだから、
柔軟に対応してほしいの。

というお声も頂きまして…

本来なら、

多くの方のご要望に沿った

「個人指導に特化した学習塾」

にすべきなのでしょうが、

 
のびさん
小さな私塾ですので、
できるかぎり
ご要望に柔軟に対応させて頂きます。

というスタンスで、

マンツーマン、

個別指導、

自宅指導に対応できる学習塾

に落ち着いています。

利用者の皆さんにとって「良い塾」は?

令和となった今でも、

一斉指導の形態をとる塾が多いのは、

公教育と同じ理由があるからです。

一言でいうと

「コスパ」。

一斉指導の内実

一人の講師が、

ひとりあたり1時間1,000円の授業に、

10人の生徒さんが出席した場合、

1時間の収入は10,000円になります。

そこから講師の時給、

教室運営費、

経費を引いても、

かなりの額が利益として残せます
(生徒さんが集まればの話です)。

学校も一斉指導塾も、

子どもたちの願いや

保護者の皆さんの想いや

願いではなく

「運営、経営のコスパ」

を最優先に考えられている

面もあるのです。

マンツーマン塾の内実

一人の講師が、

ひとりあたり1時間1,000円の授業

ということはまずないので、

2,000円で考えてみます。

ひとりあたり1時間2,000円の授業に、

1人の生徒さんが出席した場合、

1時間の収入は2,000円になります。

そこから

講師の時給、

教室運営費、

経費を引いたら、

一斉指導の場合と比較して、

手残りがかなり低くなる

のは一目瞭然。

コスパ重視の

塾運営サイドからみれば、

「一斉指導一択」

となるわけです。

マンツーマンで、

良心的な授業料を設定している塾

があれば、

教室運営費、教材費、入会金、契約更新料などの利用料を別に請求する塾

か、

本当に子どもたち、保護者の皆さんのことを考えてギリギリで運営している塾

かのどちらか

ということになるでしょう。

運営側の「良い塾」と利用者側の「良い塾」の違い まとめ

数は決して多くないですが、

小さくても良心的な利用料で

がんばっている「良い塾」は

あります。

お子さんも保護者の皆さんも、是非

本質を見抜く目をもって、

ご家庭に合った塾を

見極めて選んでもらいたい

と考えています。

 
のびさん
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

【関連記事】
個別指導塾と集団塾のメリット、デメリットにつきましては、下記の記事をご参照ください。

https://school-nobinobi.com/good-private-tutoring-school-in-niigata-city/

 
スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

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