個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 鍛える 音読

 

筆者が運営中のマンツーマン個別指導塾スクールNOBINOBIでは“音読”に力をいれています。

読解力を鍛える近道と考えているからです。

改訂された学習指導要領でも学校教育での読解力向上に触れていますが、NOBINOBIでは開校当初から日々の学習支援で積極的に取り組んできました。

そこでこちらの記事では、これからの子ども達に求められる読解力とは何か、なぜ読解力が必要なのか、をざっとおさらいして、読解力を鍛える近道について

●読解力を鍛える近道は“音読”
●音読が読解力を高めるのに効果的な理由
●音読指導の具体例とポイント
●まとめ

の順で説明しています。

こちらの記事は、

のび校長イラスト左笑顔
のびのび
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から10
ヶ月連続ランキング1位。
2021年3月、開設15ヵ月目で月間4万PV超達成。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
の「これからどうする?」の、のびさんが書いています。

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“読解力”とは?なぜ必要?

個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 音読

“読解力”いまむかし

2019年12月3日、経済協力開発機構(OECD)は世界79カ国・地域の15歳約60万人の生徒を対象に2018年に行った学習到達度調査(PISA=ピサ)の結果を公表、要約は次の通りです。

経済協力開発機構(OECD)は3日、世界79カ国・地域の15歳約60万人の生徒を対象に2018年に行った学習到達度調査(PISA=ピサ)の結果を公表。
2018年6月~8月に実施され、日本全国の高校など183校の1年生(15才)約6,100人が参加したこの調査で
読解力」が15位となり、前回2015年調査の8位から後退

引用:日本経済新聞社(2019/12/3 17:00)「日本の15歳「読解力」15位に後退 デジタル活用進まず」

日本の高校1年生の「読解力」は、世界79の国と地域の中で15位

2012年実施テスト:4位
2015年実施テスト:8位
2018年実施テスト:15位

と、年々順位が下がってきています。

のんままさんはてな
のんママさん
順位が下がるのは、大問題?
のび校長イラスト左笑顔
のびさん
順位の上下より、大切なことがあるんです。

順位の上下より大切なこと、それは調査されている“読解力”の中身です。

いま求められている“読解力”は、筆者の学生時代の読解力とは中身が変わってきているのです。

 

文部科学省の学習指導要領の改訂に盛り込まれた“読解力”は、乱暴にまとめると、

世界規模で実施されている学習到達度調査(=PISA=ピサ)で調査されている“読解力”

と言いかえることもできます。

のんままさんはてな
のんママさん
“PISAで調べている読解力”って?
PISA 型読解力の特徴は、
テキストの
① 「情報の取り出し」
②「理解・評価(解釈・熟考)」
③「利活用」
の3つ。一言でまとめると
課題を解決するための“総合的な言語力”
といいかえられます。

“読解力”はなぜ必要?

これからの子ども達に求められている“読解力”が課題を解決するための“総合的な言語力”ならば、生きていく上でとても大切な力といえます。

なぜなら、生きていくには、大きなことから小さなことまで日々課題解決くりかえさなければならないからです。

ビジネスのための文書をつくる、身近な生活家電の取扱説明書を読む、フェイクニュースや詐欺に騙されない……

“課題を解決するための総合的な言語力”は、生きていく上でなくてはならない力

ともいえるのです。

 

読解力を鍛える近道は“音読”

個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 鍛える 方法

 

子ども達の、課題を解決するための総合的な言語力としての“読解力”を高めるには“音読”が有効です。

のんままさんわかった
のんママさん
読解力って音読で鍛えられますか?
のび校長イラスト左笑顔
のびさん
“読解力”の柱を鍛えられるんです!
のんママさんの指摘どおり、ただ単に声を出して文章を読むだけの“音読”では“PISA型読解力”を鍛えるのは難しいでしょう。
それでも音読に取り組むのは、読解力の土台は“語彙力”だからです。
言葉の使い方も含めて

わかる言葉を増やす=語彙力を高める

ためには、言葉の記憶、暗記はさけて通れません

わかる言葉を増やす良い方法の一つとして“音読”があるからなのです。

 

物事を記憶する一番の方法は“音読”

個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 鍛える 方法 音読

 

のんままさんはてな
のんママさん
音読なんて意味ない
っていう先生もいますよ?
のびさん口あけ
のびのび
さすが、のんママさん!
音読、賛否両論ですよね。
2010年、カナダの研究者たちによって
「物事を記憶する一番の方法は、声に出すこと」
という研究結果が発表されました。
2017年、カナダトップクラスのウォータールー大学コリン・マクラウド心理学教授は、同様の研究をおこなって
「覚えなくてはならないことを声に出すと、情報を覚えるとき覚えやすい形に置き換えて取り込まれやすい(=「生産効果」現象)」ことを再確認。
2度研究をおこなって、両方とも同様の結果がえられたわけです。
ですから、
読解力の柱となる語彙力を高める=知っている言葉、わかる言葉を増やす=記憶するには“音読”も有効な手段といえるのです。

 

具体例で解説|読解力を鍛える“音読”方法

個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 鍛える 方法 音読 実践例

 

新潟市のマンツーマン個別指導塾スクールNOBINOBIは今年の夏、開校8年目に入ります。

OECDの調査結果を待つまでもなく“子ども達の読解力はあがっていない”ことを日々身に染みて感じてきました。

偏差値50前後の中学生塾生さんでも、文章を“正しく読めない”“読み飛ばす”塾生さんが多いのです。

そこで、学習支援に取り入れたのが“音読”

読解力を鍛えるスクールNOBINOBIの音読方法は

●塾生さんの教科書音読を、講師が聞きながら確認
●読み間違い、読み飛ばしを指摘
●わからない言葉、知らない言葉は、その場で解説
というもの。
また、“音読”に取り組んでもらうときは
●聞き手に聞こえれば、大声でなくて良い。
●取り組み当初は、速読でなくて良い。
●間違えても責めずに訂正、言葉の意味も解説。
の3点を心がけています。
NOBINOBI内の実践例にはなりますが、アドバイス通り、
音読に継続して取り組んだ塾生さんの多くが、国語だけでなく他教科も定期テストの点数がアップ
中学生塾生さんにも効果がありました。
実際に効果がありましたので、日々のマンツーマン指導でも“音読”への取り組みを続けています。

 

まとめ

個別指導塾 新潟市 スクールOBINOBI 読解力 鍛える 方法 音読 まとめ

 

こちらの記事では、これからの子ども達に求められる読解力とは何か?なぜ読解力が必要なのか?をおさらいし、

●読解力を鍛える近道は“音読”
●音読が読解力を高めるのに効果的な理由
●音読指導の具体例とポイント

の順で説明してきました。

のんままさんはてな
のんママさん
音読なんて意味ない
っていう先生もいますよ?

という言葉は“音読が役に立つ、役に立たない”という両方の意見をわかっているからこそ出てくる、のんママさんの意見にもとづいた質問です。

① 「情報の取り出し」だけでなく、②「理解・評価(解釈・熟考)」し、③「利活用」する力こそ、これからを生きる子ども達にぜひ身につけて頂きたい力だと思うのです。

こちらの記事で取り上げたPISA調査の基本的な考え方は、文部科学省の中央教育審議会の2008(平成20)年の答申に、すでに記載されています。

 

与えられた情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、一旦たちどまって良く考えてみる。

 

のんさんはてな
のんさん
PISAの調査は、読解力だけ?
のび校長イラスト左笑顔
のびさん
いろんなことを調査しています。
のびくんはてな
のびくん
国際調査って、PISAしかないの?
のび校長イラスト左笑顔
のびさん
数学・理科の調査“TIMSS”もあります。
そうすることで、いろんな角度から考えてみる必要があることに気づいてもらえると思うのです。

自分自身にとってより良い選択と判断ができることこそ、自らの手で未来を切りひらいていく力になる。

そうなるためには、何が書いてあるか、何を言っているのか、読み解く力が必要です。

 

言葉を知らなければ、間違ってしまうだけでなく、巧妙にかくされた悪意にも気づけないのです。

 

書いてあること、言っていることを見極めるためにも、

まずは言葉を知り、記憶し、増やす

ところから取り組んでもらいたい……

 

こちらの記事で取りあげた“音読”を、普段の勉強に取り入れてもらい、読解力を鍛える柱として是非活用して頂ければ幸いです。

のび校長イラスト左笑顔
のびのび
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
少しでもお役にたてましたら、幸いです。

 

文を読むのが苦手な生徒さんの苦手克服法につきましては、こちらの記事で取りあげています。
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文章を「理解・評価(解釈・熟考)」し「利活用」する力をさらに伸ばす具体策は、こちらの記事で取りあげています。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://school-nobinobi.com/an-example-of-reading-comprehension-training/ target=self]
最後に、こちらの記事で参考にさせて頂いた資料を“豆知識”コーナーにまとめています。

 

スクールの特徴につきましては、下記ページをご参照ください。

 

お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

豆知識|参考資料

以下は参考にさせて頂きた記事と資料です。タイトルをクリック頂くと外部サイトに遷移します。

文部科学省の考え方の解説は、こちらをご参照ください。

「特集:情報読解力を考える 読解力とはどのような力か」((一社)情報科学技術協会「情報の科学と技術」 68 巻 8 号 2018 早稲田大学教職大学院教授 田中博之)

記憶には音読が効果的との研究結果は、こちらをご参照ください。

「記憶しておきたいことは、声に出して読み上げよう」(lifehacker 翻訳記事 2018.1.12)

国際調査は、こちらをご参照ください。

OECD生徒の学習到達度調査(PISA)(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

PISAとTIMSSの比較は、こちらをご参照ください。

国際数学・理科教育調査(TIMSS)(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

PISAの結果の詳しい解説については、こちらをご参照ください。

『「第2次PISAショック」来る。PISAの結果を我々はどう使いこなすべきか──』
(古屋星斗 リクルートワークス研究所 2020.1.27)

「PISAの順位は下がっても生活満足度と読解力は高いフィンランド」
(「フィンランド教育動向を現地から学ぶ―教育イベント「Educa2020」の報告と教育改革の歴史」Edtechzine 2020.4.6)

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