中学生の皆さん(小学生の皆さんも)は、
そんな経験、1度や2度はあるのではないでしょうか。
こちらの記事では、
と、勉強の仕方に悩む中学生へ、おさえておきたい基本的な考え方と具体的な対策を解説!
最新の研究と具体例を交えて、小学生にもわかるようにお話ししていきます。
- 記事の内容
●丸暗記では“できる”ようにならない根本的な理由
●“わかる”を“できる”に引き上げる4つの具体策
●まとめ
となっています。
- 記事の信頼性
こちらの記事を書かせて頂いたのは、
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校卒塾生、大学進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から7ヶ月連続ランキング1位。
2020年12月、開設1年で月間29,300PV超。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
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“勉強の仕方”。基本的な考え方
当サイトのトップページをご覧いただいた皆様へは、くりかえしになってしまいますが、
筆者が運営する新潟市の個別指導塾スクールNOBINOBIの
学習支援の柱は、“わかる”“できる”“のびる”の3ステップ。
「できる」ようになるには、まず「わかる」ことが大切だと考えているからです。
少しでもできるようになりたい!という気持ちをもつ生徒さんたちが通ってきてくれていますが、
頑張ってくれているのになかなか結果につながらない生徒さんもいます。
そんな生徒さんたちです。
そんな生徒さんたちの中に、理由のはっきりしているケースがあります。
基本の練習問題は“できる”のに、テストなどでミスしてしまう。
これは“わかる”が足りていないからなのです。
“記憶”に必要なのは“理解”
日々の塾通いで、一生懸命がんばってくれているのになかなか結果がでない塾生さん。
そんな生徒さん達を注意深く観察していると、気づくことがあります。
民間教育だけでなく公教育の現場でも
と感じている生徒さんに公式、解法、ルール、テクニックを丸暗記させようとしている、
という事実です。
確かに、基本問題は、公式などを丸暗記すれば、ある程度はできるようになります。
そうすると、苦手意識をもつ生徒さんでも、なんとなくの“できた感”だけは残ります。
この“なんとなくできた感”のままテストに突入すると
となってしまうのです。
これでは、せっかくの努力も水の泡。
こうならないためにも、まず“わかる”=“理解”してもらった上で、しっかりと記憶にとどめ、いつでも自由に頭から引き出せるようになることが“できる”への近道になるのです。
努力を結果に結びつけるために必要なこと
わからないまま、とりあえず公式やルール、テクニックだけ丸暗記しても、基本問題や計算問題が解ける程度の力にしかならないことの方が多い。その結果、標準問題や応用問題になると全く歯が立たない……
となれば、“できない”負のスパイラルへまっしぐらです。
という生徒さんひとりひとりの気づきに支えられた“わかる”=“理解する”がなければ、記憶として定着しにくい、
記憶の専門家もそう指摘しています。
“わかる”から“できる”へ!4つの具体策
もっと
“できる”自分になりたいなら、まず“わかる”=“理解する”ことからはじめる。
例えば、数学の公式の場合、
と本人なりに納得できると、スッキリします。
このスッキリ感が“わかる”=“理解”、脳が喜ぶ状態なのです。
具体的にどう取りくめば“わかる”“できる”になるのでしょうか。
ポイントは
②“書く”、“イメージする”でしっかり記憶。
③“しっかり集中”で努力を無駄にしない。
④“アウトプット”(セルフテスト)に時間をかける。
の4つ。
①“わかる”ところまでさかのぼる
生徒さんたちの理解のレベルは一人一人全く違います。
今やっている学習内容を繰り返し説明しても“わからない”ままの場合もあります。
そんな時は、つまづいているところまでしっかりさかのぼる。
プラスマイナスの計算でつまづいているので、よく観察し確認してみたら実は分数があやふやだった……
そんな塾生さんもいました。
つまづきがハッキリすれば後は簡単!
理解できているところまで“さかのぼり”勉強しなおせばいいだけです。
中学1年生でつまづいているなら、中1まで、
小学3年生でつまづいているなら小3まで、さかのぼって勉強しなおす。
遠回りなように見えますが、実はこれが
“わからない”から“わかる”に変えるための一番の近道
なのです。
②“書く”と“イメージする”でしっかり記憶
“わかる”ようになっただけでは、残念ながら“できる”ようにはなりません。
しっかり記憶に刻み込んで、いつでも引き出せるようにするには、
あやふやなルールや基本を、自分の手で書く、
小道具を使ったり、図を書いたりして
視覚化することで、頭の中でしっかりイメージする、
この2つが記憶定着のポイントです。
常日頃から、頭の中に強く印象づけることを心掛ければ、
忘れにくく、いつでも引き出せるしっかりした記憶(長期記憶)にできるのです。
記憶に関する専門家の指摘は、こちらをご参照ください。
「覚えるのが苦手な人」が記憶力を高める方法2選ー「頭が悪い」は生まれつきのものではなかったー
③“しっかり集中”で努力を無駄にしない
集中していたとしても、頭に残っていなければ使いたいときに引き出すことはできません。
せっかくの努力を無駄にしないためにも、集中できる環境は整えておきたいもの。
スマホやタブレットは、たとえサイレントモードにしていたとしても、身近にあるだけで集中力を切ってしまう……
著名な研究者も指摘しています。
「置いてあるだけで学習能力が低下」精神科医が語るスマホの"本当の怖さ"
「224人の子の脳」3年追って見えたスマホの脅威ー成績が低下してしまう真の要因はどこにあるかー
最新研究が明らかにした衝撃の事実 スマホが脳を「破壊」する【電子書籍】[ 川島隆太 ]
筆者はアラフィフ、スマホやタブレットが認知症の引き金になると大変困ります。
最近は、デバイスをなるべく視界に入らないところに放置して、仕事や作業をするようになりました。
④“できる”を確実にするために“アウトプット”(セルフテスト)に時間をかける
「アウトプット大全」でおなじみになった“アウトプット”ということば。実は、
東京大学薬学部教授の池谷裕二先生の著書「脳には妙なクセがある」
で取りあげられている、2008年にアメリカの学術雑誌「Science(サイエンス)」に発表された、米パデュー大学のカーピック博士の論文で、脚光をあびるようになった言葉です。
この論文で“アウトプット”の高い学習効果が紹介されています。
勉強での“アウトプット”は、できるようになっているかを確認する“セルフテスト”のこと。
インプットに多く時間をかけすぎて、セルフテストに時間をかけない塾生さんの中になかなか結果につながらない生徒さんがいることからも、“アウトプット”大切さを痛感しています。
意識して“アウトプット”に時間をかけることで、今まで以上に“できる”自分に近づけるのです。
まとめ
こちらの記事では
●丸暗記では“できる”ようにならない根本的な理由
●“わかる”を“できる”に引き上げる4つの具体策
について、専門家の指摘と具体例をあげて、ご説明しました。
勉強の仕方に悩む中学生(小学生も)を“できる”に引き上げるには、生徒さんを支える側の取り組み姿勢も重要になります。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」
個別指導塾を新潟市で運営しているNOBINOBIでは、塾生さん一人一人に、
と日々声かけしています。
苦手意識が邪魔をして、“わかる(理解)”が足りていないだけですから、
わかるように適切にサポートしてあげれば、必ず“できる”になります。
きめ細かく声かけできるのも、マンツーマン個別指導塾の強み
ではないでしょうか。
子どもたちはみんな、心も体も頭も、成長の途上にあります。
温かく見守られ、適切にサポートしてもらえる環境があれば、勉強の仕方に悩む中学生、小学生の多くが“できる”ようになる
そう考えているのです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。