一般入試で
公立高校進学を目指す
新潟市立中学の生徒さんたちにとって、
高校入試は人生初のハードルともいえます。
中には、
小さいころから将来の夢を強く持っている
生徒さんもいらっしゃいますが、
多くの生徒さんが
ぼんやりとした夢なら持っている、
といったところ。
筆者の中学生時代は、
今の生徒さん達よりもっと
うすぼんやりとした将来の夢と
漠然とした不安の狭間で
ふらふらしていたような気がします。
そんな状態であっても、
いつかは自分が進むべき進路を
選ばなければなりません。
では、自分が進むべき進路。
いつどのように決断したらいいのでしょう?
今回は、
一般入試で公立高校進学を目指す
新潟市内の中学生の皆さんと
保護者の皆様に、
志望校絞り込みの目安と
考え方についてお話ししていきます。
より良い未来を
切り開いていって頂きたい
との想いから、
日頃のマンツーマン個別指導で
感じたことも含めお伝えしていきます。
幸いです。
目次【タップでジャンプ】
志望校、いつ、何を基準に絞り込む?
新潟県は、新潟県統一模試会という、
県の公立高校進学希望の中3生を
主な対象とした模試を実施している団体
があります。
個別指導塾スクールNOBINOBIは、
協賛塾として登録しているわけではありませんが、
新中3生の塾生さん達には受験をお勧めしています。
1回の受験料は、
個人の申し込みで約4,500円。
決してリーズナブルな価格ではありませんが、
公立中学校には学力の学校間格差がある
以上、
県内全ての中学生が受験できる
模試で自分の実力を把握しておく意味はある
と考えているからです。
中3の9月、
入試まであと半年となったころに
返ってくる8月実施模試の結果。
希望する公立高校の合格安全圏に届かなかった場合、
この時点での選択は、二つ。
このまま希望高を志望高(受験高)にするか?
それとも、実力に見合う高校を志望高にするか?
「今から希望校の安全圏を狙うのは厳しい。
進学先がないのが一番困る。」
多くの保護者の皆様がランクを下げたり、
私立高校を選ばれたりしています。
ランクを下げて志望校を選ぶ、
3教科受験の私立を選ぶ
ことが、生徒さん本人の願いや
将来の希望にぴったり合うものなら
良い選択といえるかもしれません。
ただ、
子どもたちにとって人生の大きな分岐点であり、
自分自身と真剣に向き合う
最初のチャンスともなりうる高校入試を、
大人目線で先回りし
安全策を講じてしまうのは、
本当にお子さんのためなのか?
今一度考えてみて頂きたいのです。
志望校絞り込みに必要な視点は?
っていう方もいらっしゃいますよ?
人の一生は、長い道のりにもなりますよね。
子ども時代の
ちょっとした遠回りで
その後の人生が大きく変わるのなら、
その
遠回りを認めて待ってあげる
ことも場合によっては必要なのでは
ないでしょうか。
成り立ちからではなく、
あとからのこじつけだとは思いますが、
漢字の「親」をバラバラに分解すると
「“木”の上に“立”って“見”る」ともよめます。※
近年、
行き過ぎた自己責任論は如何なものか、
と言う論調も目にするようになりました。
・大人として冷静に「俯瞰」して物事を判断し、支えてあげること
も、
親と周囲の大人たちがはたすべき大切な役割の一つ
ではないかと思うのです。
お子さんを大切に想う親御さんなら、
自分の子に
あえてつらい想いをさせようとは
したくないもの。
それでも、
筆者の両親や過去の自分も含め、
愛情に裏打ちされた厳しさで
お子さんたちと日々向き合っている
親御さんも多くいらっしゃる
のではないでしょうか。
ふとした瞬間に垣間見られる言動から、
保護者の皆さんの想いが
私たち講師にも伝わってくるものです。
「自立」とは、
親の庇護から巣立ち、
社会に出て自らの足で立つこと。
その前に、
自分の行動を自分自身で
「コントロール=自律」
できるようになってもらう
こと、してあげること。
児童虐待など論外ですが、
「愛しているからこその厳しさ」
をもって、
自分の将来のため逃げずに
希望校合格に向けて努力し続けるお子さんを
支え見守る
ことも、
長い人生の一時、
必要なことの一つなのではないでしょうか。
志望高校どう絞り込む? まとめ
「子どものため」と思っていることが、
不確実な将来をみすえ
長い目で見て
本当にお子さんのためになることなのか?
2030年には、
AIの台頭で格差はさらに広がって
「低スキル=低賃金」
はあたりまえの世の中となり、
二極化に拍車がかかる
と分析する識者もいらっしゃいます。
一方で、
ご存知の方も多いとは思いますが、
今ある仕事の多くがなくなっていく
という研究者もいらっしゃいます。
[「雇用の未来-コンピューター化によって仕事は失われるのか」(September 17, 2013)オックスフォード大学マシン・ラーニング准教授マイケル A. オズボーン著]関連記事(有料)は、こちらをご参照ください。
「産業革命」
と言われるほど
世の中が大きく変わろうとしている現在、
お子様もご家庭も、
学年学年で難しい判断をせまられる
ことと思いますが、
今一度冷静に
お子様の将来について考えてみて頂きたいのです。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ。」
は、古臭い考え方なのかもしれません。
クールに、
クレバーに、
スマートに
乗り越えていくのが、
イマドキの考え方なのかもしれません。
ですが、
自分の希望を貫きたい
と考えている皆さんにとっては、
あえてイバラの道を歩む選択も
時には必要なのでは
ないか、
スポーツでも勉強でも、
結果を出すための考え方は
根底で通じるものがあるのではないか、
と考えてもおります。
子どもたちには、
一人一人幸せな人生を歩んで行ってもらいたい一心で、
根性論や上から目線で
お話ししているわけではない点
ご理解頂ければ幸いです。
※漫画「花の慶次」より。千利休がドラ息子にかけた言葉から。
【関連記事】
スクールの概要につきましては、下記のページをご参照ください。