個別指導塾を新潟市で運営している
NOBINOBIの“のび校長”が、
「コツ」を教えてくれた
中学・高校の先生は一人もいなかった……
と遠い目で中学生の塾生さんたちに
昔ばなしをするたびに
皆さんもれなく納得してくれます。
日本語は、母国語として小さい頃から日常生活で使っていることば。
なんとなくで国語の長文読解の問題を解いても、
そこそこ点数がとれている生徒さんもいるのではないでしょうか。
この「なんとなく」な感覚で解くのではなく、
数学や算数のような公式(ルール)や解き方
があると言ったら、信じますか?
実は、
現代文の長文読解も、ルールを頭に入れてから解けば、
はっきりと正解が導き出せるようになるのです。
平均的な点数の塾生さんが、30点近くアップする
ことも珍しくありません。
今回は国語の長文読解
なかでも
文学的文章の
長文読解の解き方とコツ
についてお話します。
記事の内容は、
●一文ごとのつくりと一文と一文のつながりがわかれば
国語の長文読解がスムーズに!
●文学的文章を読み解くには、3つの骨組みをつかむ!
●文学的文章の主な設問パターン2つと解き方の公式はコレだ!
●長文読解の解き方、注意点は2つ。
●国語長文の読解力は、流し読みでは伸ばせない。
となっています。
記事を書いているのは、
●小中学生対象完全個別指導塾の校長(経営者兼専任講師)
●開校5年半で、新潟県内トップ私立高校合格者を輩出。
●年評定平均:中学時代3点台→高校進学後4.9、4.8、4.4の塾生を輩出。
●サポートした不登校の卒塾生、大学へ進学(在学中)。
●オリジナル直筆記事が、グーグル2ワード検索で1位(2023.11.5現在)
●当ブログ、にほんブログ村カテゴリー「中学受験(個人塾)」
で、2020年6月から22ヶ月連続ランキング1位。
2020年3月開設15ヵ月目で月間4万PV超。
●元公立高校教員
●現役カウンセラー
こと“のびのび”。
小学校高学年から中学生、
長文読解の苦手な高校生まで
通用する奥義を伝授!
一生役立つ基本
をお伝えしていきます。
平均より下から平均よりすこし上の
生徒さんたちにおススメの
読解力が格段にアップするコツと
長文読解の解き方をお話しします。
解き方が知りたい!
目次【タップでジャンプ】
国語の長文読解、まずおさえるべきポイントは?
どんな長文も、
文の始まりから「。」(句点)までの
一文がいくつもつながる
ことで出来ています。
ですから、
●一文ごとのつくり
●一文と一文のつながり
がわかれば、
どんなに長い文章でも
読み解くことができる
のです。
「一文ごとのつくり」をおさえるポイント
「一文ごとのつくり」で
必ずおさえてもらいたい
のが、その文の
の3つ。
主語は「~は」、「~が」、「~も」の「~」の部分、
述語は「○○だ」、「○○する」の部分、
指示語は「これ、それ、あれ、どれ」(こそあど言葉)
です。
例えば、
別の友達の声が聞こえたので、
そちらを見た。
述語は、前半の文は「話していた」、
指示語は、「そちら」で、
となります。
「一文と一文のつながり」をおさえるポイント
つぎに「一文と一文のつながり」で
おさえてもらいたいのは、
です。
●一文と一文のつながり
を“意識して読む”
ことで
読解をスムーズにすすめられる
ようになるのです。
文学的文章の長文読解、解き方とコツは?
長文読解の問題になる文章は、
文学的文章と説明的文章の2種類
に分けることができます。
登場人物の気持ちをとらえている文章。
筆者の言いたいことが書かれている文章。
を見ていきます。
文学的文章の読み解き方、骨組みをつかむ!
文学的文章
(物語、小説、物語的な随筆、詩など)
を読み解くには
まず文章の骨組みをつかむ
必要があります。
文学的文章の骨組みは
● セリフとアクション(言動)
● 感情(気持ち)
の3つ
でできています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「事件」
なんだか大げさですが
例えば
「朝起きた。顔を洗った。歯を磨こう…」
と変化のない日常生活を
繰り返し書いても
物語にはなりませんよね。
ここに、
いつものように歯ブラシを口に突っ込んだが、
今日にかぎって歯磨き粉が変な味、
しかもベタベタ口の中にはりつく感じだ。
目こすりながらチューブを良くみると…
クツ磨きのチューブじゃないか!
ザワザワ寒気を感じながら、
①大あわてで口を何度もゆすぐ。
②カッとなって思わず
「誰だ!こんなところにクツ磨き置いたのは!!!」
と大声をあげた。
こんな、日常と違うちょっとした
事件=出来事
が起こることで
物語がはじまります。
この出来事に対して、
登場人物が何か
セリフを言ったり
アクション=動いたり
(言動)します。
これらの
「出来事」や「言動」
に対して登場人物はいろんな
感情(気持ち)
をもちます。
この
「事件」
「セリフとアクション」
「感情」
が繰り返し描かれて
お話が進んでいく
のが文学的文章です。
ですから
文学的文章では
3つの骨組み
(事件=出来事、セリフとアクション=言動、感情=気持ち)
を、しっかりおさえながら
読みすすめれば
上手に読み解くことができる
のです。
「気持ち」が見分けにくいときは、
その一文のうしろに
「という気持ち」や「と思った」の
言葉をくっつけてみてください。
くっつけてみて意味が通じるなら
「気持ち」の一文です。
慣れるまでは
3つの骨組みを
意識しにくいかもしれません。
そんな時は、
問題文に
「これは、事件=出来事」
「これは、アクション・セリフ=言動」
「これは、感情=気持ち」
と
印を付けながら読む
とだんだん
意識できるように
なっていきます。
文学的文章のテッパン設問パターン、解き方は?
実際に
問題に取り組むときは
「出来事」
「言動」
「気持ち」
の3つの骨組み
を意識して、
全て読み終えてから
設問にとりかかる
ようにします。
設問で
きかれることが多い
「テッパンの設問」パターンは、
をきかれるパターン
②「気持ちの理由」
をきかれるパターン
の2つ。
例文で考えてみると、
設問1) 傍線部①「大あわてで口を何度もゆすぐ」とありますが、それはなぜですか?
設問2) 傍線部②「カッとなって」とありますが、それはなぜですか?
といった問題ができます。
解き方の公式は、
両方の設問パターンとも
「設問の骨組み以外の、2つの骨組みに注目する」
こと。つまり、
「言動」以外の
設問2は
「気持ち」以外の
すれば、
解答のヒントをらくに
見つけることができる
のです。
設問1は
傍線部①より前の部分を見ると
「今日にかぎって歯磨き粉が変な味、しかもベタベタ口の中にはりつく感じ」と
「チューブを良くみると…クツ磨きのチューブ」という
「事件=出来事」がヒントになります。
設問2は
傍線部②の前後をチェックして見ると
「チューブを良くみると…クツ磨きのチューブ」
という「事件=出来事」と
「誰だ!こんなところにクツ磨き置いたのは!!!」
という「セリフ=言動」(セリフ)
がヒントになります。
あとは、
それぞれのヒントをもとに
解答すればいいだけ。
解答は、
設問2)
ルール通りに解答すれば、
まるで算数や数学の公式のように
正解することができる
のです。
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解き方の注意点は、大きく分けて2つ!
文学的文章の長文読解、その他の設問パターン
文学的文章の長文読解の設問パターンは、2つだけではありません。
その他の設問パターンは、
● 「登場人物の気持ちや様子」についての設問
● 「文章の一部からわかる登場人物の性格」についての設問
● 「文章全体からわかる登場人物の性格」についての設問
もあって
それぞれ
解き方も変わります。
お話した解き方が
全ての設問に使える
わけではない
ので注意が必要です。
また、この解き方を使っても、
「言動」と「気持ち」を取り違える
根本的なミスをしてしまうと
正答は大変難しくなってしまいます。
解き方を確実に
身につけてもらう
ためにも、
練習は必要
です。
長文読解に取り組む時の注意点
多い人のほとんどが
「設問を先に読む」解き方
● まず問題文をしっかり読む
● 設問を読んで問題にとりかかる
これは、文学的文章にかぎらず
長文読解に取り組む時に
必ず守ってもらいたい注意点
です。
ケアレスミスしちゃう……
質問されていることに
印を付ける
「本好き」=読解力が高いとは限らない!?読解力を伸ばすには?
以前読んだ「私は本が大好き」という方のコラムには
「私は本が好きですが、自分の読解力が高いとは思いません。」
と書かれていました。
趣味の本を楽しみつつ流し読みするなら、
高い読解力は必要ないのかもしれません。
でも国語の長文読解で流し読みをしていては、
肝心の読解力はいつまでも伸びないまま。
国語長文の読解力を伸ばすには、
読み進め方の基本を理解して
しっかり意識しながら読む
必要があるのです。
まとめ
こちらの記事では、
●一文ごとのつくりと一文と一文のつながりがわかれば、
長文読解がスムーズに!
●文学的文章を読み解くには、3つの骨組みをつかむ!
●文学的文章の主な設問パターン2つと解き方の公式はコレだ!
●長文読解の解き方、注意点は2つ。
●国語長文の読解力は、流し読みでは伸ばせない。
そんなに簡単には上がらないよ……
と思っている生徒さん達にこそ
ありがとうございました。
国語の得点力を伸ばす方法につきましては、こちらの記事をご参照ください。
当スクールの取り組みにつきましては、下記のページをご参照ください。
当スクールの特徴は、こちらをご参照ください。