しーママ
うちの子、自分の将来、どう考えてるんだか…
のびさん
中学の頃なんて、な~んにも考えてませんでした…
今の子たちの方が、よほど悩んでいるかもしれません。

昨今は珍しくなくなった中学受験。

筆者は40年前に経験させて頂きました。

中高一貫私立の学校だったので、

高校受験は経験できませんでした。

思春期の一番多感な時期に、

自分の将来について、

もっと真剣に考えて高校を選んでいれば、

回り道の一つや二つは減っていたかもしれない…

とうちの生徒さん達を見ていて

そんな風に感じることもあります。

「どの高校に行こう?」

という悩みも、

親のいいなりで右も左もわけがわからないまま

中学受験させられた筆者から見れば、

自分の将来を自分で考える余地がある分、

うらやましく思えてしまうこともあります。

中学受験にしろ高校受験にしろ、

いつの時代も進路の悩みはつきないもの。

今回は、そんな悩みをお持ちの中学生の皆さんに、

文部科学省のデータから見えてくる

「進学」

のリアルな姿について、

お話ししていきたいと思います。

 
のびさん
高校卒業後進路の現状を確認することで、
自分自身のキャリアデザインについて、

考えるきっかけにして頂けたら幸いです。
[outline]

令和元年度文部科学省学校基本調査の「進学」調査結果

まずは質問から。

のび校長イラスト大左向き
のびさん
中学生の皆さん、なぜ高校に行くんでしょう?

「みんな行くから。」

のび校長イラスト大左向き
のびさん
ですよね。

令和元年12月25日に確定値が公表された、

令和元年度文部科学省学校基本調査
(令和元年5月1日現在)

をみてみると、

平成31年3月31日

中学校を卒業した生徒さん達のうち、

高等学校等進学率

(高等学校・中等教育学校後期課程・特別支援学校高等部の本科・別科及び高等専門学校へ進んだ者。進学しかつ就職した者を含む)

98.8%で昨年度と変わらず。

学校基本調査-結果の概要 調査結果の概要(初等中等教育機関、専修学校・各種学校)[卒業後の状況調査]P18

では、次の質問。

のび校長イラスト大左向き
のびさん
中学生の皆さん、高校卒業後はどうします?

「いま聞くなしwww」

のび校長イラスト大左向き
のびさん
ですよね。

そんな皆さんのためにも

そうでない皆さんのためにも、

一応データを貼っておきます。

【 図3 高等教育機関への進学率(過年度卒を含む)】
(令和元年度)

令和元年度進学率グラフ

令和元年度進学率グラフ注記

 

進学率に関する概要のポイントを

ピックアップすると、

  • 高等学校卒業者
    (全日制・定時制。中等教育学校後期課程卒業者を含む)の
    大学・短期大学進学率(現役)
    は54.8%、
    4年連続変わらず
  • 高等教育機関への進学率
    (過年度卒を含む)
    は82.8%、
    前年度より1.3ポイント上昇
    し、
    過去最高
  • 大学・短期大学進学率
    (過年度卒を含む)
    は58.1%、
    前年度より0.2ポイント上昇
    し、
    過去最高
  • 大学(学部)進学率
    (過年度卒を含む)
    は53.7%で、
    前年度より0.4ポイント上昇
    し、
    過去最高

の4点。

ただし、これは過年度卒、いわゆる

浪人生を含んだデータ

になります。

一方、

平成30年度の調査結果では、

現役に関するデータ比較が概要としてピックアップ

されていました。

【 表3 高等学校卒業後の状況 】
(令和元年度)
令和元年度学校基本調査比較表  ※(ウ)、(エ):卒業者に占める就職者の割合は17.6%(うち,正規の職員等17.5%)で,前年度より0.1ポイント上昇


参考として昨年度データも併せて下に貼っておきます。

上記の表3で

令和元年度結果と比較してみて

ください。

  • 大学(学部)進学率(現役)は、49.7%
    (29年度より0.1ポイント上昇)
    → 令和元年度は、50.0%
  • 専門学校進学率(現役)は、15.9%
    (29年度より0.3ポイント低下)
    → 令和元年度は、16.3%
  • 大学・短期大学進学率に、
    専門学校進学率(現役)を合わせる

    70.7%が大学、短大、専門に進学

    → 令和元年度は、71.1%

ちなみに

大学・短大入学志願率(現役)
は61.8%

(29年度より0.3ポイント上昇し過去最高)

※「大学・短大入学志願率」とは、入学志願者(実数)を各年3月の高等学校卒業者及び中等教育学校後期課程卒業者で割って100をかけたもの。


また、「入学志願者数」とは、高等学校卒業者及び中等教育学校後期課程卒業者のうち、大学や短期大学へ願書を提出した者の実数で同一人が2校(学部・学科)以上に願書を提出しても1名として計算されています。

調査から見えてくる「進学」の中身

自身のキャリアをつかもうとする人をイメージした画像

それぞれの母数は厳密にいうと違いますが、

ざっくりまとめると、

  • 高校卒業した人のなかで、
    現役で大学・短大に入った人は、
    5割以上。
  • 高校卒業した人のなかで、
    現役で大学・短大に願書を出した人は、
    6割。

ということになります。

もちろん、

Fラン大学
(Fランクの大学。
 一説には、地方の場合、
 国公立以外全てだそうです)

も含めての数字

ですので、

単純に数字だけ追いかけてみても

あまり意味はないかもしれません。

もちろん、

高校より上に進学しても

途中であきらめる人もいますから、

これがそのまま

大卒、短大卒、専門卒の数字になる

わけでもありません。

ただ、勉強を頑張ってる人を指さして、

「ガチ勉してるし、真面目かよwww」

と言ってる場合ではない数字

だと思うのですが、

いかがでしょう?

高卒後の進路「進学」の中身 まとめ

目標がある人も、そうでない人も、

「高卒後の進学者7割越え」な時代

に学生時代を過ごしているんだ

という感覚を、

なんとなくでもいいですので

持ってもらえたら…

 

自分自身の将来と進路について

真剣に考える時間を、

中学生の今から持ってもらえたら

と願っています。

 

中3の皆さんだけじゃなく、

中2の皆さん、

中1の皆さんにも

是非意識してもらえたとしたなら

幸いです。

のび校長イラスト右向き真面目
のびさん
最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。

【関連記事】
自分自身の将来を考えるときの参考につきましては、下記の記事をご参照ください。

【参考資料】

令和元年度学校基本調査(確定値)の公表について(文部科学省)

平成30年度学校基本調査(確定値)の公表について(文部科学省)

 

スクールの特徴紹介につきましては、下記ページをご参照ください。
お問い合わせにつきましては、下記ページをご参照ください。

 

 

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