プログラミングで動くレゴのミニカー

 

しーママ
小学校で本格的にはじまる
プログラミング教育、
どんな風に勉強するのかしら?
 
のびさん
小学校のプログラミング教育必修化について、
いま一度おさらいしてみましょう。

東京オリンピックの年、2020(令和2)年。時を同じく、日本の公教育も大きな変化を迎えようとしています。

中でも小学校では、
①英語が、「3年生から必修」、「5年生から教科」 として、
②プログラミング教育が必修 として、
それぞれ全面的に実施されることになります。

今回はこの大きな変化のうち、②プログラミング教育必修化についておさらいご家庭でできる準備についてです。

プログラミング教育って、どんなもの?「プログラミング的思考」って何?

まず最初に「プログラミング的思考」って?という方のために、ザックリご紹介します。
「プログラミング的思考」とは、「問題意識を持ち、解決の方法を試行錯誤し、論理的に考えて解決に導く考え方」のこと。

なぜ小学校で必修になるの?(ねらい)

小学校でのプログラミング教育の「ねらい」は「コンピュータやプログラミングの考え方を使って、さまざまな問題を解決する力をのばすこと」。

文科省手引で説明されている、小学校での「プログラミング教育のねらい」は、
①「プログラミング的思考」を育むこと
②プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに「気付く」ことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする「態度」を育むこと
③各教科等の内容を指導する中で(プログラミング教育を)実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること
の3つ。(文中「」付け、()内は、筆者追記)

実際どんなことするの?

小学校でこれから本格的にはじまるプログラミング教育の内容は、すでに一部の学校で行われた授業が、文部科学省、総務省、経済産業省が連携して、教育・IT関連企業・団体等とともに設立した「未来の学びコンソーシアム」が運営するWebサイト「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」で事例として紹介されています。
詳しくは下記URLからご確認いただくとして、ここでは、プログラミング学習のタイプをご紹介。プログラミング学習は、A~Fの6タイプに分けられています。

学校(小学校)で習う形(教育課程)のタイプがA~Dの4タイプ

A)学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの
例:算数小5図形、理科小6エネルギー(電気の利用)、総合的な学習の時間小3~小6(町の魅力PR大作戦)

B)学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの
例:国語(小2、小5)、社会(小4)、音楽(小2、小3)、図工(小5)、家庭科(小6)、その他(その他)
教材タイプは、ビジュアル言語(図などを使って表現しそれを組み合わせて作る、視覚的な操作で作成可能な、プログラムを作るための言語の1種。)と
タンジブル([形動]実体があるさま。実際に触れることができるさま。手触り感があるさま。(デジタル大辞泉))

C)教育課程内で各教科等とは別に実施するもの
学習指導要領に示されている各教科等とは別にプログラミングに関する学習。
例:学校の裁量で時間を確保し、簡単なプログラムを作成する(小1~小6)。

D)クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの
例:学校のパソコンクラブでプログラミング体験(小4~小6)

民間企業や塾などが取り組むタイプが、E・Fの2タイプ

E)学校を会場とするが、教育課程外のもの
例:地域密着プログラミング学習による新潟市PRプロジェクト
(2016年度、新潟市立沼垂小学校4~6年生:コンピュータクラブの課外活動(放課後)7回)

F)学校外でのプログラミングの学習機会
例:ビジュアル言語「ビスケット」を使ったプログラミング入門(小1~小6)
実施者:合同会社デジタルポケット(総務省事業)

プログラミングの成績のつけ方は?

「プログラミング学習」という教科として単独で成績がつくのではなくて、
「プログラミング学習をした教科で、教科の評価規準で、評価する」
「一生懸命取り組んでいる子は、評価を適切に伝える」
ということらしい…
「適切に伝える」って?25年小学校の先生をしていたうちの講師の先生に意味を確認したところ、「先生が、本人に口頭で直接評価を伝えたり、通知表の所見欄に記載して本人と保護者に評価を伝えたりする」ということではないかとのこと。

う~ん、わかりにくいですね…

プログラミング教育の現状は?

すでに取り組んでいる学校でも、手探りの状況。最も進んでいると思われる東京都の先生方も、株式会社教育ネットさんによる、東京都の公立小学校教職員148名を対象としたプログラミング教育に関する意識調査(2019年4月26日)では…

プログラミング授業の実施経験なしと答えた教職員:85%
実施に対してとても不安、少し不安と答えた教職員の合計98%超え
パソコンやロボットなどの教材を使用した授業や指導には自信がないという割合が高く、支援や研修を希望する割合も50%を超える結果となっています。

子どもや保護者はどうしたらいいの?

プログラミング教育について、よくわからないまま、あわてて取り組んでも、期待したほどの効果が得られない、ということになりかねません。

あわててロボット教室に通わなくったって、 いま取り組んでいる学校の勉強、たとえば「算数の文章問題」でも、

「プログラミング的思考」=「問題意識を持ち、解決の方法を試行錯誤し、論理的に考えて解決に導く考え方」

を鍛えることはできるんです。

わからないからといってすぐ答えを聞いてしまう、解答を見る、答えをうつす…1回やってわからないから、とあきらめてしまう…ではなく、
わからなかったり、間違えたりしたら、解答を聞いたり見たりする前に、もう一度最初から挑戦してみる…なぜ間違えたのか、考えてみる…

ちなみに、うちの教室では、普段から
「“間違える”、“わからない”ことは、問題じゃない。間違ったまま、わからないまま放置することが問題なんだ。」と声かけして、
ヒントを出すことで、自分の頭で考えて答えを導いてもらうことに力を入れています。

最初は
「家や学校でやってみました、間違えました、だから教えてください。」
と机の上に間違えた個所を開いて、教えてもらうのを待っていた子たちも、毎回のように声かけすることで、自分から間違えた個所を開いて、ノートを出し、鉛筆やシャーペンを握って
アドバイスを聴きながら、徐々に、自力で解くようになり、さらに、「何度かやってみて、ここまではできたんだけど、この先が…」という言葉に変わっていくんですね。

小学校のプログラミング教育必修化、再確認 まとめ

「問題意識を持ち、解決の方法を試行錯誤し、解決に導く考え方」がプログラミング的思考の本質ならば、答えだけわかればいいではなく、一旦たちどまって、「なぜだろう?」と疑問を持つ意識、そしてその疑問について自分なりに「考えてみる」姿勢が大切なはずです。

ご家庭でも、すぐ助けを求めず、何度も同じ問題に挑戦している、解答を見ずに自力で取り組んでいる、お子さんの取り組みを評価し、認めてあげること
「また挑戦してみよう!」
っていうモチベーションにつながり、あきらめずに問題解決に取り組む「レジリエンス(≒折れない心)」を育くむことにつながっていくんじゃないだろうか?と考えています。

 
のびさん
最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。

 

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教室の取り組みにつきましては、下記の記事をご参照ください。

スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

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