真面目なしばおくんのイラスト
しばおくん
にいくと
テクニックを教えてもらえる!

と喜んでいる生徒さんや

保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、

学校では教えないテクニックを教えてくれたり、

スピードアップの方法を伝授してくれたり

といった「塾」ならではのメリットはあります。

ですが、

場合によっては逆効果になってしまう

ケースも見受けられます。

今回は、小中学生の皆さんが

小手先のテクニックに惑わされずに、

自分自身の学ぶ力を引き出す上で

大切な考え方について、

算数や理科の計算問題を例に

ご紹介していきます。

誰でもすぐに理解できる

シンプルな考え方です。

のびさん
最後までお付き合い頂ければ
幸いです。

 

[outline]

学校で教えないテクニック「塾技」の中身

学びの基本をおさえれば大きな成果に繋がることをイメージした画像

数学や理科の計算問題の場合、学校で習う公式とは別に、

もっと簡単に解ける方法を塾で教えてもらった

という経験がある生徒さんや保護者の皆様も

いらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、

いくつかは有効なテクニックがあることも事実。

最近では、

学校の教員も授業に導入しているテクニック

があったりします。

有名な例は

「みはじ」や「はじき」など

小学校5~6年生で学習する「速さ」の解き方

です。

ところが、

見方によっては、

これが一部の子どもたちの学ぶ力を奪っている

テクニックと言うこともできるのです。

中途半端に

テクニックを習ってしまったばかりに、

かえって先々ミスを誘発してしまう

ことも起こっているのです。

塾技のデメリットとは?

こういったテクニックにたよっている塾は、

進学塾に限らず補習塾でも、

比較的多くみられるのではないでしょうか。

早く、簡単に点数が稼げれば、

生徒さんや保護者の受けもよく、

実績にもつながるから

でしょう。

一見良い事づくめのように見えますが、

これがお子さんの学ぶ力を

奪っていることに

気づいていないのです。

 

公教育の現場を見れば、一目瞭然です。

筆者世代や保護者の皆様が子どもだった頃、

「みはじ」だの「はじき」だので

速さの出し方を習った方は

少ないのではないでしょうか。

「速さとは、

“一定(単位)時間あたりに進む

道のり(距離)のこと”」

と習った方がほとんどでは?

文部科学省が示す

学習過程の基準「学習指導要領」は、

細かい指導方法までは説明していません。

ですから

「みはじ」「はじき」で教えましょう

とも書かれてはいません。

「速さとは、

“一定(単位)時間あたりに進む

道のり(距離)のこと”」

であるという大切な考え方を説明したうえで、

具体的に距離を線分であらわしてみて

子どもたちの理解を深める助けにしたり、

最後に「みはじ」「はじき」という方法もあるよ、

と伝えるなら

多少意味はあると言えるかもしれません。

 

ところが、かなりの生徒さんが

「速さ」の基本的な考え方の理解が

中途半端なまま

「みはじ」「はじき」だけ覚えてしまっている

これが問題なのです。

根本的な考え方が理解できていないため、

中学、高校と進んだ際につまづく原因

になってしまっているのです。

理科計算問題の事例から、学ぶ力を鍛える方法

中学2年生になると、

理科の物理分野「電気」で、

オームの法則」を学習します。

電圧、電流、抵抗の

それぞれの意味と関係を学ぶのです。

中学校では、

まずは電圧、電流、抵抗の意味と原理、

それぞれの関係といった基本的な考え方を

習ってから、

電気回路を使った実験や

実際のご家庭での電気に関する事例で

具体的に学ぶことになっています。

そこに、近年、

小学校の延長のように

「みはじ」式の解法が付け加えられるように

なってきています。

ネット上の中学理科解説の中には、

単に「みはじ」式の解説だけしているような

大雑把なサイトも

見受けられます。

小学校で印象が残っている生徒さんの中に、

同じテクニックで覚えればいいんじゃない?と、

何も考えずこれだけ暗記して

すましてしまう生徒さん達がでてくる

のもうなづけます。

さらに、一部の塾では、

この電気の

「並列回路」の合成抵抗の出し方

として、

「和分の積」というテクニック

を教えている講師もいます。

「和分の積」は、

並列につながれた

2つの抵抗を合わせた抵抗
(合成抵抗)

を出すときには、

とても便利な方法です。

ところが、

並列につながれた

3つの抵抗を合わせた抵抗を出すときには、

使えない。

などと教えている塾講師もいるのです。

これでは、

ある一定の条件でしか使えない

テクニックをわざわざ教える

ことになり、

得意でない生徒さんには

かえって混乱のもと

になりかねません。

しかも、

「並列につながれた

3つの抵抗を合わせた抵抗を出すときには、

“そのままでは使えない”」

だけで、実はちゃんと使えるのです。

 

「中学理科の勉強法」などで調べると、

混乱を招く記述や説明がならんでいたとしても、

電気のプロが解説しているサイトを

ちょっと調べるだけで、

正しい考え方を

確実に身につけることができるのです。

 

「餅は餅屋」の言葉どおり、

素人が専門家にかなわないのは、

それなりの理由がある

のです。

本当の学力を身につけるには? まとめ

「早く簡単に結果を出せるテクニック」は、

基本をしっかり身につけてから使う

なら大きな効果がだせるものもあります。

一方、

中途半端な理解のままテクニックにたよったり、

小技ばかり身につけていては、

その場はやり過ごせたとしても

後々困ることもある

のです。

 

まずは、

基本的な考え方をしっかり理解する

ことに力を入れ、

次に、

実際の生活や日常の中で

関連付けて理解できることはないか、

考えてみる。

理科であれば、

身近なもので実験してみたり、

実験動画を視聴してみる

のも理解を深めてくれる上で

助けになります。

その上で、

テクニックを身につければ、

正に「鬼に金棒」です。

めんどくさいと思わずに、

少しづつでもステップアップできるように

基本の学習を心がけていけば、

後々大きな実となって返ってくることは、

勉強だけでなく、

スポーツや趣味、

実生活全般に通じる考え方

ではないか、と考えています。

少しでも勉強で困っている児童の皆さん、

生徒さん達の役に立てたとしたら、

幸いです。

のびさん
最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。

 

【関連記事】
教室の取り組みにつきましては、下記の記事をご参照ください。

スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事