学校の英語の授業についてけなかったら
どうしよう?
英語よね!
英語必修化の現状を
おさらいしてみましょう。
ご心配な保護者の皆さまは、資料を取り寄せたり、見学や体験教室に参加してみたり…
子どもたちと保護者の皆さんの不安を和らげたい!そんな想いから、あわてて英語塾に駆け込む前に、まずは一旦落ち着いて頂いた上で、英語学習に取り組む前にしておきたい言語能力の基礎固めについて、お話ししていきたいと思います。
すぐに、簡単に取り組める言語能力アップ法も
ご紹介していきますので、
是非試してみてください。
目次【タップでジャンプ】
小学校英語必修化!英語塾に駆け込む前に。
2020(令和2)年度からの小学校の英語教育
小学校では、2020(令和2)年度から、新しい学習指導要領が完全実施されるのは、ご存知の方も多いと思います。
なかでも「英語」と「プログラミング」の必修化については、話題にならない日がないほど注目されています。
ご存知の方は読み飛ばして頂きたいのですが、まず、日本の小学校での英語教育はどう変わるのか?ざっくりまとめてみます。
新しい学習指導要領(=学校で教える内容や目標のめやす(基準))が完全に実施されると…
小学校の英語は、
●小学3・4年生で、教科外の教育活動「外国語活動」として、「話す」「聞く」を、周1コマ年35時間に増やして勉強
●小学5・6年生で、新しい教科「外国語」として、「話す」「聞く」「読む」「書く」を、周2コマ年70時間に増やして勉強
することになります。
民間の教育サービス事業者にとっては、またとないチャンス!(プログラミングもですが…)
「雨後のたけのこ」のように、にょきにょき、にょきにょき。
あっちにもこっちにも英語塾、英語教室、イングリッシュスクール…
うちの近所にも、移転か新規かわかりませんが「英語スクール」ができまして、気にならない方がおかしいくらいの百花繚乱花ざかりの状況になっています。
まず確認!小学校英語教育の現状
確かに、グローバル化が進む世界で、英語が不自由なく使えたらプラスになること間違いありません。
すでに小学校では、2018(平成30)年度から新学習指導要領準備期間として、新しいカリキュラムの一部も始まっています。
ですが、どんな改革も、新しいことを始める時(とくに現場)は、手探りで進めていかざるをえません。
ブログを読んでくださっている皆様には釈迦に説法だとは思いますが、学校や教員とて同じことです。
手探りですから、県や市町村レベル、学校や一教員レベルで、対応に差がでてくるのは当然。
ですから、まずは、お住いの地域の教育行政、学校現場の取り組みを注意深く観察して頂きたいのです。
次に確認!お子さんの状況
次に子どもたちの言語能力の現状についてみていきたいと思います。
勉強でお困りの生徒さん達の学習を見ていて、ほんとうに気になって仕方がないのが「言葉の少なさ」なんです。
小学校3年生で、1年生が使うような日本語しか使えない、話せない、
こちらがわかりやすい言葉で、かみ砕いて説明しても、言っていることが理解できない、
雑談レベルの会話がなりたたない、
などは、日常茶飯事です。
「小学校にあがるまでに触れた言葉の数の多い少ないが、小学校での学習に大きな影響を与える。」
という研究結果もあるそうです。一理あるなと日々痛感させられています。
英語も言葉の一種類。
日本語の語彙数が少ない、理解できていない状態で英語を学ばせても、基礎がないところに柱をたてようとしているようなものではないでしょうか。
「英語教育のプロでもないくせに…」
と厳しいご指摘が聞こえてきそうですが、小学生英語、中学英語もマンツーマンで対応しているからこそ、思うところがあるのです。
「英語を伸ばしたいなら、まず国語」
言語能力の基礎固めが先ではないか?と考えているのです。
元小学校の先生に学校現場の状況を伺っても、前述のようなお子さんが多かったと教えてくださいましたので、あながち「全く的外れ」な意見ではないと思います。
「来年から海外移住するから、日本語はいらないの。」
という方は別かもしれませんが、まだ少数派ではないでしょうか。
塾での時間中も、いろんな言い回しを工夫して、子どもたちの日本語の語彙や表現を少しでもふやそうと努めていますが、担当教科の学習が優先ですし、時間は限られていますので、どうしても限界があります。
ご家庭でも、取り組めること。
小学校入学時点で、知っている言葉の数に圧倒的な差がついてしまうまえに、
●小さいころから、親子や身近な人たちと会話する機会を意識的に増やす、
●絵本の読み聞かせをする、読み聞かせの会などに参加する、
●聞く、話す、読む、書く機会を積極的に増やす、
ことが大切ですし、小学校に通うようになっても、
●本を読む、
●話す機会を増やす、
●日本語に触れる機会を増やす、
●文字を書く、
ことを普段からご家庭でも意識して頂くことで、「言語能力の基礎固め」ができると思うんです。
その上で、小学校3年生からの「学校の英語学習」に取り組めば、より一層理解を深めやすくなるのではないでしょうか。
ちなみに筆者の場合、
英語好きの専業主婦だった母は、家で小1からアルファベットを教えてくれましたが、
大文字小文字を間違える、
bとdを間違える、
とにかくいろいろ間違える…
間違えるたびに叱られて、
おかげさまで中学に上がるころにはすっかり英語嫌いになりました。
共働きが当たり前の時代で、子どもたちと夫の面倒に親世代の面倒ものしかかってくる世のお母様方に、子どもの勉強まで丁寧に見てあげられるだけの時間も余裕もないと思います。
それでも、言葉の力をつけさせてあげたい!とお考えのお母様方には、まずは
「嫌いにならないように気をつけながら、英語にふれる機会を増やしてあげる」
だけで、ずいぶん違ってくると思います。
これは、筆者の子ども時代の体験からも、間違いないと感じるポイントです。
小学校英語必修化。英語塾にかけこむ前に まとめ
語彙力アップにつながるツールとして、学校の夏休みの課題にも取り上げられているような「クロスワードパズル」や「もじぴったん」(2020年春にアンコールが出るそうです)などの言葉遊びゲーム、無料の学習アプリも、少し探してみるだけでいくらでもみつかる時代です。
忙しいお母様方の時短とお子さんの学力アップ両方を満たしてくれるなら、あわてて「英語塾」に駆け込む前に、まず、いろんなツールを積極的に試して、活用していく考え方があってもいいのでは?と強く思う、今日この頃です。
新しい学習指導要領については、文部科学省公式サイトでご確認ください。
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