こちらの記事では、生徒さんたちのモチベーションを引きだしたい時に心がけているアプローチ方法を解説。
多くの精神科の先生方も日々現場で活用されていて、現役のカウンセラー兼マンツーマン個別指導塾講師の筆者も頼りにしている方法です。
- 内容は、
●勉強のモチベーションを引き上げる効果の高いアプローチ法は「傾聴」!
ポイントは「否定しない」「さえぎらない」「原因追及しない」「途中で意見しない」「無理に聞き出さない」の5つ
●「傾聴」が効果的な理由は、大人の世界をみても納得。
人は「話を聴いてくれる人の話は、聴きたくなる」もの
●「傾聴」の効果は絶大!?塾生さん達の事例から
●「傾聴」の注意点、ポイントは5つ
●まとめ
となっています。
- 信頼性
こちらの記事は、
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校卒塾生、定時制高校→大学進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から3ヶ月連続ランキング1位を獲得。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
勉強のモチベーションを引き上げる効果的な方法は「傾聴」
これだけです。
●さえぎらない
●原因追及しない
●途中で意見しない
●無理に聞き出さない
「傾聴」が勉強のモチベーションにつながる理由
子供たちは、言われなくても
は、よくわかっています。
でも、今やっている勉強が、さきざき何の役に立つかはっきりわからない…できればやりたくないわけです。
まわりが気をもんで、よかれと思ってするアドバイス、
何度言い聞かせても、心に響かないので「勉強する」という実際の行動につながらないわけです。
これは、子供にかぎらず言えること。
提案をスルーする上司、相談にのってくれないのに仕事は強引に押しつける先輩…
例えどんなに良いものだったとしても、話を真剣に聞いてくれない人のアドバイスは真剣に聞く気にはならないもの。
子供たちも全く同じ。
まわりからテストや成績、評価の結果ばかり求められる生徒さんは、普段からうまくいかない原因を追究されていることが多いので、こちらが話を聴こうとする前に「いいわけ」が始まります。
こちらのアドバイスは一応聞いてはくれますが心に届いていないので、行動にはつながらないのです。
一方、普段から過程や努力を評価されている生徒さんは、たとえ結果が悪かったとしてもこだわりすぎることはありません。
対話することで「もっと良くするには?リベンジするには?」に意識を向けられるので、アドバイスが心に届き、「勉強する」という実際の行動へつながっていきます。
思い浮かべてみてください、
と思う人はどんな人でしょうか?
上司にしろ、先輩にしろ、普段からあなたの話に真剣に耳を傾けてくれている人ではないでしょうか。
お子さんを「勉強する」という行動にみちびくには、こちらのアドバイスを心に届ける必要があります。
アドバイスを心に届けるには、相手にこの人の話を聴きたい!と思ってもらう必要があります。
と思ってもらうには、まず『自分の話を傾聴してくれる人認定』される必要があるのです。
という考えは、一旦わきに置くことも大切になります。
傾聴の効果、ほんとうにある?
このように解説すると、
大学時代から学びつづけている心理学、
資格をえるために学んだカウンセリング、
そして現場の医師が解説してる書籍からの学び…
日々のマンツーマン指導とカウンセリングに活かせる仕事のおかげで、傾聴の高い効果を実感できています。
一例として、
中学時代不登校だった卒塾生さんには、まず心を開いてもらうためにサポート時間の多くを「傾聴」にさきました。
はじめはほとんど対話にならなかった彼も、
と、驚くほど話しをしてくれるようになり、見事、大学進学を勝ち取ってくれました。
社会のテストで点数が下がってしまった中学生の生徒さんは、傾聴するうちに、
ことが発覚!
教科書を音読してからワークに取りくむ勉強法をアドバイス。
それ以来、こちらが何も言わなくても音読からワークに取りくんでくれています。
たった20分、耳をかたむけるだけで、ほとんどの生徒さんが男女関係なく、友達の事、学校の事、部活の事、習い事、家族のことを話してくれます。
喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、悔しさ…
話しおわると、勉強に気持ちが向くようになっていきます。
アドバイスに素直に耳を傾けてくれるだけでなく、自分から教科書、ワーク、ノートを開いてくれます。
生徒さんたちだけではありません。
無料相談に初めておみえになったお母様方も、平均すると2時間半ほどお話されています。
筆者が話す時間は、そのうち10分ほど。
無料相談の度に、普段話を真剣に聴いてもらえる機会がいかに少ないか、痛感します。
精神科の現場の先生方がおっしゃるように
人間は、人との対話の中で自分の感情に気づくもの
心のもやもやが晴れることで、また歩き出そうと思うもの
だと、つくづく実感しています。
甘く見ると痛い目にあう?「傾聴」の注意点
すこし強めのタイトルで失礼しました。
ですが「傾聴」は、専門家の方も「しんどい」と感じることがあるほど奥が深いカウンセリングの手法。
「傾聴」で心がけているポイントは
②聞く時間と話す時間の比率は、9:1
③どうしてもアドバイスしたいなら、傾聴後に一番伝えたいことを一つだけ
④聴く側の精神の安定が大切
⑤発達障害や精神疾患のお子さんには、逆効果なことも
の5つ。
①「真剣に耳をかたむける」ことと②「時間の比率9:1」は、さきほど「理由」のところで取りあげたとおりです。
③「アドバイスは傾聴後一つ」については、そもそも聴く側の話す時間はわずかですし、あれこれアドバイスしても心に届くのはそのうちの一つがいいところ。
それなら最初からどうしても伝えたいことに絞ったほうが効果的です。
④の「聴く側の精神の安定」は、言うまでもありません。
精神的に不安定なカウンセラーに対応してもらいたい人はいないはずです。
⑤の逆効果な場合は「傾聴」で対応できる範囲を明らかにこえています。
専門機関にご相談されることをお勧めします。
どれも当たり前のことですが、インチキ・カウンセラーにはこの注意点をおさえた「傾聴」はできません。
5つの注意点をおさえて頂ければ、自分の話ばかりしたり、役に立たないアドバイスをくりかえすニセモノを簡単に見分けることもできるのです。
まとめ
こちらの記事では、
●勉強のモチベーションを引き上げる効果の高い方法は「傾聴」!
ポイントは「否定しない」「さえぎらない」「原因追及しない」「途中で意見しない」「無理に聞き出さない」の5つ
●「傾聴」が効果的な理由は、大人の世界をみれば納得。人は「話を聴いてくれる人の話は、聴きたくなる」もの
●「傾聴」の効果は絶大!?塾生さん達の事例から
●「傾聴」の注意点、ポイントは5つ
について、お話ししてきました。
「傾聴」は、勉強のモチベーションを引き上げる効果が高いことに間違いありませんが、万能ではありません。
カウンセラー歴7年目の筆者も、日々試行錯誤と修行の連続です。
とはいえ、専門家やプロも認めて活用している「傾聴」。
勉強に限らず、親子間、ご家庭内のコミュニケーションをスムーズにしてくれる方法でもあります。
特別な道具も必要なし!
誰でも簡単にすぐ始められて、モチベーションアップ効果の高い「傾聴」。
当スクールの取り組みにつきましては、下記ページをご参照ください。