昔に比べ、
塾の数も種類も指導法も年々増え続け、
より取り見取りになっては来たものの、
選択肢が広がった分、
と、頭を悩ませている通塾検討中のお子さんや
保護者の皆様、
そして、
現在通塾中だけど転塾を検討中の皆様も
いらっしゃるのではないでしょうか。
選んだ塾がうちの子に合わない塾だったらと思うと迷ってしまって…
せっかく良く考えて選んだのに、
合わなかったら元も子もありませんものね…
何かポイントってあるんですか?
塾を絞り込む際のポイントと注意点を
まとめてご紹介します。
今回は、
塾選びに悩むお子さんと保護者の皆様に、
自分にぴったり合う塾を選ぶポイントを、
検討段階から本命塾に絞り込む段階まで
4ステップに分けて
注意点も併せて説明していきます。
さらに、現役の個別指導塾運営者として、
悪徳塾が「それを言われると困る!」と思う
注意点も紹介。
と思って頂けるよう心がけました。
初めての方でも、
ぴったり合う塾を簡単に絞り込める方法です。
幸いです。
目次【タップでジャンプ】
「入塾したら合わなかった!」をなくすには?
迷いに迷って、ぴったり合う塾を!
と思って選んでみたものの、
いざ通塾を始めてみたら想像とちがっていた…
など、
現在通塾中の保護者の皆様からのご相談も、
多くお受けするようになってきました。
こういったミスマッチは、
最初に大切なポイントを押さえて
選ぶよう心がけるだけ
で避けることができます。
そこで今回は、
塾選びで押さえておきたいポイントを、
塾を選ぶときの流れに沿って
お話ししていきます。
塾選び、押さえておきたいポイント4点
塾選びの際に押さえて頂きたいポイントを
流れに従ってまとめると、
- 検討段階のポイント
- 問い合わせのポイント
- 相談のポイント
- 体験のポイント
の4つにまとめることができます。
1つずつ順番に説明させて頂きます。
①塾選び、検討段階のポイント
まずは、指導スタイルから絞り込んでみましょう。
塾の指導スタイルは大きく分けると、
- 集団塾(一斉指導塾)
- 個別指導塾(集団個別、複数個別、マンツーマン個別)※
- 自宅指導(家庭教師。塾ではないですが、選択肢に加えます)
の3タイプに分けることができます。
※個別指導塾は、さらに3つのタイプに分けられます。
集団個別
広めの教室にデスクと椅子を並べて生徒さん達を着席させ、講師数人が机の間を巡回して質問のある生徒さんに対応する個別指導塾。
複数個別
2~4名程度の生徒さんを1人の講師が担当。質問のある生徒さんに対応する個別指導塾
マンツーマン(1対1)個別
1名の生徒さんを1人の講師が担当。
それぞれどんなタイプの
お子さんに合うのでしょうか。
大雑把にまとめると、
集団塾は、
周りに流されない人、
ライバルがいるとモチベーションがあがるタイプのお子さん。
個別指導塾は、
講師に自分から質問できる人、
自分のペースで進めたいお子さん。
自宅指導は、
自分の家の方が集中できてモチベーションが続くお子さん。
自分(お子さん)に合うのは
どのタイプの塾でしょうか。
それぞれもっと
細かいメリットデメリットは
いろいろとありますが、
選び方のステップが進むにつれて
合う合わないもはっきりしていきます
ので、初めは
大まかなとらえ方で良いと思います。
避けて頂きたい選び方は、例えば、
「かっこいい大学生が教えてくれるから」とか、
「先輩や友達が行ってたから」とか、
「周りからがすすめられたから」
など
外的な要因や理由だけで決めてしまうこと
です。
塾は、自分(お子さん)の成績を
伸ばしたいと思う人が通うところ。
もう一度「なぜ塾に行くのか?」
最初から考え直してみて頂きたい
のです。
塾に通わせた方がいいと思ったから
悩んでるんす!
この先もお付き合いください。
大まかにタイプが選べたら、
今度は選んだ塾の中で、
これはと思う塾のホームページや
チラシをできるだけ詳しく調べて
比較してみてください。
でも絞り切れないんです…
ではまず、費用を確認してみましょう!
資料を見ても、
費用がはっきりわからない塾、
わかるようになっていない塾、
どう感じられますか?
たとえが
少しずれているかもしれませんが、
初めて見た素敵な外観のお寿司屋さん。
お店の前の黒板に
「大間の本マグロ大トロ、時価!」
(その時その時で値段が変わる)
と書いてありました。
入店されますか?
素敵な外観だし、
本当に大間の本マグロなら
「たべてみたいな…」
と思うでしょうが、
筆者なら入店はしません。
価格がわからなければ、比較しようがない
と、考えてしまうから。
塾は様々なタイプがありますから、
高いから良い、
安いから悪い
ときめつけられませんが、
決して安い買い物ではありませんので、
資料をよく見て頂いて、
少なくとも
「年間総額」をオープンにしている塾を選ぶ
ことをお勧めしています。
なぜなら、
費用を偽るケースは少ない
(ゼロではないです)
からです。
この「年間総額」というところが、
ポイント。
最近は授業料を掲載する塾も
増えてきましたが、
通塾にかかる料金は
「授業料」だけではありません。
入会(入塾)金(無料キャンペーン有り)、
授業料、
教材費
など、よく耳にする費用もあれば、
年会費、
事務手数料、
管理費、
更新料、
プリント代、
システム利用料、
模試受験料
など、中には
何に使われているのかわからないような
費用が毎月かかるケースもあります。
この他にも、
春、夏、冬の長期休暇中の講習受講が必須
となっていて、
別途高額な費用がかかるケースも珍しくありません
ので、
年間でどれくらいの費用になるのか
わかりにくい場合が多く見られます。
概算でも、
年間の総額がわかるようになっている塾
であれば、比較検討もしやすくなります。
年間総額を一つの目安として、
この段階で5つほどに絞って頂ければ良い
のではないでしょうか。
②塾選び、問い合わせのポイント
絞り込めたら、
無料体験や詳しい資料の問い合わせ
をしてみましょう。
問い合わせの電話でも、
メールでも、
塾の良し悪しを見分けるポイントは「個人情報」
です。
最初の問い合わせの段階で、
個人情報の提出を求める塾は、
その後
しつこい勧誘に悩まされる可能性が大
です。
「名前」、
「連絡先1つ」
くらいであれば常識的な範囲ですが、
それ以上の個人情報を求める様なら候補から外して
しまってかまいません。
できれば、後々のトラブルを避ける意味でも
「塾からの連絡はしません。」
「後追い営業はしません。」
としっかり宣言している塾を選ぶ
ことをお勧めします。
この段階で3つに絞って頂ければ良い
のではないでしょうか。
③塾選び、相談のポイント
次は、資料や電話、メール返信の対応から
「話を聴きたい」と思った
塾の無料相談に親子で参加する段階。
ご家庭の相談に親身に乗ってくれる
塾の良さをアピールしてくるなら要注意!
格安講習や無料体験に誘導しない
入れる気まんまんです!
質問には全て答える
気をつけて!
そんな塾なら、
ひとまず候補として残せそうです。
塾の大小、経歴、評判は二の次、
「自分(お子さん)にとって最良の選択は?の視点」
講師、授業、費用、契約…
疑問点は、細かいものも含めて
納得いくまでガンガン質問
してください。
遠慮は禁物です!
嫌な顔をするようなら、
候補から外してしまっていい
と思います。
ここで2つに絞って頂ければ良い
と思います。
④塾選び、体験のポイント
塾の雰囲気が良くわかる体験教室は、
入塾の決め手になることもある
重要なポイントの一つ。
せっかく
時間をかけて絞った2つの塾ですので、
両方とも参加
してみましょう!
体験後、自分(お子さん)の率直な感想と、
これまでの対応から、
最終的に1つに絞り込みます。
無料相談時のアドバイスが役に立った、
入塾前に詳しい個人情報を要求しない、
入塾前でも質問には誠実に回答する、
しつこい勧誘がない、
そんな塾なら、
比較的良心的な塾
といえるでしょう。
入塾後も、
違和感なく通塾できて、
勉強にもきっと集中できる
ことと思います。
ぴったり合う塾の選び方 まとめ
2019年度の大学進学率は54.67%、
10人に5~6人が大学に進学する時代
です。
最新(2019年)の大学進学率は54.67%!男女・学科・都道府県別まとめ
もちろん、これは
下の記事で取り上げた
Fラン大学(Fランクの大学)を含めた数字。
https://school-nobinobi.com/video-site-about-career-education/
学習指導要領が改訂され、
プログラミングと英語の授業が、
小学校で教科レベルで本格的にスタートし、
授業数も増加。
https://school-nobinobi.com/programming-education/
https://school-nobinobi.com/english-education-for-elementary-school-students/
令和3(2021)年度大学入試からは、
思考力・判断力・表現力を重視した
「新しい入試制度」も始まる
予定です。
これだけ大卒が増えているわけですから
「大学をでれば安泰」という考え方は、
すでに過去のもの
と言えます。
どの大学のどの学科で、何を学ぶか、
より一層「教育の質」と
本人の「主体性」が問われる時代
になってきているのです。
当然、小中学生も今までの
「暗記中心の注入型指導塾」の学びでは、
追いつかない部分がでてきている
のです。
塾も「大学入試改革」を見据えて、
より慎重に選ぶ時代
といえるのではないでしょうか。
とはいえ、
まさに五万とある塾の中から、
自分やお子さんに
ぴったり合う塾を探すのは
至難の業ともいえます。
すべてのお子さんに対応できる塾は無い
(ここ、ポイントです!)
ので、当たりはずれの大きい業界である
とも言えます。
「学力の基準」が大きく変わろうとしている
(変えようとしている)
時代ですから、
口コミや評判だけに頼って選ぶと、
後々困ったことに
なりかねません。
「結果がでない」と転塾をくりかえせば、
それこそ時間も費用も労力も全て無駄
になってしまうことも…
それぞれの塾の特徴を見極めた上で
「より自分(うちの子)に合う塾」
はどこか?
意識して選ぶことも学力アップへの近道
の一つ、と言えるのではないでしょうか。
あら…失礼
お話ししたポイントを
「ピッタリ合う塾」を見つける際に
ご活用頂けたら幸いです。
【 関連記事 】
集団塾と個別指導塾それぞれのメリットデメリットにつきましては下記の記事をご参照ください。
https://school-nobinobi.com/good-private-tutoring-school-in-niigata-city/
個別指導塾(複数個別)のメリットデメリットにつきましては、下記の記事をご参照ください。
https://school-nobinobi.com/advantages-and-disadvantages-of-tutoring-schools/
個別指導塾の費用につきましては、下記の記事をご参照ください。
https://school-nobinobi.com/annual-cost-of-private-tutoring-school-in-niigata/