時事問題をイメージした画像

 

「時事問題」と聞くと、

のんさんなやみ
のんさん
どんな問題がでるか、わからない…何かいい勉強方法ないかな?
と、悩む生徒さんもいます。
のび校長イラスト左口
のびさん
大丈夫!時事問題の取り組み方、伝授します!
のんさんまじめ
のんさん
だれ?

こちらの記事を書かせて頂いたのは、

のび校長イラスト大左向き
のびのび
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3.7→高校進学後4.9、4.8の塾生を輩出。
●サポートした不登校卒塾生、大学進学。
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月7月ランキング1位獲得。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
の通称「のびさん」、教員時代の担当教科は「社会科」です。
  • 記事の内容は、
●時事問題は「その時々の社会問題」。勉強すれば複数教科の点数アップにも役立つ
●時事問題の勉強法|ポイントは「普段から意識して情報収集」「キーワードと自分の意見を書きだす」
●時事問題の勉強法|アドバイスと注意点、まとめると5つ
●時事問題の勉強、「やって損はない」と言い切れるのは「観点別評価が変わる」から
●まとめ
となっています。
中学生の生徒さん向けにわかりやすく解説!
のび校長イラスト左口
のびさん
大事なところだけにしぼって、お話しします。

時事問題って?勉強する意味ある?

質問をイメージした画像
時事問題とは、ここ1~2年以内に起きた政治や世の中の出来事で、多くの人が関心を持っている問題のこと。
中学校では、社会、国語(読解、小論文)、理科、保健体育の定期テストで出題されます。
問題のタイプは「一問一答」もあれば「説明や意見の記述」もあります。
国の教育改革をうけて「成績の評価基準が変わる」ことで、授業や定期テストでの時事問題の重要度はこれまでよりアップすると考えられます。
のんさんなやみ
のんさん
どんな問題がでるか予想できないし、そもそも勉強法なんてあるの?
そんな生徒さん向けに、基本的な時事問題の勉強法のポイントを3つに絞ってお話しします。
しっかり取り組めば、複数の教科で成績アップが期待できるのも時事問題の特徴。
のび校長イラスト左口
のびさん
さっそく勉強方法を見ていきましょう!

時事問題の勉強法|中学生向けに基本を確認

確認をイメージした画像

基本的な時事問題の勉強法のポイント

① 普段から意識して情報収集
② 何度もでてくるキーワードに注目!
③ キーワードや意味、出来事、解説をメモ

この3点について、社会科を例に解説していきます。

時事問題の勉強法① 普段から意識して情報収集

時事問題の勉強法はとてもシンプル。「普段から意識してテレビ、ラジオ、新聞、インターネットで情報にふれる、あつめる」ことです。
テレビだけでなくラジオ、ネットニュース、新聞などのさまざまなメディアを活用して「世の中で今何が起き、何が注目されていて、どんな問題が起きているのか」意識して見るとよいのです。
のんさんなやみ
のんさん
いっぱいありすぎ!何に注目したらいいの?
すべてのメディアや時事問題に目を通していたら、時間がいくらあってもたりません。
勉強に役だてるためには「学習内容にかかわりがある時事問題」を優先して注目!定期テストでも出題される可能性大です。
普段の授業では、教員の発言や板書をチェックテストの範囲表も必ず確認してください。
勉強中の単元や、教員の発言・板書、テスト範囲表と関係ある時事問題は、優先して情報にふれる、集めるようにしていきます。

時事問題の勉強法② 何度もでてくるキーワードに注目!

いろいろなメディア(=媒体)で

のんさんぎもん
のんさん
最近、何度も取り上げられている…

そんな言葉があったら、時事問題の「キーワード」であることが多いです。

キーワードかな?と思ったら

①重要度を見きわめる。
②重要なキーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。

の2点に着目するようにします。

①重要度を見きわめるポイントは「範囲」と「時間軸」

範囲

キーワードの重要度を見きわめるポイント「範囲」は、「広さ」や「面積」と言い換えられます。

そのキーワードが影響をあたえる範囲は「県」?「地方」?「国」?「地域」?それとも「全世界」でしょうか?

普通は「県」<「地方」<「国」<「地域」<「全世界」で、重要度が高くなっていきます。

時間軸

もう一つのキーワードの重要度を見きわめるポイント「時間軸」は、「過去」?「現在」?それとも「未来」にかかわることなのか?という意味。

通常「過去」にかかわる時事問題は少なく、「現在」にかかわる問題、これから先の「未来」にかかわる問題の重要度が高くなります。

例えば「歴史的分野」、遺跡の発掘で新しい発見があった!という時事問題なら

のんちゃん笑顔
のんさん
時間軸は「過去」だから、時事問題にはならない!

と思うかもしれません、「発見」が最近のことなら「時事問題」として出題されることもありえます。

教科書にでている「発見」は、過去の発見になりますから、時事問題ではなく通常のテスト範囲になるのです。

②重要なキーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。

重要なキーワードが見きわめられたら、そのキーワードをしっかり覚えて、意味を確認します。

キーワードを覚える

キーワードのタイプは、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの略語と様々です。漢字は漢字で書けるように、アルファベットの略語は、略さない正式名称と日本語表記を両方覚えておくようにします。

たとえば

最近よく耳にする「WHO」の読み方は「ダブリュー・エイチ・オー」(英語の「だれ?」じゃない方です、念のため…)。

WHOflag
WHO-flag

正式名称は「World Health Organization(英語)」、日本語表記は「世界保健機関」です。

「世界保険機関」や「世界保健機構」にならないよう正しく覚えるクセを、普段から心がけてもらいたいのです。

キーワードとその意味や何度も出てくる理由を確認。

WHOとは何でしょうか?

世界保健憲章(1948年4月7日発効)に基づいて発足した国際連合の専門機関の1つ。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的に掲げている。
引用元:コトバンク-知恵蔵-世界保健機構

なぜ、WHOは何度も出てくるのでしょうか?

一例として

新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の対応をめぐり、流行が始まった2019年12月の時点でヒトからヒトへの感染が起きた可能性があるという報告を台湾から受けていたにも関わらず、台湾によるWHO総会への参加が認められていないことや情報を国際社会に示さなかったことへの批判がある。
引用元:Wikipedia-世界保健機関

キーワードの意味や出来事がわかるように、意味や出来事、解説からキーワードが思い出せるように、双方向で覚える

さらに、キーワードに関する様々な意見、出来事、背景にも目を通しておけば、時事問題の正答率は飛躍的にアップします。

③ キーワードや意味、出来事、解説をメモ

勉強法①、②が終われば、ほとんど時事問題の勉強は終わりです。

のんちゃん嬉しい
のんさん
終わった!

ただ、情報をしぼりこんでキーワードや意味、出来事、背景を調べたので、せっかくですからメモしておくことをおススメします。

自学で書いても良いようなら、評価の対象にもなりますし、テスト対策にもなって一挙両得。

自学に使えないなら、社会のノートの端でかまいません、書き方も箇条書きで十分です。

あとで見返したときに自分がわかればいいので、メモしておきましょう。

ついでに、自分の意見もプラスして書けば、強力なテスト対策になります。

時事問題の勉強法、アドバイスと注意点

注意点をイメージした画像

公立高校社会科教員のときは、筆者も

のびさん口あけ
のびさん
学校の定期テスト、作ってました!

なので、テストする側からのアドバイスと注意点を5点にまとめました。

定期テストでの時事問題の配点は、高くて10点
授業中の話題や板書、プリントで取り上げた時事問題から出題
テスト範囲にかかわりのある出来事から出題
先輩教員や同じ科目を担当する教員と相談して出題
⑤時事問題を出題しないときもある

 

ちなみに、予測が難しいからといって、時事問題を聞き出そうとしても

「無駄無駄無駄ーーーっ!!」(失礼しました…)

かえって心象を悪くするだけですので、やめましょう。

 

時事問題を出題されるされないは、重要ポイント。テスト前に必ず教科担当に確認するのを忘れずに!

 

「時事問題1割」を多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、本来のテスト範囲の勉強を後回しにしては、まさに「本末転倒」

勉強はあくまで授業で学ぶ単元を最優先、時事問題はポイントを絞って効率の良い勉強を意識したいものです。

時事問題の勉強、やって損はない理由は?

よりよいのイメージ画像

初めに「時事問題は、勉強する価値がある」とお話ししました。

それは学校の成績(5段階評定)の評価の仕方が変わるから

2021年度から、成績を出すための評価の基準「観点」が、これまでの『「知識・理解」、「技能」、「思考・判断・表現」、「関心・意欲・態度」』の4観点から、

3つの観点:「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」

に変わるからなのです。

授業で取りあげられた時事問題が「ノートにメモしてある、意味や出来事、自分の意見も書いてある」となれば、評価の基準「思考・判断・表現」している、「主体的に学習に取り組む態度」がみられる、となり評価のプラスになります。

時事問題の定期テストでの配点は、10点程度、約1割です。

テストをする側から見ると、授業で取りあげた時事問題は出題しやすく、意味や意見を問う記述問題であれば「思考・判断・表現」の力を確認しやすい設問と言えます。

●新しく導入される成績評価基準の「観点」でも使いやすい設問
●今後高校や大学でも問われる、基礎力を確認しやすい設問

となれば、重要度はあがりこそすれ下がることはない、と言えるのです。

時事問題の勉強法 まとめ

時事問題をイメージした画像2

こちらの記事では、

●時事問題は「その時々の社会問題」。勉強すれば複数教科の点数アップにも役立つ
●時事問題の勉強法|ポイントは「普段から意識して情報収集」「キーワードと自分の意見を書きだす」
●時事問題の勉強法|アドバイスと注意点、まとめると5つ
●時事問題の勉強、「やって損はない」と言い切れるのは「観点別評価が変わる」から
について見てきました。

社会だけでなく、国語の説明的文章の問題や、理科、体育など、教科を越えて出題されることもある「時事問題」

時事問題ばかりでは本来の教科学習がおろそかになりますが、勉強しておいて損はないカテゴリーと言えます。

重要度の高い時事問題を絞り込む、意味や意見、背景を確認して深ぼりする、自分の意見を書きだすことで、読解力を鍛えることにもつながります。

高校・大学につながる基礎的な学力を底上げしてくれて、さらに評価アップにもつなげてくれるポテンシャルを秘めた「時事問題」。

「無駄!」と切り捨ててしまわずに取りくめば、貴方の強い味方になってくれること間違いなし!

ぜひ、少しずつ意識して取り組んでみてください。

のび校長イラスト左口
のびさん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでもお役に立てれば幸いです。
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